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美術、建築、デザイン、多様な文化を紹介 静岡市美術館『奇蹟の芸術都市バルセロナ展』開催

ぴあ

19/11/12(火) 0:00

ルマー・リベラ《夜会のあとで》1894年頃 カタルーニャ美術館 (c)Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona (2019)

スペインのカタルーニャ自治州の州都であるバルセロナの魅力を伝える展覧会『奇蹟の芸術都市バルセロナ展』が、静岡市美術館で11月15日(金)から2020年1月19日(日)まで開催される。

新大陸との貿易や産業革命により、18世紀後半以降、経済的に発展した都市バルセロナ。19世紀後半、中世の様式や同時代であるフランスのアール・ヌーヴォーなどの芸術運動と結び付き、「ムダルニズマ」と呼ばれる芸術様式が生まれた。こうした中で、ガウディ、ピカソ、ミロ、ダリといった芸術家たちは、バルセロナで活躍した。

今回の展覧会は、日本初公開を含めた約130点の作品で、バルセロナの歴史と文化の発展をたどる。6章から成る展覧会場は、実に多様なジャンルな作品が並んでいる。バルセロナは、19世紀から20世紀初頭にかけて近代化し、さらに国際都市となっていった。その発展を第1章、第2章の会場で展示される絵画、書籍、ブルジョワたちが芸術家に注文した家具や宝飾品から読み取ることできる。

続く第3章では、ラモン・カザス、サンティアゴ・ルシニョルに焦点を当てる。パリを行き来した彼らの活動、その後生まれた「ムダルニズマ」と呼ばれる芸術様式を紹介する。さらに第4章で、当時開店したカフェ兼レストラン「四匹の猫」に注目。ここで初個展をしたピカソや、同時代の芸術家の作品が展示される。

第5章、第6章では、ミロやダリといった、20世紀にバルセロナで活躍した芸術家や、前衛的な芸術活動を展覧する。こうした近代カタルーニャ美術を紹介する展覧会は、日本では約30年ぶりとなる。この展覧会を通じて、バルセロナの文化だけでなく、街の魅力も感じ取ることができるだろう。

フランセスク・マスリエラ《1882年の冬》1882年 カタルーニャ美術館 (c)Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona (2019)
アントニ・ガウディ(デザイン) カザス・イ・バルデス工房《カザ・バッリョーの組椅子》1904-06年頃 カタルーニャ美術館(サグラダ・ファミリア建築委員会から寄託) (c)Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família
サンティアゴ・ルシニョル《青い中庭》1892年頃 ムンサラット美術館 (c)Museu de Montserrat
ラモン・カザス《影絵芝居のポスター》1897年 マルク・マルティ・コレクション (c)Marc Martí Col·lecció
シャビエ・ヌゲース、フランセスク・ケー《レストラン「カン・クリャレタス」のタイル壁画(サルダーナ)》1923年 バルセロナ・デザイン美術館 (c)Barcelona Design Museum

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