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大久保佳代子 (オアシズ)の 人生そろばん

2020年流行語にもなった『愛の不時着』にハマりました

毎週連載

第105回

21/1/10(日)

2020年の流行語にも選ばれた韓国ドラマ『愛の不時着』。

ご多分に漏れず、私も、昨年の外出自粛期間中、どっぷりとハマりました。

北朝鮮に不時着した韓国の財閥令嬢と北朝鮮の将校とのラブストーリー。それぞれの文化の違いが面白かったりもしたのですが、何より久々にキュンキュンしまくりで。このドラマを観ている時が唯一、日常のモヤモヤから解放され現実逃避できる『心の無事着』タイムに。

何と言っても、主人公の俳優ヒョンビンがカッコいいんです。高身長で胸板が厚く、背中なんて8人分のサムギョプサルが作れるほどの大きさ。とは言え、ヒョンビンの姿を拝みたくて彼が出ている他のドラマを観るのだけど、どれもいまひとつで。胸キュンラブコメのヒョンビン、軍服のヒョンビン、チェリーボーイ感がある一途なヒョンビンが観たいのです。

性欲オバケと化していた30代の頃とは打って変わり、49歳の今、キスシーンだけで充分キュンキュンできちゃう。なんなら、それ以上の生々しい愛撫(B以上)は求めていない。女性の腕をグッと強引に掴み、引き寄せてからのキスで充分キュンします。思うに、風習も言葉も違う北朝鮮や韓国が舞台というリアリティー薄めなのが良いのかも。コロナ禍で日常にうんざり気味なのもあって、リアルは疲れちゃうんです。自粛期間中、すごいドロドロした物語とか、現実的な描写とか、過激な濡れ場などは観たくなくて、『愛の不時着』くらいがちょうど良いファンタジー感があって最適だったのかなと思います。

もともと私は、韓国の芸能、映画、ドラマに対しては、あまりピンと来なかったんです。今までハマったのも『冬のソナタ』。これは、世の中がヨン様ブームで盛り上がっていたので、のっかってみただけで。その後に『バリでの出来事』というドラマにハマって。これは、かなり熱中して観まくりました。でも、その2作品くらいですね。韓国ドラマって、分かりやすくて良いんです。財閥の御曹司や令嬢が身分格差という障害を超えて恋に落ちたり、何かと記憶喪失になったりで。

森三中の黒沢さんなんかは、韓国のアーティストにかなりハマっていて、わざわざファンミーティングに参加するために韓国まで行ったりしていますが、私はアーティストに関しては、さほど興味がないですね。私の周りのアラフォー、アラフィフのおばさん達は、東方神起やBIGBANGに熱狂してますが今一つ分からないです。

今回、『愛の不時着』を観て、ヒョンビンは大好きになりましたが、「今、会いたい人は?」と聞かれれば、迷いなく「ヒョンビン」と答えます。YouTubeでヒョンビンの出ている動画を漁ったりしましたから。

最近のドラマだと、柴門ふみさん原作の『恋する母たち』が面白いですね。不倫が叩かれるこのご時世に、ガンガンみんな不倫してしまうのがある意味、痛快で気持ちいいくらいで。あと、ブームになった『鬼滅の刃』もアニメ版を観始めたのですが、今一つハマらず、8話で止まっています。鬼滅大好きな椿鬼奴さん言わく「8話からが面白くなるから観て!」と。うーん、鬼退治の話ですよね? ちょい現実離れし過ぎていて、のれないんですよね。



構成・文:松田義人(deco)

プロフィール

大久保佳代子おおくぼ・かよこ

1971年、愛知県生まれ。相方・光浦靖子とともに、1992年にオアシズを結成。OLと並行してお笑い芸人として活動をし、2010年以降はお笑い一本に。数多くのレギュラー、連載を持つ。
http://www.p-jinriki.com/talent/oasiz/

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