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YOSHIKI、嵐、氣志團……出身アーティストたちが復興支援で届けた真心と千葉への愛

リアルサウンド

19/9/28(土) 8:00

 9月初旬、日本全国に甚大な被害をもたらした台風15号。中でも千葉県での被害は深刻なものとなり、9月26日時点でも一部地域の住居が停電状態であると発表されている。

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 早急なライフラインの復旧が求められる中、エンタメ界では様々なアーティストが千葉県の支援のためにそれぞれの形でアクションを起こした。特に千葉県にゆかりの深いアーティストたちの間では、熱い支援の輪が広がっている。

 まず大きなアクションを起こしたのが、X JAPANのYOSHIKIだ。YOSHIKIはこれまで出身地を公式には「X」として非公開にしてきたが、今回の千葉県の被害を受け、被災地への支援を呼びかける意味で自身の故郷が館山市であることを発信した。

 自身の持つ非営利団体「Yoshiki Foundation America」を通じ、日本赤十字社に1000万円の寄付を行ったYOSHIKIは、災害発生直後の9月11日にSNSから「今アメリカにいます。先ほど、僕の故郷である館山をはじめ千葉県全域で、台風による大きな被害が出ていることを知りました。とても心配です。一日も早い復旧を心から祈っています」とコメント。さらに、「自分は長年にわたって海外を拠点に活動していますが、故郷を思う気持ちは変わっていません。このような事しか出来なくてごめんなさい。少しでも力になれればと思い寄付をさせていただきました。心より復興を祈っています」と今回の寄付に込めた想いを綴った(参考:音楽ナタリー)。

 YOSHIKIはこれまでも熊本地震の被災者支援として1000万円、今年7月に放火によって大勢の犠牲者を出した京都アニメーションなどにも1000万円の寄付を行っている。チャリティーとしての具体的なアクション、そしてミュージシャンとしての活躍によって様々な境遇の人々に影響を与えてきたYOSHIKIの真心が、今度は彼の故郷である千葉の人々を救うだろう。

 同じく千葉県千葉市花見川区出身の相葉雅紀は、自身が所属する嵐のチャリティーイベントで集めた基金から義援金の6000万円を千葉県に寄付した。

 テレビ番組やライブのMCなどで、普段から故郷である千葉県への愛を語る機会が多い相葉。今回の千葉の被害に対し、「被害に遭われた皆さんのことを思うと心が痛む。僕も千葉県出身で、番組でも千葉県の農家の皆さんに協力や出演をいただいている。すごく心配。今後も僕らにできることを考え、探し、いち早く復旧・復興ができるように、微力だが力になれたら」と語った。台風被害が発生した直後からニュースで動向を追い続けていたという相葉は、番組でお世話になったという県内の農家にも足を運んだと言い、「今でもライフラインが十分使えない皆さんがいるとうかがっている。本当につらい生活をされていると思う」と地元の人たちを想った(参考:千葉日報)。

 嵐のメンバーでは、松本潤も亀梨和也(KAT-TUN)や丸山隆平(関ジャニ∞)らと共に千葉県を訪れ、キッチンカーでの炊き出しを行った。館山市のホテルにキッチンカーを横付けした松本たちは、被災者約800人にカレーと飲み物を直接手渡し、握手や写真撮影を通して住民たちを励ました。住民たちからは「目が合っちゃった」「感謝しかない」「あたたかいご飯がありがたい」など、松本たちの訪問や手作りのあたたかいカレーへの感謝の声が多数上がったという(参考:TBSニュース)。

 毎年千葉県で音楽フェス『氣志團万博』を開催している木更津市出身のロックバンド・氣志團は、今月14・15日に袖ケ浦海浜公園で開催された『氣志團万博2019』の場で“マブダチ募金”と称した募金を実施した。

 台風の被害の大きさにより、一時は開催が危ぶまれたかに思えた『氣志團万博』。今回の決行に際して、團長の綾小路翔は「様々なご意見があることは重々承知の上です」と述べた上で、「俺達の使命はたった一つ。みんなの明日の活力になること」と説明した。イベントには稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による新しい地図、ももいろクローバーZやKing Gnu、DA PUMPや打首獄門同好会など、バリエーション豊かなアーティストが多数出演。綾小路は自身のSNSで「非難をも恐れず、出演してくれた全アーティストの皆さん、複雑な思いを抱えながらも会場にお越し下さり、募金活動にも積極的に参加してくれたご来場者の皆さん、そして何より我々を受け入れてくれた袖ケ浦市の皆さんに一生を賭けて恩返しして行きます」と、イベントに携わったすべての人や地元・千葉の人たちへの想いを真摯に綴った。

 予定通り開催されたイベントに来場した観客から集まった募金総額は1184万4223円。イベントの決行に対し、批判は免れなかっただろうことは想像できるが、氣志團のメンバーやその意志に賛同したアーティストたちのミュージシャンシップ、そして地元住民の真心が、結果的に被災地への大きな支援となったことは事実だろう(参考:ハフィントンポスト)。

 生まれ育った故郷が災害に見舞われた際、一刻も早く何か行動を起こしたいと考える人は多いはずだ。多くの人がもどかしさや無力さを覚えてしまいかねない状況の中、アーティストとしての活動を通していち早く被災地の支援を行う彼らの姿は、地元の人たちだけでなく日本中の人の精神的支柱となるはずだ。

 物資など目に見える形での支援はもちろん重要だが、彼らアーティストという存在は、その存在自体が支援になると言っても過言ではない。寄付であれボランティアであれ、彼らが目に見える形で支援をしてくれたという事実だけで心が励まされたという人はきっと多いに違いない。(五十嵐文章)

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