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DTMのルーツ「ミュージくん」や「カシオトーン」「ドンカマチック」が未来技術遺産に登録

ナタリー

20/9/8(火) 16:56

ミュージくん

“デスクトップミュージックシステム”「ミュージくん」、電子楽器「カシオトーン 201」、国産初のリズムボックス市販機「ドンカマチック DA-20」、そして「MIDI 1.0 規格書」が東京・国立科学博物館の2020年度「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録された。

「重要科学技術史資料」は、日本国内の科学技術史において「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定するもの。ローランドが1988年に発売した「ミュージくん」は、音源などのハードウェアと音楽制作用ソフトウェアをセットにしたバンドリング商品で、現在では一般的となったパソコンでの音楽制作を幅広く普及させたことが評価された。「ミュージくん」は“デスクトップミュージック”という言葉を初めて使った商品であり、この言葉は“DTM”という音楽制作用語として今日まで広く認知されている。「重要科学技術史資料」の登録は2008年度から毎年実施されており、ローランド製品では2019年度のリズムマシン「TR-808」に続いて今回が2度目の登録となる。

カシオ計算機が1980年に発売した「カシオトーン 201」は、「全ての人に音楽を奏でる喜びを」という思いから開発されたスピーカー内蔵の小型電子キーボード。音の波形の立ち上がり部分・子音と減衰部分・母音を合成する独自の発音システム「子音・母音システム」により自然で味わいのある音色を奏でられる。当時、楽器に触れる機会のなかった人に楽器演奏の機会を低価格で提供し、市場に大きな影響を与えたことが評価された。

京王技術研究所(現KORG)が1963年に発売した「ドンカマチック DA-20」は、オルガンやアコーディオンのリズムパートを自動演奏するマシンとして開発されたリズムボックス市販モデルの国産1号機。「ドンカマチック」は内蔵の打楽器の音色を組み合わせた造語で、リズムやテンポを共有するために演奏者たちがモニターするクリック音の呼称「ドンカマ」の語源となり、今も音楽業界用語として広く使用されている。日本でのリズムマシン開発の出発点となった機器として評価された。

「MIDI 1.0 規格書」は電子楽器の演奏データを転送するための共通規格・MIDIの規格書で、、1983年に制定され、1984年に一部改定。MIDIはPCや通信カラオケの音源制御に使用されるなど、電子楽器や音源の情報伝達の規格として現在も主流である。

なお東京・国立科学博物館・日本館では9月15日に「重要科学技術史資料」の登録証・記念盾授与式が開催される。

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