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一緒に作品世界を旅して、今井朋彦演出のSPAC「メナム河の日本人」が開幕

ナタリー

20/2/16(日) 10:09

SPAC「メナム河の日本人」より。(c)三浦興一

SPAC「メナム河の日本人」が、昨日2月15日に静岡・静岡芸術劇場で開幕した。

本公演は、遠藤周作の「メナム河の日本人」を今井朋彦の演出で上演するもの。劇中では“日本人”と“信仰”というテーマを織り込みながら、山田長政の波乱万丈な生涯が描かれる。山田長政役を林大樹、史実では男性であるペトロ岐部役を布施安寿香が演じるほか、出演者には阿部一徳、大内智美、大高浩一、奥野晃士、加藤幸夫、小長谷勝彦、佐藤ゆず、たきいみき、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎、渡辺敬彦が名を連ねた。

初日を終えて、今井は「本当に集中して皆さんが見てくださっていて、SPACを観に来るお客様の思いや期待をヒシヒシと感じ、とても嬉しい初日でした」とコメントし、林は「お客様には登場人物1人ひとりの物語を想像しながら、一緒に『メナム河の日本人』の世界を旅していただければ幸いです」と観客に呼びかける。そして布施は「女性であり、自分という俳優が岐部という難しい役の身体をどう演じられるのか、初日が開くまでドキドキしていたのですが、今日お客様の率直な感想が聞けてホッとしました。これからまだ公演が続くので、自分なりのペトロ岐部の『身体』を更新していけるといいなと思います」と意気込みを述べた。上演時間は約2時間15分で、公演は3月7日まで。

今井朋彦コメント

まず初日が無事に開いてホッとしました。と言っても、座組は信頼のおける方たちばかりなので、実はそんなに心配していなかったんですけどね。舞台上からももちろん引っ張られるんですけど、客席の皆さんの集中力にも引っ張られる感じがあって驚かされました。 本当に集中して皆さんが見てくださっていて、SPACを観に来るお客様の思いや期待をヒシヒシと感じ、とても嬉しい初日でした。

林大樹コメント

今井さんやSPACの俳優の皆さんとの密度の濃い稽古を経て、ようやく初日を迎えることができました。
遠藤周作さんの重厚で骨太な戯曲をスタッフ、キャストで舞台に立ち上げていく作業は刺激的で楽しさ半分難しさ半分。
自分の役割を全うしながら、日々、変化し続けたいです。
お客様には登場人物1人ひとりの物語を想像しながら、一緒に「メナム河の日本人」の世界を旅していただければ幸いです。

布施安寿香コメント

今井さんは、もちろん会話や登場人物の関係性も大事にされるんですけど、身体についても演出のときに大事にされていました。今回は、神父・ペトロ岐部という神様と向き合っている人物。女性であり、自分という俳優が岐部という難しい役の身体をどう演じられるのか、初日が開くまでドキドキしていたのですが、今日お客様の率直な感想が聞けてホッとしました。これからまだ公演が続くので、自分なりのペトロ岐部の『身体』を更新していけるといいなと思います。

SPAC「メナム河の日本人」

2020年2月15日(土)・16日(日)、23日(日・祝)・24日(月・振休)、29日(土)、3月1日(日)、7日(土)
静岡県 静岡芸術劇場

作:遠藤周作
演出:今井朋彦
出演(五十音順):阿部一徳、大内智美、大高浩一、奥野晃士、加藤幸夫、小長谷勝彦、佐藤ゆず、たきいみき、林大樹、布施安寿香、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎、渡辺敬彦

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