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味方良介、『ふろがーる!』『妖怪シェアハウス』に続けて出演 初映像作品『教場』に続く転機に?

リアルサウンド

20/7/29(水) 8:00

 今年の頭に放送され大きな話題を呼んだスペシャルドラマ『教場』(フジテレビ系)で、ひときわ異彩を放っていた味方良介。あの味方が、8月1日より放送開始される『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)で連ドラ初出演することとなる。そんな味方は、『ふろがーる!』(テレビ東京系)第3話にゲスト出演し、お風呂の修理業者という役どころを演じる。ここでお手並み拝見といきつつ、盛大な拍手とともにこれを祝い、テレビの前で迎えたい。

【写真】初の映像作品となった『教場』登場シーン

 『教場』とは、フジテレビ開局60周年特別企画の作品で、主演を務めたのは木村拓哉だ。彼の下、工藤阿須加、川口春奈、林遣都、葵わかな、三浦翔平、大島優子といった、まだ“若手俳優”に分類される実力者たちが肩を並べ、硬質な画のタッチや緊張感が張り詰める物語展開など、非常に力の入った作品であった。ここに味方は、映像作品への出演が初めてながら、堂に入った佇まいで名を連ねていたのだ。たった二夜の放送ではあったものの彼がメインとなる展開もあり、恐らく多くの視聴者が驚いたことだろう。それは繰り返すように、彼が映像作品に出演したのが初めてだったからである。

 味方が『教場』で演じたのは、警察官を志してはいるものの、「警官に恨みがあるから」ということをその理由としている人物。感情を表に出さない、いわばポーカーフェイスな男で、他と群れず馴れ合わず、警察学校でも孤立している男であった。このような特徴的な性格のキャラクターは、注目の若手俳優が一堂に会する群像劇でも目立って当然だろう。さらに先に述べたように、主演の木村が演じる鬼教官と衝突するという大きな見せ場が彼にはあった。しかしだ、この設定的なものだけで味方に注目が集まったのだというのは、その根拠としてあまりに心もとない。周囲の者たちを威圧するような目力と佇まい、相手が誰であろうと、その対象を射抜くように鋭く通る声ーー。やはり彼本人が、優れた俳優であったということが大前提なのだ。実際に現場では木村が味方を高く評価したというが、大いに納得である。

 しかしこの味方良介、知る人ぞ知る存在ではあった。ミュージカル『テニスの王子様』シリーズをはじめとする“2.5次元作品”や、つかこうへいが脚本を手がけた作品への出演も多い。特に、つかの代表作である『熱海殺人事件』では、史上最年少で主人公の木村伝兵衛役に抜擢。2017年から2019年まで3年連続で座長を務めた。つまり、舞台作品に関しては、申し分ない経験値を持っているのだ。

 かくいう筆者も、昨年の春に上演された『熱海殺人事件 LAST GENERATION 46』を観劇し、そこで味方良介という俳優を知ったのだ。正直なところ、「知るのが遅すぎた……」と自分のことを恥じてしまうくらい、ステージ上の彼は魅力的であった。紀伊國屋ホールの場内をビリビリ震わせる声と、それを発しながらステージ上に屹立する味方の存在感は圧倒的で、一度立った鳥肌はおさまらず、胸が苦しくなったほどである。本当に優れた俳優は数多く存在し、まだ私たちが知らないだけだという事実を、身をもって感じさせられたのだ。

 味方は当然いまでも“舞台俳優”という印象が強いが、これからどうなっていくのだろうか。映像の世界に進出していくには、もちろん「課題」もあるだろう。これまで長いこと演劇界に軸を置いてきただけあって、そこで染み付いてきた“クセ”のようなものは、良くも悪くも大きいはずである。それは例えば、声のボリュームや抑揚の付け方などだ。“舞台俳優”が映像の世界でも第一線へと駆け上がった好例は、堺雅人、滝藤賢一、長谷川博己など、近年も多々ある。芝居の反復によって作品を立ち上げていく演劇と異なり、映像で求められているのは、やはり適応力と、高い瞬発力なのではないだろうか。

 さて、『妖怪シェアハウス』は、どん底まで堕ちてしまったヒロイン(小芝風花)が、お岩さん、酒呑童子、ぬらりひょん、座敷童子といった妖怪たちと都内でルームシェアをするという奇想天外なホラーコメディだ。ここで味方が扮するのは、シェアハウスの大家。しかも隣の神社の神主で、かつ陰陽師の末裔でもある。つまり、普通の人間であるヒロインと、個性的な妖怪たちの間に立つポジションなのだ。果たして味方はどのようなアプローチで本作に挑むのか、想像は膨らむばかりだし、その想像を彼は超えてくるのではないかと思う。『教場』に続く転機となりそうだ。

(折田侑駿)

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