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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

「祝!50周年 寅さんファン感謝祭」にて、左から倍賞千恵子、山田洋次、佐藤蛾次郎。

山田洋次や倍賞千恵子が渥美清の言葉回想「50年かけて長い映画を撮ったのかも」

ナタリー

19/8/27(火) 21:05

渥美清主演作「男はつらいよ」の上映イベント「祝!50周年 寅さんファン感謝祭」が、本日8月27日に東京・新宿ピカデリーで行われ、シリーズの生みの親である監督・山田洋次、さくら役の倍賞千恵子、寺男源吉(源公)役の佐藤蛾次郎が登壇した。

シリーズ第1作「男はつらいよ」の劇場公開日である1969年8月27日から数えて、ちょうど50年を迎える日に行われた本イベント。まずは4Kデジタル修復版としてよみがえった「男はつらいよ」が、声援や拍手OKの“ワイワイガヤガヤ上映”としてスクリーンにかけられた。司会進行の北山雅康と松野太紀によれば、山田と佐藤も客席で観覧したそうで、山田は源公が映るたびに「蛾次郎さん!」と喜んでいたという。

トークパートでは、それぞれが第1作にまつわる思い出を回想していく。山田は50年前の本日、新宿松竹会館に観客として「男はつらいよ」を観に行ったことを述懐。「スタッフ試写は会社のえらい人ばかりでみんな笑わないから、真面目な映画を作ってしまったな、おしまいだと落ち込んでいました」と封切り前の不安を明かすも「プロデューサーから『客が入ってるぞ!』と言われて、小田急線に乗って新宿松竹に来たら、大勢のお客さんがワーッと笑っていた。今日のことを一生覚えてなきゃいけないなと思いました」と晴れやかなエピソードに仕上げた。

佐藤は「山田監督に出会えてうれしかったです」と感謝しつつ、山田が監督した「吹けば飛ぶよな男だが」のオーディションに1時間半遅刻したという初対面のエピソードを振り返る。佐藤が「僕は別に行く気なかったんです。山田洋次って誰?って。でも行ってみたら(受かった)」とあっけらかんと告白すると、山田は「態度大きかったもんなー!」と懐かしむように笑った。

続いて、シリーズ第50弾として製作された最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」の話題へ。山田は「いざ完成してみたら、こんな映画になったのかと僕自身も不思議でした」とコメント。「今の倍賞さんを映したあとに昔の倍賞さんを映すと、若い!ってなるかなと思ったけど、意外と驚かなかった。この人はこういう人生を送ってきたんだって。俳優の皆さんのドキュメンタリーを撮ったような感覚。唯一、渥美さんだけが歳を取らず、改めて渥美清という人の独特の魅力を感じて、不思議な映画ができあがりました」と作品への印象を自ら語る。

また倍賞が「(寅次郎役の)渥美ちゃんがよく『長い1本の映画を撮っているのかもしれない』と言ってたんです。それが今回できあがった映画なのかな」とつぶやくと、山田も「50年かけて長い長い映画を、僕たちは撮っていたってことかもね。50年もかけて」としみじみ。倍賞は「51(作目)もあるのかなってボーッと考えちゃいました」とさらなる希望を口にしてほほえんだ。

「男はつらいよ お帰り 寅さん」は12月27日より全国ロードショー。

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