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再び出会った永野芽郁と佐藤健 『半分、青い。』律のプロポーズは何を意味する?

リアルサウンド

18/6/27(水) 6:00

 鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)が距離を置くことを決めた『半分、青い。』(NHK総合)第61話が、ショッキングな回だったことは記憶に新しい。時は流れて5年後の第73話で、2人は“一応”再会を果たしたわけであるが、そこで鈴愛は律からまさかのプロポーズを受ける。「嘘でしょ?」と思われた視聴者も多かったのではないだろうか。19歳の夏、“ルール”を破った鈴愛に頭を抱えてしまった律だったのに、「一体何があったっていうの?」と。実際には、引っ越しをしてから、京大大学院に行くまでの律の様子を描くシーンは極めて少なく、律の心境変化は詳しくはわからないが、鈴愛の短冊という要素から律の思いを考えてみよう。

 ストーリーを遡って、2人の東京時代を思い返したい。漫画、ロボットという、2人の目標へのまい進が始まる場となった東京。同時に、その街は2人の人生に影響を与える、頼もしい人々との出会いももたらした。正人(中村倫也)、裕子(清野菜名)、ボクテ(志尊淳)、秋風(豊川悦司)、菱本(井川遥)……。東京という街は、2人にとって、今後の明るい人生の象徴であり続ける、そんな街だった。

 ところが、いよいよ清(古畑星夏)が鈴愛の前に立ちはだかるようになると状況は一転。あの衝撃的な喧嘩を経て鈴愛と律がたどり着いた結論は、“別れ”だった。以降、律は鈴愛の住む秋風ハウスから離れたところへ引っ越し、さらに、師匠の教授を追って京都に向かった。東京でも岐阜にいるときと同様に、心のどこかで繋がりあったまま、明るい未来を進んでいくんだ。当初はこんな思いを抱いていたに違いない。

 それでも律は、そんな憂鬱が入り交じる東京の鈴愛のことを頭から忘れようとしていたわけではなかったのだ。鈴愛と離れ離れになってからも、ちゃんと鈴愛の漫画を読んでおり、心のどこかで鈴愛のことを考え続けていた。風で飛ばされていく短冊を取ろうとする鈴愛を引き止めた律。もう、その短冊の夢は叶ったからいいんだと。ロボットを作れるようにという七夕の願いは、鈴愛の夢であり、律の夢だった。2人の共通の夢だった。それが叶ったということは、律にとっては一つの区切りであったのかもしれない。数年前は確かに“別れ”があった。でもあの年の七夕の願いが叶った今、もう一度こうして会うことができた。だからこそ、今が一緒に2人で歩んでいくタイミングなのではないかと。そんな中で、ソウルメイトという2人の特別な関係性のことが頭から離れて、とっさに気持ちが溢れ出てしまったのだろう。

 結局、律のプロポーズを断ってしまった鈴愛。今後どのように2人の人生が進んでいくのか全くわからなくなってきた中、この後どこで鈴愛と律が接点を持つのか? 引き続き、七転び八起きの2人の人生に注目していきたい。(國重駿平)

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