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さくらしめじ、晋平太直伝のラップで素直な心の内を吐露

ナタリー

19/11/18(月) 19:49

さくらしめじと晋平太(中央)。(撮影:小田周介)

さくらしめじと晋平太が11月16日に東京・ピースオブケイク イベントスペースで行われた「『#君のことばに救われた』十代限定スペシャルイベント」に登壇した。

さくらしめじと晋平太は、TOKYO MXの「ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト」とメディアプラットフォーム「note」のコラボによる「#君のことばに救われた」をテーマにした投稿コンテストで、投稿者の背中を押す「ことばのコーチ」に就任している。イベントは2組のアーティストがコラボする形で実施され、「思いを『ことば』にしてみよう」「思いを『ラップ』にしてみよう」という2つのテーマのワークショップが行われた。

前半の「思いを『ことば』にしてみよう」では、「不満や不安と、夢や希望。さくらしめじの2人にとって、今、どちらの方が大きく感じますか?」という問いが投げかけられ、田中雅功はこれに「大きさで言ったら夢や希望とか、ポジティブな方が大きいです。けれど、目の前に現れる頻度は不満や不安のほうが多くて、大きな目標はあるものの、ネガティブな気持ちに目が行きがちだなと思ってます」と返答。理路整然と話す雅功に対し、晋平太が「高校3年生のセリフじゃないでしょ、タイガー・ウッズか!」とツッこむと、会場は笑いに包まれる。そして高田彪我は「大きなステージでやりたいという夢はあるんですけど、いざ大きなステージを目の前にすると、今の段階ではできないことも結構あって、これからちゃんとできるのかなという不安もあったりしますね」と素直な気持ちを吐露した。

雅功と彪我が高校卒業後に進学を考えていると話すと、晋平太が「中学のときにラップに出会って、今では全国各地の学校でラップを教えているけど、人に教えるということについて真面目に学んできたことがなかったなと。勉強し直したいと思って、教員免許を取る大学に編入するためにパーンと入学金を振り込んできたところなんです」と明かして「すごい!」と会場を沸かす一幕も。またここでは、さくらしめじが今夏の全国ツアーの中で行っていたお悩み相談コーナー「青春解決!あなたのお悩みは?」の特別編も行われ、登壇者は来場者の相談に真摯に向き合っていた。

イベント後半の「思いを『ラップ』にしてみよう」では、まず晋平太が「ラップというのは、ストーリーを語る道具だと思ってください。誰のストーリーを語るかというと、それは自分です。進学でも就職でも、自分をさらけ出さないといけない瞬間が来る。そのときに自分から心を開く方法をみんなに伝えることができたらと思っています」と言葉を送り、ラップのリリック作りのワークショップを始める。「正解はないからね、自分が書きたいことを書けばいい」という晋平太のアドバイスを受けながらさくらしめじの2人もリリックを書き、まずは雅功がラップを披露することに。「僕には理想の大人がある 理想の大人像がある」と切り出した雅功は「夢はある 理想の大人像もある でもそれじゃダメ 考えや思いがわからなくなる時がある ちょっとした壁や問題に止まっちゃう それはなんで? 思いや考えのストックがないから 自分の知らない気持ちがある」と飾らない思いを吐露しながら「みんなと一緒に僕は理想の大人になる」で自身のラップを結んだ。

先陣を切って思いをラップに乗せた雅功の勇気に続くように、参加者も次々とラップを発表していく。中にはラップをしながら感極まって涙を流す人もいたが、会場中の人々は一体となってこれを受け止めた。そして、イベントの最後には彪我がラップを披露することに。彪我は「僕は本当の自分についてよく考えることがある 自分ってなんだろう?」と歌い始め、学校生活の中で抱く思いや疑問などを言葉に変えていく。そして「自分は今やってる音楽を この先もずっとやっていきたいかな 音楽をやってる自分が 本当の自分なんじゃないかって 今はそう思っています」という意思表示でパフォーマンスを終えた。

照れくさそうにしている彪我を見て、雅功は「毎日ずっと一緒にいると逆に話さないこともあって、普段は踏み込めない部分を知れた気がしてうれしかったです」とコメント。最後に晋平太は「世の中にはいろいろなことが起こります。相手が思うこと、言うことはコントロールできない。自分のことをまず好きでいること、相手に何を言われようが、そっちのパワーに負けないで。自分のいいところを見つけてあげてください」、雅功と彪我は「こんなに近い距離でイベントをする機会がなかったし、僕たちも勇気をみなさんからいただきました」と10代の参加者へメッセージを送った。

※高田彪我の高ははしごだかが正式表記。

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