Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

竹内唯人、初の連ドラ主題歌「ニビイロ」がバイラルチャート浮上 大人の表情を覗かせた芯のある歌声に注目

リアルサウンド

20/3/17(火) 12:00

参考:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(3月12日公開:3月5日~3月11日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:Uru「あなたがいることで」
2位:The Chainsmokers「Closer – Tokyo Remix」
3位:Official髭男dism「I LOVE…」
4位:Powfu「death bed (feat. beabadoobee)」
5位:竹内唯人「ニビイロ」
6位:KALMA「これでいいんだ」
7位:地縛少年バンド「No.7」
8位:レミオロメン「3月9日」
9位:YOASOBI「夜に駆ける」
10位:相沢「ベノム」

 先週バイラルチャート上位に初登場したUru「あなたがいることで」が、今週は堂々の1位に。いよいよ最終回を控える日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)とともに、楽曲の注目度もますます高まっているようだ。その他にもTVアニメ『地縛少年花子くん』(TBS系)のために結成されたスペシャルユニット・地縛少年バンド(生田鷹司×オーイシマサヨシ×ZiNG)によるオープニングテーマ「No.7」や、3月になれば多くの人が思い浮かべる国民的な1曲、レミオロメン「3月9日」などが新たにチャートインしている。その中で、今回は5位の竹内唯人について書いていきたい。

(関連:竹内唯人、大人の表情を覗かせた芯のある歌声に注目

 竹内唯人は、歌手、俳優、モデル、YouTuberなど幅広い分野で活動する19歳で、兄は人気俳優の竹内涼真、妹はモデルとしても活躍するたけうちほのかである。AbemaTVの恋愛リアリティー番組『オオカミちゃんには騙されない』に出演したことで大きな注目を浴び、昨年10月に歌手デビューを果たした。sooogood!がトラックメイクしたデビュー曲「Only Me」でいきなり自ら作詞を担当すると、続く「CINDERELLA」は恋愛の実体験を歌詞にしたためた楽曲となっており(sooogood!との共作)、作詞の才能にも大きな注目が集まっている。

 そして今回取り上げる「ニビイロ」は3曲目となる配信シングルであり、テレビ朝日系の連続ドラマ『鈍色の箱の中で』主題歌。歌手デビューからわずか4カ月で抜擢された連ドラ主題歌であり、3月14日に最終話を迎えたドラマの展開に沿うように「ニビイロ」も先週のバイラルチャートを一気に上昇している。

 まず、同曲で注目すべきはサウンド面での変化だ。sooogood!起用でヒップホップやR&Bなどを取り入れた都会的なエッセンスが色濃かったこれまでの2曲は、オートチューンを多用したラップ歌唱を披露していた反面、先行してデビューしていたRude-αやさなりといったラッパーに埋もれてしまうような印象も否めなかった。しかし今回はサウンドプロデュースに、三浦大知やBTS、JUJUなどへの楽曲提供で知られるUTAを迎え、生の声の力でしっかり聴かせるバラードナンバーに仕上がっている。あどけなさや思春期性を感じさせていたこれまでとは一変、10代とは思えない芯のある力強い歌声を披露し、「大人っぽさ」をギャップとして見せられているのは見事だ。

 もう一つ注目すべき点は歌詞。今回も竹内自ら作詞に参加しているが、実体験メインのこれまでの歌詞から一転、淡くも複雑な恋愛模様が描かれたドラマ『鈍色の箱の中で』にしっかり寄り添えているのだ。〈僕じゃない誰か想って/この体抱き寄せるね/もしこれが 偽りのキスだとしても/お願いどうか 目を閉じたままで〉というフレーズは、竹内の脳内を通してドラマを描き直したような臨場感溢れるラインとなっている。

 言葉の面でもサウンド面でも、これまでにない一面が引き出された「ニビイロ」は、初々しいデビューを飾った昨年とは異なり、歌手として早くもネクストフェーズに突入しようとする竹内唯人の気概が感じられる1曲だ。ドラマとの親和性はもちろん、リスナーの期待に応えて新しい表情を見せられたことこそ、バイラルチャート急上昇に大きく繋がっているに違いない。(信太卓実)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む