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歌舞伎座 八月花形歌舞伎

20/7/19(日)

【第二部】『棒しばり』 第二部は踊りの名手がそろう『棒しばり』。中村勘九郎と坂東巳之助の次郎冠者と太郎冠者に、扇雀が大名曽根松兵衛だ。 太郎冠者と次郎冠者、二人が主である大名の留守に酒蔵の酒をこっそり飲もうとしている。怪しんだ大名は次郎冠者が棒術を遣うのをよいことに、両手を広げて後ろ手に棒をかつぐ姿で手を縛り、ついでに太郎冠者も後ろ手に縛って出かけてしまう。 ところが二人は縛られたままで協力しあって酒をかっくらい踊り踊って、そこに大名が帰宅して万事休す……。とコミカルでわかりやすい踊りだ。 勘九郎の父・亡くなった勘三郎と、巳之助の父、やはり故人の三津五郎の名コンビをほうふつとさせるこの顔あわせがうれしい。「今、このとき、この二人で踊れる幸せ」が、勘三郎と巳之助の踊りにはいつも溢れていて、それにあやかるような気持ちで見ていたことを思い出す。若い二人の息の合った踊りっぷりを楽しみたい。 製作発表での勘九郎さんのコメントの一部をご紹介しておこう。 「長い棒を持ったまま両手を広げて縛られているため、自然とソーシャルディスタンスが保たれております……というのは冗談としても、僕と巳之助君、それぞれの祖父や父の代からご縁のある踊りです。お客様にこちらからパワーをお届けしたいです」

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