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年末年始特別企画 第2回

水先案内人 寺脇研が選んだ2019年のベストムービー

 

『火口のふたり』(8/23公開)

 
 

『宮本から君へ』(9/27公開)

 
 

『岬の兄妹』(3/1公開)

 

口当たりがいいだけのふやけた映画が氾濫する今の日本映画の風潮には、うんざりだ。映画はもっと過激でないと。そんなわたしの願いに、みごとに応えてくれた過激な映画が3本。これらに出会えただけで、2019年の日本映画には満足だ。セックスの意味を追求する『火口のふたり』、情熱ほとばしる『宮本から君へ』、暗く貧しい情念をえぐりだした『岬の兄妹』、どれも一対の男女が輝いている。柄本佑と瀧内公美、池松壮亮と蒼井優、そして松浦祐也と和田光沙! 皆、すばらしい演技を見せてくれた。2020年も、こんな映画に出会えますように。

『火口のふたり』(C)2019「火口のふたり」製作委員会
『宮本から君へ』(C)2019「宮本から君へ」製作委員会
『岬の兄妹』(C)SHINZO KATAYAMA

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