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NiziU MAKO×NINA、姉妹のような最年長&最年少コンビ 『Nizi Project』時代から見られた夢への強い想い

リアルサウンド

21/2/5(金) 6:00

 先日、NiziUにとって2021年初のシングル『Take a picture / Poppin’ Shakin’』が4月7日に発売されることが発表された。本作には、J.Y. Parkが作詞・編曲を手がけたコカコーラのCMソングに起用中の表題曲「Taka a picture」と、ソフトバンクとのコラボ企画「NiziU LAB」のCMソングである「Poppin’ Shakin」を含む3曲が収録される。

 全貌は明らかになっていないが、すでに公開されているビジュアルは、アメリカのファストフード店のような場所が舞台。メンバーはそれぞれスポーツウェアを彷彿とさせる衣装に身を包み、周りにはラクロスやテニスなどのラケットが置かれている。学生たちの“青春”の一コマを切り取ったような、NiziUのみなぎるパワーも伝わってくるビジュアルだ。NiziUは19歳~15歳のメンバーで構成されているが、全員がまるで同級生のように見える。

 普段から年齢差を越えて良い関係性を築いているNiziU。特に最年長のMAKOと末っ子のNINAは姉妹のように仲が良く、ファンの中にも“マコニナ”を推している人が多い。昨年の9月にNINAはグループの公式InstagramにMAKOとの2ショットを投稿。まるで妹のように甘えるNINAと、そんな彼女を優しく見つめるお姉ちゃんのようなMAKOの姿が反響を呼んだ。

 
 
 
 
 
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 メンバーが口を揃えて“絶対的なリーダー”と称するMAKOは、『Nizi Project』の東京合宿から最終メンバー決定に至るまで圧倒的な実力とリーダーシップで牽引してきた。毎朝6時に起きて自主練を行ってから学校に通うという日々を1年間送り、見事JYPエンターテインメントの公開オーディションで3位を獲得、練習生となったMAKO。夢に対する想いは人一倍で、練習生の間でも努力家として有名だったという。

 『Nizi Project』地域予選でJ.Y. Parkから約2年の練習の成果を認められ、進んだ東京合宿ではダンス・ボーカルレベルテストともに1位を獲得。「みんなを驚かせるパフォーマンスを披露したい」と語っていたように、MAKOは筋トレで鍛えた力強いダンスや感情をうまく乗せた歌で他の候補生やトレーナーたちに実力を見せつけた。ただ、彼女の魅力は実力や練習に対する誠実さだけではない。J.Y. Parkからお墨付きの技術を持っていながら、決して近寄りがたい存在ではないことだ。他の人が笑わないことでも一人笑うような天然な性格も相まって、メンバーの輪に自然と溶け込む。

 また韓国合宿では2回最下位になると脱落というルールが設けられ、『Nizi Project』は徐々に過酷さを増していったが、その中でも蹴落とし合いが見られなかったのは最年長であるMAKOが積極的にメンバーの練習に付き合い、「皆同じ夢を追いかける仲間」という雰囲気を作り出してくれたからだろう。最終メンバー決定前のファイナルステージで「このプロジェクトの力となりました」と語ったJ.Y. Parkも彼女のリーダーとしての素質を確信していたように思う。

 そんな“姉”の背中を見て育ったNINAも、『Nizi Project』の間に少しずつ成長を遂げていった。地域予選でJ.Y. Parkが感動して言葉を失うほど綺麗な高音を聴かせ、「あなたは完全なスターだ」とまで言われた彼女。しかし、その後はなかなかダンスの実力面で高評価を得ることができずにいた。それでも幾度となく悔し涙を見せながら、武器である高音でミッションを共にしたメンバーを支え、持ち前のクリエイティビティで数多くの困難を乗り越えて夢への切符を手にする。

 もちろん課題だったダンスの練習にも向き合い、韓国合宿のチームバトルではダンスが得意なメンバーから指導を受けてJ.Y. Parkに成長を認めてもらえた。J.Y. Parkがメンバーに伝えたJYPが追求する3つの価値「真実・誠実・謙虚」をNINAは地で実践できているメンバーの一人であっただろう。ポテンシャルの高さに甘んじず、必死に夢にくらいついてきた彼女は年齢よりも大人びて見える。だが末っ子ならではの一面もあり、『NiziU 9 Nizi Stories』第9話(NINA編)ではRIKUから“NiziUの中で一番甘えん坊”と言われていた。

 たしかにこれまでに放送されたNiziUに迫ったドキュメンタリーでは、いつも誰かにくっついているNINAの姿を見かける。『Nizi Project』では一度も同じチームにならなかったが、MAKOともよく一緒にいる場面を見かけ、『スッキリ』(日本テレビ系)で放送された「Make you happy」の撮影裏での二人の姿も印象的だ。デビューシングル「Step and a step」でも、〈なんか寂しい時だってその手を伸ばせば Take my hand〉というフレーズに合わせて手を繋ぐ振り付けが微笑ましい。輝かしいデビューを飾ったNiziUだが、これからはたくさんのアーティストが存在する音楽シーンの中で大変なこともあるだろう。それを乗り越えた先には大きな虹がかかるように、最年長のMAKOと最年少のNINAが虹と虹の端を結んでいってほしい。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter:@bonoborico

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