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前田敦子、黒沢清最新作『旅のおわり、世界のはじまり』で主演 幻の『一九〇五』からの念願叶う

リアルサウンド

18/7/10(火) 8:00

 黒沢清監督が日本とウズベキスタン合作の完全オリジナル脚本で挑む最新作が、『旅のおわり、世界のはじまり』のタイトルに決定し、前田敦子が単独主演を務めることが発表された。

参考:前田敦子&黒沢清ツーショット【写真】

 本作は、日本とウズベキスタンが、正式に国交を樹立してから25年が経ち、日本人が建設に関わったナボイ劇場が完成から70周年を迎えたことを記念した両国の共同製作企画。日本のテレビバラエティ番組のクルーとともに取材のためにウズベキスタンを訪れた女性レポーター・葉子(前田)が、現地のコーディネーターや異文化の人々との交流によって新しい世界を開き、成長していく姿を描く。

 前田が映画の主演を務めるのは、2013年の黒沢監督作『Seventh Code』以来。黒沢は、『散歩する侵略者』でも、長澤まさみ演じる主人公の妹役として前田を起用しており、本作に関して「今作は前田さん以外あり得ませんでしたし、私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました」とコメントしている。ちなみに、『一九〇五』は黒沢がメガホンを取り、前田が出演する予定だったが2013年に製作中止となった日中合作映画だ。

 また、ウズベキスタンでのオールロケーションで撮影を敢行した本作で前田は、長編映画初のオール海外ロケに挑戦。約1か月間の長期に渡る撮影を乗り越えた彼女は、「街の人たちも、本当にいい人で、言葉が通じなくても、この国なら生きていけると、異国で初めて思いました」と振り返っている。(リアルサウンド編集部)

【キャスト&監督コメント】
■主人公・葉子(ようこ)役:前田敦子
『一九〇五』のお話を頂いてから6年経ち、黒沢監督の作品で主演をつとめるのは、私にとっても一番の夢でした。お話をいただいた際、黒沢監督から「ウズベキスタンといえば、前田敦子だと思いました」と言われた時は、どうしてかなと思ったんですけど(笑)、黒沢監督のこれまでの作品と異なる色になる作品に関わることができて嬉しいです。ウズベキスタン現地へ行く前は、すごく構えてしまっていたのですが、驚くほど良い所だと思いました。街の人たちも、本当にいい人で、言葉が通じなくても、この国なら生きていけると、異国で初めて思いました。AKBとして7年、AKBを卒業して今年で6年。丁度半分くらいのところにきて、今回、女優としてすごく良い経験をさせてもらい、幸せだと思えるところまで辿り着いたと思っています。

■監督・脚本:黒沢清
この作品は撮影がウズベキスタンということで、最初からなんとしても前田敦子さんに出演していただきたいと思っていました。かつて『Seventh Code』でミュージック・ビデオの監督の依頼を受けた際に、秋元康さんが「前田敦子を東アジアでもなく欧米でもなく、その間あたりの日本から近いようで遠い文化に置くと、彼女の個性がとりわけ際立つのではないでしょうか」とおっしゃっていて、実際この撮影時、ウラジオストクでの前田さんの存在感は強烈でした。そういう経緯から今作は前田さん以外あり得ませんでしたし、私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました。前田さんは、役柄を一瞬で直感的につかんでその役のセリフなり、仕草なりを全く自然に表現できるのです。これは彼女の生まれ持った才能でしょう。つまり天才ですね。一方、若いころからの訓練の成果なのか、仕事の現場では何ひとつ物怖じせず、躊躇もしません。そしてカメラに映ると、他の何物にも似ていない強烈な個性を発揮します。いやはや日本にも、もの凄い女優が出現しました。

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