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豆柴の大群、全メンバー個別インタビュー 初の全国ツアー&新アルバム『まめジャー!』を経た課題と成長を語る

リアルサウンド

21/1/26(火) 18:00

 豆柴の大群が、1月20日にメジャー1stアルバム『まめジャー!』をリリースした。

 前プロデューサーであり、アドバイザーのクロちゃんがネーミングした本作は、昨年10月に発売したシングル『AAA』に新曲9曲を加えた、全12曲収録のフルアルバム。色とりどりの楽曲が楽しめると同時に、このアルバムの最大の特徴は全体の半分の作詞をメンバーが手がけていることである。

 10月のシングルリリースから、豆柴は多忙な3カ月間を過ごしてきた。メジャーデビューの4日後に東京ドームで開催された大運動会、延期/中止に次ぐ会場変更から昭和女子大学人見記念講堂にて開催された念願の初ワンマンライブ『豆柴の大群のりりスタート』、そこから間髪入れず行われた全国6都市18公演の初全国ツアー『実力をしっかりとつけるツアー』、1st写真集『発芽』刊行、年末の『第62回『輝く!日本レコード大賞』』(TBS)新人賞受賞、そして『まめジャー!』リリース。

 リアルサウンドでは、1月10日の渋谷公演でツアーに一旦の幕を降ろしたメンバー5人それぞれに個別インタビュー。約2万字近い大ボリュームで、ワンマンライブからツアーを経ての個人の成長と『まめジャー!』に込めた5人の思い、一人ひとりの今を徹底解剖していく。(渡辺彰浩)【最終ページに読者プレゼントあり】

オリジナルコメント動画

【痩せる!】豆柴の大群が語る、2021年に達成したい目標!!

アイカ・ザ・スパイ「努力をして一人でも多くの豆粒を増やしていきたい」

ーーまずは、昨年10月の初のワンマンライブ『豆柴の大群のりりスタート』を振り返ってみていかがですか?

アイカ・ザ・スパイ(以下、アイカ):大きなところでの初めてのワンマンライブで。お客さんが入ってる、あのステージに立った時の光景がいまだに忘れられないです。あんな人数が来てくれたのが本当に嬉しくて、Twitterのヘッダーをライブの集合写真にしています。

ーーあの日、会場の昭和女子大学人見記念講堂に着くまでの気持ちって覚えてますか?

アイカ:会場に着くまでは実感もなかったし、5分前ぐらいから「あぁ、どうしよう!」ってなるタイプなので始まる前までは緊張もしてなくって。

ーーケータリングも豪華で、お菓子もいっぱいあって。

アイカ:いっぱい食べました!(笑)。あと、たくさんのスタッフの方々が関わってくれていて、ステージのセットが可愛かったのも印象的です。

ーーワンマンライブ前にインタビューした際は「ダンスと歌を完璧にしたい」と言っていましたけど、レッスンも人一倍頑張りましたか?

アイカ:5月にアルバム『スタート』を出したのに披露できなくて、その間に成長したんだな、変わったなって思っていただけるように頑張りました。身体が硬くて、腰を使うダンスが苦手だったんですよ。ダンスでの身体の使い方を寮に一緒に住んでいたナオ(・オブ・ナオ)に教えてもらいました。

ーーMCが苦手そうにも見受けられましたが……。

アイカ:MCはずっと苦手で、今後も頑張っていきたいですし、成長しなきゃなって思います。

ーーこのライブ映像は『まめジャー!』にも収録されますが、これから初めて観る人にアイカさんが注目して欲しいポイントはありますか?

アイカ:みんなが笑顔ですごく楽しそうにパフォーマンスしている姿を観てほしいなって思います。

[AFTER MOViE] 2021.01.10 実力をしっかりとつけるツアー at duo MUSIC EXCHANGE

ーーそこから1カ月後に『実力をしっかりとつけるツアー』が始まるわけですけど、落ち着く暇もなくスタートした?

アイカ:『まめジャー!』の新曲の振り付けをナオとハナエ(モンスター)が考えてくれて、新しく覚えることや練習もあったので、いつの間にかツアーが始まってました。

ーー全国各地を巡って感じたことはありますか?

アイカ:どこの地方でも、豆粒(ファンの総称)が一緒に踊ってくれて嬉しかったです。会場全体の一体感が出るので、私たちもより楽しくなるし。あとは福岡のラーメンはすごく美味しかったですし、地元の名古屋は落ち着きました。

ーーツアーの前後には各地でリリースイベントを開催したり、合間にはメンバーが散り散りになって全国のDAISOを巡る企画もあったりして、たくさんの豆粒に会っていましたよね。

アイカ:糸電話特典会がライブの前後にあったので直接話したりもできたし、DAISOの企画もあったおかげでいい距離感で会うことができました。私は島根、鳥取、名古屋に行ったんですよ。なかなかライブで行けない地方の方に会えたのが嬉しかったですね。

ーー初ワンマンからツアーを通して、アイカさんが成長できた、実力をつけられた部分はありますか?

アイカ:今回のツアーは1日に3部の公演があったので体力もついたなって思いますし、ファイナルの東京公演2部のMCはみんなに褒められて、カエデ(フェニックス)にも「成長したね」って言われたので、多少なりとも成長出来たのかなって思います。

ーーMCではどんな内容を話したんですか?

