Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

『あなたの番です』西野七瀬に襲いかかる恐怖 AIが示した犯人・荒木飛羽の異常さが明るみに

リアルサウンド

19/7/29(月) 11:00

 訪ねてきた翔太(田中圭)に「あの子は?」と問いかける赤池幸子(大方斐紗子)。「佐野!」と叫びながら目を覚ました久住(袴田吉彦)。そら(田中レイ)に近付き夏祭りに誘った総一(荒木飛羽)に、袴田吉彦襲撃事件の実行犯として“交換殺人ゲーム”に関与していたことが明らかになる藤井(片桐仁)の同僚の看護師・るり(筧美和子)。あまりにも意味深なシーンの数々を残した前回から2週間ぶりに放送された日本テレビ系列日曜ドラマ『あなたの番です -反撃編-』第14話。

参考:ほか場面写真多数

 ドラマ自体が後半戦に入ったといえども、ひとつの謎が明らかになれば新たに多くの謎が現れるという状態がまだつづいており、推理を重ねれば重ねるほどにその予想は大きく裏切られていくばかりだ。今回のエピソードの中で最も大きな動きとなったのは、翔太の言葉に動かされ、すっかり自分が沙和(西野七瀬)に恋しているのだと感じはじめた二階堂(横浜流星)が、赤池夫婦と浮田(田中要次)、そして菜奈(原田知世)を殺した犯人が同一犯で、交換殺人ゲームとは別の快楽殺人によるものだという解析結果を叩き出したことだ。そして、その犯人の可能性が最も高い住民としてAIが示したのは総一だった。

 そんな中、総一の父・正志(阪田マサノブ)が事情聴取で語る、総一の過去の異常な行動の数々。“実験”と称して同級生を突き飛ばしたり、動物を殺し、挙句ドクター山際の生首を持ち出したというのだ(これはつまり、藤井の家の洗濯機に入れたということだろう)。もともと「毎週、死にます」というキャッチコピーで進められてきた本ドラマだったが、後半戦に入りそのキャッチコピーはなくなり、そして実際に菜奈の死を最後に犠牲者が出ていなかった。しかし、予告の段階から久しぶりに犠牲者が出ることが告げられていた今回。総一の異常さが明るみに出たことで、総一と一緒に夏祭りに行ったそらが殺されるに違いないと確信を持った視聴者がほとんどだったのではないだろうか。

 ところが同時進行で、拘置所内で自ら綿を大量に飲み込み倒れこむ早苗(木村多江)の姿、「早川教授から呼び出された」と二階堂と離れ大学へ向かった沙和が電車を待つ姿が映し出され、よからぬ選択肢が生まれる。結果的に翔太たちが寸前のところで総一のもとへ駆けつけ、早苗もすぐに発見され一命を取り留めることで、犠牲者=沙和という予期せぬ展開が確定してしまう。誰かの手によってホームから線路へと突き飛ばされた沙和に、すぐそばまで迫る電車。そこで暗転してタイトルが大映しになるおなじみの演出が、ここまでにくい演出に思えたのは、いつにも増して緊迫感が高いクライマックスだったからというだけではないだろう。

 もちろん、まだ沙和が死ぬということがはっきりと決まったわけではない。もっともこの一連には気になる点が多数あるのだ。ひとつ目は、沙和をつけ回していたストーカーと思しき男の存在だ。終盤のシーンにたどり着く前、田宮(生瀬勝久)の元に甲野(鈴木貴大)の血まみれのバッジが届けられるのだが、インターホンに記録された配達員が、そのストーカー男と同じ微笑み方をしていたという点が気にかかる。また、同じ大学に通っている二階堂が「家から近い」という理由でキウンクエを選んだと以前翔太に語っていたり、前回二階堂と沙和が一緒に帰るシーンでも電車に乗るシーンがなかっただけに、大学ではない別の場所へ行こうとしていた可能性も考えられるのである。

 いずれにしても、田宮の元に届けられた甲野のバッヂは、すでに流れが止まっているはずの交換殺人ゲームが再び動き出す兆しのような気がしてならない。また二階堂と沙和の様子を見つめる気味の悪い表情と、翔太へ突然冷たい態度を向けるようになった尾野(奈緒)の変化。そして翔太が久住の病院で出会った入院中の担当看護師が語る菜奈との思い出話と、ついに開けられたクローゼットにあったジグソーパズルの欠けた1ピース。またしても何か重要な伏線になるであろう意味深なものが大量に投下されてしまったようだ。(文=久保田和馬)

アプリで読む