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いま、最高の一本に出会える

左から田中俊介、森田想、伊藤沙莉、山田佳奈。

山田佳奈「タイトル、拒絶」で描くのは“生き様”、伊藤沙莉は「誰にも譲りたくない」

ナタリー

19/11/4(月) 17:13

「タイトル、拒絶」の舞台挨拶が本日11月4日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの伊藤沙莉、田中俊介(BOYS AND MEN)、森田想、監督の山田佳奈(□字ック)が登壇した。

第32回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で上映された本作。山田が手がけた同名舞台をもとに、セックスワーカーたちの嫉妬や確執、本音などが群像劇の形で描かれる。

イベントでは、登壇者と観客によるQ&Aが実施された。「質問は一切拒絶いたしませんので」とタイトルにかけたコメントをした田中は、伊藤から「上手!」と褒められて得意顔でウインク。キャスティングについて尋ねられた山田は「“ウサギに憧れるタヌキ”のような、いけてない女性をちゃんと背負える女優がいいと思っていた」と伊藤の起用理由を伝え、彼女との初対面を「お互いシャイだったので、ただただ好きです。ご一緒できるのがうれしいですと言いました」と回想して伊藤と笑い合った。

主人公・カノウ役の伊藤は「“タヌキ”に関してはすんなり。人間・伊藤沙莉もタヌキとして生きてきたつもりなので、カノウに寄り添えるなという考えが大きかったし、共感ばかりでした」と思い入れたっぷりに話す。最初は別の役を打診されていた森田は「(今の役を)途中でやってみてくれないかと言われたときに、自分に務まるか不安があったんです」と明かしつつも「愛すべきキャラクター」と自身の役柄を評する。プロデューサーである内田英治の監督作「ダブルミンツ」への出演を縁に、本作に参加した田中は「僕自身、苦しい時期だった」と撮影期間を振り返り、「僕の役は、本当は弱いのにそれを隠して大きく見せようとする“チワワ男子”なので、自分の苦しみをうまく利用しようと思いました。それぞれのキャラクターの弱い部分も見てもらえたらうれしい」と観客に呼びかけた。

続いて、デリバリーヘルスが舞台の作品であることから艶っぽいシーンにも少し期待していたと述べる女性客に、伊藤は「すみませーん!」と笑いかけ、劇中でお尻を見せるシーンがある田中は「僕ですみません……!」と申し訳なさそうに謝罪する。山田は「性描写は極力なくして“人間の生き様”を描けないかと思ったんです」と本作のこだわりを説明したあと「お尻ってどう?と田中くんに聞いたら『全然大丈夫です!』と言ってくれた」と田中の同シーンに言及した。そして田中が「いかがでしたか?」と恐る恐る問いかけると、会場には温かな拍手が響き、田中は「ありがとうございます! お尻がきれいな俳優です」と恐縮した様子で感謝を述べた。

最後に伊藤は「この映画が本当に大好き。この役は誰にも譲りたくないと思ったのは間違いじゃなかったとつくづく思います。末長くこの作品をよろしくお願いします」と感慨深げに挨拶をする。山田は「皆様がさまざまな表情をされているのを見るのは、この映画の作り手として幸せなこと」と笑顔で客席を見回し、「誰かにこの作品が届いてほしいと再確認しました」と力強く語った。

(c)2019 DirectorsBox

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