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「屍人荘の殺人」新写真7点が到着、綾辻行人や有栖川有栖らの感想コメントも

ナタリー

19/12/3(火) 16:27

「屍人荘の殺人」新場面写真

「屍人荘の殺人」の新たな場面写真が解禁された。

今村昌弘の同名小説を木村ひさしが映画化した本作。大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲と仲間たちが、不可解な点の多いロックフェス研究会の夏合宿へ参加したことで事件に巻き込まれる。神木隆之介が葉村に扮し、浜辺美波が女子大生探偵の剣崎比留子、中村倫也が自称“神紅のホームズ”の同会会長・明智恭介を演じた。新規の場面写真は、葉村がシリアスな表情で鉄パイプを握っているシーンなど7点が公開となった。

さらにミステリー作家ら4人の著名人から感想コメントが到着。「館」シリーズの綾辻行人、「学生アリス」シリーズの有栖川有栖、マンガ「金田一少年の事件簿」シリーズ原作者の天樹征丸、謎解きクリエイターの松丸亮吾がコメントを寄せた。綾辻は「制作陣が打ち出した方向性といくつもの工夫は、原作の美点を充分に活かしたうえで、よりいっそう作品のエンターテインメント性を高めることに成功している」と絶賛している。コメント全文は下記に掲載した。

なお今村による新作短編が、12月11日発売のミステリーズ!98号に掲載決定。「『屍人荘の殺人』エピソード0『明智恭介 最初で最後でもない事件』」として、明智にスポットライトを当てた物語が展開される。

「屍人荘の殺人」は、12月13日より全国ロードショー。

綾辻行人 コメント

原作小説を読んだとき最も感心したのは、破天荒な特殊設定を用いながらもあくまで本格ミステリの正道を行くトリックやロジック、その強度と巧妙さだった。同時に、映像化との相性の良さも強く感じたものだったが、早くもそれが実現したわけだ。ここで制作陣が打ち出した方向性といくつもの工夫は、原作の美点を充分に活かしたうえで、よりいっそう作品のエンターテインメント性を高めることに成功している。お見事である。
それにしても、剣崎比留子を演じる浜辺美波の、何と可愛くもオモシロイことか。すっかり私、やられてしまいました。

有栖川有栖 コメント

これほどトリッキーな館ものの本格ミステリーが、これほどきっちりと映画化されたのは快挙でしょう。二人の名探偵+ワトソン役のキャスティングも、ぴたりとはまっています。
全編にちりばめられた謎を解き、犯人を見破るための手掛かりがフェアに提示されるので、ぜひスクリーンに集中して、とんでもない状況下(とんでもなさすぎる……)での推理ゲームをお楽しみください。
原作にはないオリジナルのアイディアも盛り込まれています。

天樹征丸 コメント

小説と漫画を分け隔てなく読みながら育った新世代のミステリ作家が、またひとつ刺激的な作品を著し、
それが早くも映画になった。金田一少年シリーズが拠り所とした、ビジュアライズされて活きる設定やトリック、
キャラクターに、ある「新しいエレメント」が加わったこの映画は、ミステリファンのみならず、
誰しもが楽しめる上質なエンターテイメントに仕上がっている。
しかもそのスタッフには、金田一少年の映像化に携わったクリエーターが、複数人関わっていると聞いた。
これは観なくてはならない。
ミステリを愛しその未来に期待している者として、この映画を心より推薦したいと思う。

松丸亮吾 コメント

序盤・中盤に散りばめられた伏線が、終盤にかけて余すところなく回収されるさまが本当に鮮やかでした。
「これは難しそう、犯人はどうやってやったんだろう…?」と感じたトリックも、進んでいくうちに全て解くための情報が揃っていて、解説を聞くと思わず「これは先に思いつきたかった…!」と悔しくなりさえしました(笑)
そういった意味では、観てる人も一緒に参加して楽しめる“謎解きゲーム”的な見方もできるのかなと。
もし探偵よりも先に答えにたどり着けたら相当快感です。ぜひ劇場で挑んでみてください!

(c)2019『屍人荘の殺人』製作委員会

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