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竜星涼&犬飼貴丈の“ほぼ裸”演技は一見の価値あり この夏にこそ観たい映画『ぐらんぶる』

リアルサウンド

20/8/7(金) 17:00

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、在宅勤務中の家では“ほぼ裸”の宮川が『ぐらんぶる』をプッシュします。

『ぐらんぶる』

 「こんな映画があっていいのか」。この作品の映画化情報が発表され、最初にその概要を読んだときの率直な感想がそれだった。竜星涼と犬飼貴丈が全裸で海に潜っている様子を写したビジュアル、そしてなぜか全裸の竜星涼が大学のキャンパスを走り回り、同じくなぜか全裸の犬飼貴丈に遭遇する様子を捉えた特報映像はなかなかの衝撃だった。

 原作は、講談社『good!アフタヌーン』にて2014年4月から連載中の同名漫画で、累計発行部数は555万部。2018年にはアニメ化もされていて、ファンの多い作品だ。筆者は原作未読だが、本作はそんな原作ファンにとっても満足のいく実写映画化になっているのではないだろうか。少なくとも、かなり攻めた作品であることは間違いない。

 とにかく冒頭から思わず「ふざけてるのか?」と口に出してしまいそうなほどの驚きの展開。最初は「?」の連続なのだが、観ていくうちにその「?」が妙に心地よくなっていってしまう。そんな不思議な魅力がこの作品にはある。

 映画化が発表された際に、W主演の竜星と犬飼に加え、それぞれの担当マネージャーが異例のコメントを出していたのも印象深い(参考:竜星涼×犬飼貴丈W主演『ぐらんぶる』5月公開決定 ほぼ服を着ていない特報&ビジュアルも)。「はじめてオファーをいただいた時、最大のチャンスと最大のピンチが同時に来たなと思いましたが、彼なら全力でやり遂げると信じてお引き受けしました」(竜星涼 担当マネージャー)、「ジュノンボーイから始まり、仮面ライダー、朝ドラなど、今まで培った経験だけは身に纏い、犬飼は文字通り裸一貫頑張りました」(犬飼貴丈 担当マネージャー)と、両者のこの作品にかける並々ならぬ力の入れようが伝わってくる。2人にとってもこの作品での経験は今後のキャリアにおいて間違いなくプラスになると言えるほど、文字通り体を張った演技で我々を楽しませてくれる(“消したい過去”になる可能性も否定できないが……)。

 “体を張った演技”というと、本作のヒロイン・千紗役に抜擢された乃木坂46の与田祐希も忘れがたい。裸の竜星と犬飼を足で踏んだり、白目をむいた表情を見せたり、金属バットを振り回したりと、これまでの彼女のイメージを覆す体当たり演技を披露。先日当サイトで行ったインタビュー(参考:与田祐希が語る、初の映画出演作『ぐらんぶる』での経験 「イメージを壊せることがうれしかった」)では、伊織(竜星涼)たちを睨みつけるシーンについて、「一度ツボに入ってしまうと表情を作るのがすごくキツかった」と撮影時の秘話も明かしてくれた。そんな彼女が「イメージを壊せることがうれしかったです」と語っているように、映画初出演作となった本作は、与田にとっても大きなターニングポイントになるだろう。

 当初は5月29日に公開される予定だったが、新型コロナウイルスの影響により夏休み真っ只中の8月7日に公開変更となった本作。未だ落ち着きを見せない新型コロナによって、例年とは違う夏になってしまいそうだが、そんな夏を疑似体験できる作品として、『ぐらんぶる』は全力でプッシュしたい一作だ。

■公開情報
『ぐらんぶる』
全国公開中
主演:竜星涼、犬飼貴丈、与田祐希、朝比奈彩、小倉優香、石川恋、高嶋政宏
原作:井上堅二・漫画:吉岡公威『ぐらんぶる』(講談社アフタヌーンKC刊)
監督:英勉
脚本:英勉、宇田学
主題歌:sumika「絶叫セレナーデ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作プロダクション:THEFOOL
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作:映画「ぐらんぶる」製作委員会
(c)井上堅二・吉岡公威/講談社 (c)2020 映画「ぐらんぶる」製作委員会
公式サイト:grandblue-movie.jp
公式Twitter:@grandblue_movie

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