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『監察医 朝顔』風間俊介の永久保存版の台詞の数々 心に沁みる「頑張ってるよ」の優しさ

リアルサウンド

21/2/2(火) 6:00

 上野樹里が主演を務める『監察医 朝顔』シーズン2(フジテレビ系)が、2月1日に第12話を迎えた。

 行方不明だったつぐみ(加藤柚凪)が無事に見つかった。パトカーから降りるや否や「ママ~」と大粒の涙を流しながら走ってくる、つぐみ。全視聴者がホッと安堵した瞬間だ。

 つぐみは一人で電車に乗り平塚の近くの無人駅まで移動していた。それは“じいじ”こと浩之(柄本明)が入院する仙ノ浦に「しんかんせん」チケットを使って会いに行くため。「だってママが大変だもん。ママ、いっつも大変。つぐみのせいで泣いてる」。つぐみは朝顔(上野樹里)にずっと言えなかった思いを打ち明ける。泣きはらした後の晩御飯は、冷え切った身体を温めるおうどんだ。

 つぐみの家出は誰のせいでもない。あえて言えば、少しづつ家族のバランスが変化していった結果。茶子(山口智子)が法医学教室を離れたことにより朝顔への負担が増し、つぐみの保育園へのお出迎えが遅れていたこと。平(時任三郎)が仙ノ浦に移住し、桑原(風間俊介)が長野へと単身赴任と、朝顔へのカバーもまともにできていなかった。つぐみが寝静まった、夫婦2人だけの時間。朝顔は桑原に溜め込んでいた悩みをドバッと吐き出す。平のもの忘れのこと、浩之から頼まれた里子(石田ひかり)と思わしき歯をまだ調べないでいること。朝顔にもやっと朗らかな笑顔が戻る。

 つぐみの捜索から朝顔が心を落ち着かせるまで、ずっとそばにいて励まし続けていたのは桑原だった。「絶対大丈夫。あの子は賢い子だから」と朝顔に前向きな言葉をかけ続け、つぐみには一人で外出したことをきちんと叱りながら「パパとママの大切な宝物」だと、もう外に出ないように約束をする。何も食べていない朝顔には、「おにぎり作ろうか? 炊飯器洗っちゃいたいから食べてくれると助かります」と話し、さりげなく会話の場を作っている。そして、桑原は長野から神奈川に戻ってくることを決断。発砲事件のほとぼりが冷めない桑原を上層部が簡単に許すとは思えない。それでも、桑原は朝顔に「あなたがつらい時とか、大変な時とか、そういう時にそばにいるために、そのために結婚したんだ」「あなたは頑張ってるよ」と自身の思いを真っ直ぐに伝え手をぎゅっと握る。人はどんなに悲しい夜でさえ、お腹は空く。おにぎりを頬張る朝顔に、自然と笑顔がこぼれていた。

 一方で、平は認知症の症状が顕著に表れていた。朝顔に歯を預けたことも忘れ、部屋中を捜し回る平。桑原は神奈川県警に戻りたいという相談の電話のはずが、朝顔から聞いていた平のもの忘れを受話器越しに痛感することとなる。元上司であり、義理の父親の変わりゆく姿に、桑原は仙ノ浦に会いにいくことを決める。

 また、物語のラストには辞職したはずの茶子が法医学教室にカムバック。登場するのは第9話ぶり……と茶子が言う通りにそこまで久しぶりでもないが、一緒にやってきたのは、ずっと謎に包まれていた若林(大谷亮平)。藤堂(板尾創路)の「エンバーマーでもよっぽどの人が来んかぎり難しいかもな」というセリフと、第13話の予告で手術着を着た若林から察するに、その正体は遺体衛生保全の技術者で間違いないだろう。

 さらに、高橋(中尾明慶)が思いを寄せるベーカリーショップの愛菜(矢作穂香)の髪の毛から覚醒剤の成分が検出される。「陽性反応」という結果を受け止められずに、分析内容を削除した高橋。朝顔の前に現れる謎の男、認知症と向き合い始める平の姿も。家族の形は修復へと向かっていくのだろうか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/

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