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松風理咲&松井愛莉、互いを思い涙を流す 『グッド・ドクター』が示した、幸せを分け合う方法

リアルサウンド

18/9/7(金) 13:00

 『グッド・ドクター』(フジテレビ系)のこれまでの放送回で、小児外科の患者の中でもお姉さん的存在として、子供たちを見守ってきた伊代(松風理咲)。これまで彼女がどんな病気を抱えているのかは明かされてこなかったが、第9話では、倒れてしまった彼女が抱える病気の苦しみが描かれた。

 伊代の家族は、姉の汐里(松井愛莉)のたった1人。3年前の事故で両親を亡くして以来、汐里は伊代を一生懸命支えてきた。伊代を担当する湊(山崎賢人)は、夏美(上野樹里)とともに汐里に病状を説明する。「ドナーになられる方には合併症などのリスクが伴います」。伊代には小腸の移植が必要と聞いた汐里は、「伊代にとっての家族は私しかいません。伊代が少しでも助かる方法を選びたいんです」とドナーになることをその場で決断し、伊代に自ら説明したいと頼んだ。

 「合併症により命を失うこともあります」。ドナー適合検査の資料を読み、心配そうな表情をする汐里。汐里が手術のことを伝える前に、伊代はその資料を読んでしまう。すると、伊代は「私手術は受けない」と汐里と湊を突き放した。伊代はこれまで5回もの手術を受けており、「どうせ治らないのにどれだけ私のおなか切れば気が済むの⁉︎ もう嫌だよ」と拒否。しかし湊には、伊代のその言葉がどこか引っかかっている様子だった。

 伊代はこれまで、治療を投げ出すことは一度もなかった。湊は 「僕が見てきた伊代ちゃんはいつも治療に一生懸命でした」と、本当に手術したくない理由は何なのかを問う。伊代は、次の手術のドナーが汐里であることを気にしていた。「そんなことしたら、お姉ちゃんにも傷が残る」。自らが、手術後に残るお腹の傷で嫌な思いをしてきたことを、姉にもさせたくない。汐里は音大を中退し、昼間も夜も働きながら、どんなに疲れていても伊代を一生懸命に看病していた。「これ以上、重荷になりたくない。お姉ちゃんを不幸にしてまで生きたくないよ」。それが、姉を思って手術を拒否した伊代の本心だった。

 相手の幸せを思う気持ちは、汐里も同じだ。8歳のとき初めて小腸の手術を受けた伊代は、さみしがり屋で泣き虫だった。だが、今では、小児外科の子供たちの立派なお手本となっている。幼い頃から何度もつらい治療を乗り越えて、どんどん強く成長していく伊代を見ていた汐里は、その姿から勇気をもらっていたという。

 「何か大きな勘違いしてるよ」。汐里は、自分が伊代のドナーになれると知ったとき、不安もあったがうれしかったと伊代に話した。伊代がつらいときに見ていることしかできなかった汐里は、「ようやく本当の意味で伊代のことを助けられる気がして。私は不幸になるためにドナーになるんじゃない。伊代と2人でもっと幸せになるためになるんだよ」と話す。

 『グッド・ドクター』ではお決まりとなった、おにぎりかアイスを食べる湊と夏美のシーン。第9話では、湊が「アイスは1人で食べるより、瀬戸先生と2人で分け合って食べた方がずっとずっとおいしいです。伊代ちゃんと汐里さんも幸せを分け合った方がずっとずっと幸せになれます」とアイスを無邪気に食べていた。物語の終盤では、お互いの幸せを思う気持ちを確かめ合った矢先に、汐里の前で再び倒れてしまった伊代。次週の最終話で、伊代と汐里の幸せが描かれることを切に願う。

(文=大和田茉椰)

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

■放送情報
『グッド・ドクター』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00放送
出演:山崎賢人、上野樹里、藤木直人、戸次重幸、中村ゆり、浜野謙太、板尾創路、柄本明ほか
原作:『グッド・ドクター』(c)KBS(脚本:パク・ジェボム)
脚本:徳永友一、大北はるか
プロデュース: 藤野良太、金城綾香
協力プロデュース:西坂瑞城
演出: 金井紘、相沢秀幸
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/gooddoctor/

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