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「怪人と探偵」中川晃教&加藤和樹が互いに信頼語る「最高の“相手役”」

ナタリー

19/3/13(水) 12:04

左から中川晃教、加藤和樹。

新作ミュージカル「怪人と探偵」のメインビジュアルが公開された。ステージナタリーでは、2月初旬のビジュアル撮影日に実施された中川晃教と加藤和樹の取材会をレポートする。

「怪人と探偵」は、江戸川乱歩の作品を原案とするミュージカル。このたびお披露目されたビジュアルには、怪人二十面相役の中川や探偵・明智小五郎役の加藤をはじめ、扮装姿の大原櫻子、水田航生、フランク莉奈、今拓哉、樹里咲穂、有川マコト、山岸門人、中山義紘、石賀和輝、高橋由美子、六角精児が集結する様子が収められた。

中川と加藤は、ビジュアル撮影時の衣装で取材会に登場。共に舞台に立つのが2017年のミュージカル「フランケンシュタイン」以来となる2人は、ひさしぶりの共演に際して胸の内を語った。「アッキーさん(中川)はあこがれの大先輩」だと言う加藤は、「自分を高めてくれる存在です」と中川に信頼を寄せる。これを受けた中川は、かしこまった表情で「加藤和樹さんと二枚看板をやらせていただけてうれしいです」と続けて報道陣の笑いを誘い、その後改めて「和樹マン(加藤)は最高の“相手役”」「彼には思ったことを話せるし、一緒に課題へ向かうことができる人。すごく……好きです!」と加藤に笑顔を向けた。

出演にあたり、楽しみなことを尋ねられた加藤は、「僕はアッキーさんの歌に惚れています。歌いながらもとても考えて演技されていて、感情表現がすごい。今回はどんな姿が見られるかなと」と中川に視線を送る。中川は、自身が科学者を、加藤が怪物役を演じた「フランケンシュタイン」を振り返りながら「和樹マンは本当に、人間じゃない役が上手(笑)。今回は“怪物と探偵”……じゃなくて“怪人と探偵”だし、和樹マンは探偵役だけど!」と茶目っ気たっぷりに話した。

本作では昭和の日本を舞台にストーリーが展開。これに関連して記者から「“昭和感”を出すために意識したいことは?」と質問されると、加藤は自身を示して「この顔からもう“昭和”を感じませんか……? よく“昭和顔”と言われますが(笑)」と答えて一同を笑わせた。さらに中川が「えーっと和樹マンの役は……“コジロウ”だっけ」と投げかけると、すかさず加藤が「小五郎です!(笑)」とツッコミを入れる。中川は笑い交じりに「そうだった(笑)。作品ではレトロな世界が描かれますが、ふとした瞬間の小五郎の佇まいや言葉の端々から昭和の空気を感じてもらえたら」と続けた。

オリジナル新作となる本作の魅力について、中川は「乱歩の作品には淫靡な美しさがある」と言い、「脚本から、人間の光と影、両方にスポットを当てたような言葉の力を感じました。演出や音楽、歌詞などいろいろな要素が、この作品をどういう“色”にしていくか楽しみです。『何1つ見逃せないよ』って言いたくなる」とアピール。加藤も「何が正義で何が真実なのかがあいまい。面白くて笑いもありますが、意外な結末が待っています」「変装や早替えなど、驚きのある演出も盛り込まれると思います。どうぞお楽しみに」と期待を煽った。

最後に中川が「今回のようなオリジナルミュージカルで、自分たちの経験を生かせる環境を与えていただけてありがたいです。僕たちは、お客様を非現実の世界へ誘うための船頭役。最高の作品に仕上がるようがんばります」と観客にメッセージを送り、取材会は終了した。

またこのたび、作・作詞・楽曲プロデュースの森雪之丞、演出の白井晃からのコメントも到着。森は「白井さんを口説いたあの夜から早5年、準備に時間をかけた甲斐あって、最高に魅惑的なキャストと俊英なスタッフが揃いました。スカパラのテーマ曲も“昭和モダニズム”に溢れて御機嫌です。日本発、日本ゆえのオリジナル・ミュージカル、どうぞ御期待ください」と期待を煽り、白井は「ワクワクする魅力的なキャストと東京スカパラダイスオーケストラのテーマ曲に乗って、ドキドキするようなミュージカルに仕上げたいですね」と意気込んでいる。

公演は9月14日から29日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール、10月3日から6日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて。チケットの一般販売は6月8日にスタートする。

森雪之丞コメント

相対するモノすべての比喩
「怪人と探偵」は、僕が脚本から立ち上げたミュージカルの3作目に当たります。2作目の「SONG WRITERS」が好評だったお蔭で凄まじい熱が僕の中に生まれ、2014年には既に1幕を書き上げていました。乱歩さんが産み出した二十面相と明智には、“光と影”“情熱と沈着”“悪徳と正義”“欲望と理性”といった相対するモノすべてを比喩させることができます。こんなにミュージカルに適した逸材にどうして誰も気づかないんだろう!と、白井さんを口説いたあの夜から早5年、準備に時間をかけた甲斐あって、最高に魅惑的なキャストと俊英なスタッフが揃いました。スカパラのテーマ曲も“昭和モダニズム”に溢れて御機嫌です。日本発、日本ゆえのオリジナル・ミュージカル、どうぞ御期待ください。

白井晃コメント

森雪之丞さんから「江戸川乱歩を題材にしたオリジナルミュージカルを創りたい。」というお話を聞いた時、「その手があったか! 何故今までこの題材が扱われて来なかったんだ。」と大興奮したのを覚えています。それほどまでに、「怪人と探偵」はスリルとサスペンスに富んだ、まさに日本発のミュージカルにぴったりの内容なのです。ワクワクする魅力的なキャストと東京スカパラダイスオーケストラのテーマ曲に乗って、ドキドキするようなミュージカルに仕上げたいですね。

新作ミュージカル「怪人と探偵」

2019年9月14日(土)~29日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール

2019年10月3日 (木) ~6日 (日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

原案:江戸川乱歩
作・作詞・楽曲プロデュース:森雪之丞
テーマ音楽:東京スカパラダイスオーケストラ
作曲:杉本雄治(WEAVER)
演出:白井晃
出演:中川晃教、加藤和樹、大原櫻子 / 水田航生、フランク莉奈、今拓哉、樹里咲穂、有川マコト、山岸門人、中山義紘、石賀和輝 / 高橋由美子、六角精児 / 齋藤桐人、石井雅登、碓井菜央、菅谷真理恵、大久保徹哉、咲良、茶谷健太、加藤梨里香

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