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峯田和伸(銀杏BOYZ)のどうたらこうたら

「モサい感じを残したい」僕の髪型の変遷

毎週連載

第125回

21/4/17(土)

ちょっと前の話になるけど、数週間前、髪の毛を切ったの。ずっと伸びっぱなしだったから「ちょっとだけ切ろう」と思って近所の理髪店に行ったんだ。前にこのコラムでも話した、タメ語の美容室はちょっとアレだからもう行かないようにして。そことは別に、いい感じの美容室を見つけていたんだけど、そこがたまたま休みでさ。それで今回は何も考えずに近所の床屋さんに行くことにしたんだ。

その理髪店で「5センチくらい切ってください」ってお願いしたんだけど、仕上がってみたら15センチも短くなっちゃって、襟足とか全部なくなっちゃった。「うっわー」と思ったけど、まぁそんなに髪型を気にするようなガラでもないし、しょうがねぇなぁと思ってしばらく我慢して過ごしてた。

たまに「峯田さん、よく髪型変えますよね?」なんて言われることがあるけど、これは本当に仕事の都合だったり、たまたまだったりで、僕は「こういう髪型じゃなくちゃ!」というのはないんだ。

振り返ってみると、高校のときはマッシュルームカットだった。僕の高校時代……90年代ってことだけど、この頃は男も女もマッシュルームカットが流行っていて、それを僕もやってみた。もちろん、村井くん(元ドラム)、斎藤正樹(元マネージャー)とかもマッシュルームカット。正樹なんてすごいよ、ツーブロックなんだけど、マッシュルームと刈り上げてる部分の差が出過ぎちゃって、完全なるキノコになっていて、しかもウケ狙いとかじゃないからね。正樹本人は当時、たぶんかなりイケてると思ってやっていたと思う。

その後、僕は東京に来てGOING STEADYを始めたんだけど、最初の頃は金髪の坊主。美容室とか理髪店に行くお金がないから、自分でバリカンを使って刈ったりして。アフロにしてみたこともあった。これはアビちゃん(元ベース)の地元の友達が、山形から上京して下北沢の美容室で働いてて、そのよしみで無料でアフロにしてもらったの。アフロにしてくれたその友達、今頃何してるかな? きっと出世してるんじゃないかと思う。

GOING STEADYを解散した後、銀杏BOYZが始まるわけだけど、ここからは確かに髪型はバラバラ。出演する映画の役作りで髪を伸ばしたり、丸坊主にしたり。そういう仕事がない場合は、だいたいテキトーで「伸びたら切る」とかその程度。そのまま今に至ってるような気がする。

唯一髪型にこだわりがあるとすれば「モサい感じを残したい」「○○風は絶対イヤだ」っていうのはあるかもしれない。美容室で髪を切ってもらうときって、だいたい「セットしやすくなるように、髪の毛すいておきましょうか」なんて言われるんだけど、これは絶対断る。モサくなくなっちゃうからね。

美容室に入ると、モデルさんの髪型見本みたいなのを見せられることもあるけど、あれもどうもダメなんだ。あるいは表参道とかのすごいカッコ良い美容室に行ってみるとかもやったことがない。

モデルさんの髪型見本を見て、そういうカッコ良いところで切ってもらったら、もしかしたら、それっぽくなるのかもしれないけどさ、でも、潜在的に「そんなガラじゃない」「そんな風にはなりたくない」っていう気持ちが僕の中にある気がするね。まぁ、見た目はそれっぽくなっても中身が伴わないからね。絶対似合わなそうな気がする。

髪型以外でもそうだけど、いわゆるカッコ良いもの、「○○風」みたいなところに自分が合わせていくのは、なんかちょっと抵抗があるんだよね。

去年の誕生日の写真。髪ボッサボサの43歳

構成・文:松田義人(deco)

プロフィール

峯田 和伸

1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZ・ボーカル/ギター。2003年に銀杏BOYZを結成し、作品リリース、ライブなどを行っていたが、2014年、峯田以外の3名のメンバーがバンド脱退。以降、峯田1人で銀杏BOYZを名乗り、サポートメンバーを従えバンドを続行。俳優としての活動も行い、これまでに数多くの映画、テレビドラマなどに出演している。


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