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桐山照史、Sexy Zone松島聡の一言に「キュンです!」 舞台『赤シャツ』開幕

ぴあ

『赤シャツ』取材会より、赤シャツ(教頭)役・桐山照史(左)と赤シャツの弟・武右衛門を演じる松島聡(Sexy Zone) 撮影・五月女菜穂

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アイドルグループ「ジャニーズWEST」の桐山照史が主演する舞台『赤シャツ』が2021年9月5日(日)、東京建物 Brillia HALLにて開幕した。

夏目漱石の名作小説『坊ちゃん』を、主人公の敵役である“赤シャツ”の視点から捉えた作品。マキノノゾミが書き下ろし、宮田慶子の演出で2001年に初演され、それ以降も再演を重ねてきた傑作喜劇だ。

時は日露戦争末期。四国の城下町の中学校に、東京からやってくる新任の教師“坊ちゃん”。漱石の小説ではこの“坊ちゃん”が主人公だが、本作では姿を現さない。「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被りの……」と散々な言われようをされている、学校の教頭“赤シャツ”を主人公とすることで、小説とは全く違ったドラマが見えてきてーー。

『赤シャツ』取材会より、桐山照史

本作のタイトルロールである“赤シャツ”を主演する桐山は、昨年2月の主演舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』がコロナ禍で公演一部中止になってしまったことを振り返り、「またお客様の前でお芝居ができる、板の上に立てることがすごく楽しみ」と晴れやか。ゲネプロ(総通し舞台稽古)では、小気味良いテンポの芝居を見せ、どの場面においても不思議と視線を集める魅力があった。

『赤シャツ』取材会より、松島聡(Sexy Zone)

一方、赤シャツの弟である武右衛門を演じる松島聡(Sexy Zone)は、今回が初舞台。最初は「不安な気持ちが大きかった」というが、稽古を重ねるうちに「緊張はしているが、今は楽しい気持ちの方が強い」。事務所の先輩である桐山については「現場の気配りがすごい。自分もいつか座長として舞台に立つ機会があったときに、照史くんの背中を見て育ったんだよと伝えていきたい」と笑顔で話す。それを受けて桐山は「キュンです!」と顔をほころばせた。

『赤シャツ』ゲネプロより

8月31日に32歳になった桐山は、カンパニーのメンバーから、赤い箱入りの泡盛とオリジナルラベルのウイスキーをプレゼントされたほか、松島からは直々に白い花を渡されたといい、「白いお花ですよ?こんなセクシーなことあります?」と話し、笑いを誘った。

『赤シャツ』ゲネプロより

観客へのメッセージとして、松島は「初日を迎えることができて嬉しい。千秋楽までみんな怪我なく突っ走っていけたら。とにかく楽しく演じさせていただきたい」と話し、桐山は「この時期に舞台を立てる喜びを感じたい。夏目漱石さんのファンはもちろん、『坊ちゃん』を読んだことない人でも楽しんでもらえる作品。明治時代の空気感や『赤シャツは本当はいいやつだったのではないか』という謎解きのような部分も楽しんでほしい」。

『赤シャツ』ゲネプロより
『赤シャツ』ゲネプロより
『赤シャツ』ゲネプロより

上演時間は1幕80分、休憩20分、2幕80分の計3時間。出演はほかに高橋ひとみ、おかやまはじめ、矢柴俊博、桜咲彩花、植本純米ら。東京公演は9月20日(月・祝)まで。大阪公演は9月25日(土)〜9月28日(火)、森ノ宮ピロティホール。

取材・文・撮影:五月女菜穂

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