アイカ:自粛要請が出てからすぐの公演だったので、空席とかもできちゃう気がしてたんですよ。みんなの健康に対する心配もあるし。でも、当日は空席が思っていたより少なくて、みんなが来てくれたのは嬉しかったです。

ーーツアーでも披露していたのが今回の『まめジャー!』に収録されている「LUCKY!!」ですが、アイカさんの初の作詞曲となりました。これは本当にアイカさんが……?

アイカ:そうですよ!(笑)。ハナエにも「え? これ本当にアイカが書いたの?」ってずっと言われるんです!

ーーどういった思いを込めて作詞をしたんですか?

アイカ:恋愛曲になってるんですよ。〈惑わせないで いつもの帰り道〉には思わせぶりな態度を取らないでよっていう意味が込められていたり。現実逃避の曲なんですけど、2番になればいい夢を見つけよう、生きてればいいことがあるよねっていう曲になっているんです。このタイトルはサビの〈SAY!! LUCKY!!〉という掛け声からで、歌詞の内容は“LUCKY”ではないんですよね。

ーーライブでは一体感が生まれるところですよね。

アイカ:振付はハナエが考えてくれて、やっぱ天才だなと思いました。

ミユキエンジェル(以下、ミユキ):SAY!! LUCKY!!

ーー思わず口ずさみたくなりますよね(笑)。作詞をする上で、何かインスピレーションを受けたり、アドバイスをもらったりはしたんですか?

アイカ:特に何もなくって、ただ自分が思いついた言葉を当てはめていきました。

ーーすごいですね。才能あるんじゃないですか。

アイカ:本当ですか! 恥ずかしい。

ーー『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)を始めとするバラエティ番組にも多数出演していますが、『ぐるナイ』ではアイカさんの天然な部分がフィーチャーされての出演でした。

アイカ:天才的すぎたのか分かんないですけど、普通に問題に答えられちゃって。なので、「あぁ……」と思いました。

ーーそれでカットされてしまった部分もあったと。

アイカ:はい。勉強ができないわけじゃないんです。できないんですけど、そういうバカじゃない。

ーーそこで逆にやらかしにいかないのは、よかったですよね。

アイカ:いろんなスタッフさんに「キャラを作るんじゃなくって、そのままで行った方がいいよ」って言われたので。その時々で活躍できる時とできない時があるので、これからも喋るお仕事は頑張っていきたいです!

ーー東京ドームで開催された大運動会では、アイカさんが1位に輝き賞金の100万円を獲得して。YouTubeの企画では寮から新居に引っ越しましたが、住み心地はいかがですか?

アイカ:すごくいいです。冬なのに寒くないっていう(笑)。寝る時に暖房を切っても、朝が暖かいんですよ。でも、まだ段ボールがいっぱいあるので片付けないとなって。

ーー寮で一緒に住んでいたナオさんと離れて寂しさもあるのでは?

アイカ:家を出る時は一人なので寂しいんですけど、実家にいた時から一人暮らしはずっと憧れていたので、その夢は叶って嬉しいです。

ーー新生活も始まり、気持ちも新たにですね。

アイカ:今は女子力を高めたいです。まずはお部屋を可愛くしたいし、料理も始めて、これからは節約のためにお弁当を持参しようかなと思います。

ーー豆柴の大群としては?

アイカ:まだまだファンが多くはないので、努力をして一人でも多くの豆粒を増やしていきたいなと思います。いつか大きな会場でライブをしたいです。

ーー最後に前回のインタビューで好評だったクイズを今回も用意してきました。まずは第1問。アイカさんが作詞した楽曲の英単語「LUCKY」は幸運という意味ですが、それでは「HAPPY」の意味は?

アイカ:ラッキー!

一同:ははははは(笑)。

ミユキ:びっくりしちゃった(笑)。

ーー「HAPPY」を日本語にすると?

アイカ:あ、分かりますよ。幸せ!

ーー正解です。では第2問。『まめジャー!』はavexからのメジャー1stアルバムですが、avex本社は東京都何区にあるでしょう?

アイカ:青山区……外苑前。

ーーそれは駅名ですね。

アイカ:青山一丁目……南青山!

ハナエ:何区か聞かれてるんじゃないの。

ーー正解は港区でした。

アイカ:惜しいですね。あとちょっとでした!

ーーまた次の機会に。

アイカ:でも「幸せ」ができたので。次は全問正解狙います!

ナオ・オブ・ナオ「体力がないことが一番の課題だった」

ーーまずは昭和女子大学でのワンマンライブから振り返っていきたいです。

ナオ・オブ・ナオ(以下、ナオ):たくさんの豆粒に会うことができて、嬉しかったです。本当は5月にやる予定だったのが、延期になって中止になって、10月にやることが出来たので、まずは開催できたことがすごく嬉しくて、私たちを待っていてくれた豆粒のみんなへの感謝の気持ちでいっぱいでした。

ーーステージに出て、豆粒の顔が見れた時は。

ナオ:初っ端から泣きそうになっちゃって。WACK(所属事務所)のツアー(『WACK TOUR 2020 “WACK FUCKiN’PARTY”』)を回らせていただいたことはあったんですけど、豆柴の大群のファンだけではないですし、リリイベで会うことはあっても、あんなにたくさんの豆粒と会うことはなかったので、すごく感動しました。

ーー1部の1曲目の「りスタート」で豆粒の顔を見て涙ぐむみなさんの表情が印象的でした。

ナオ:ヤバかったですね。堪えながら頑張りました。

ーー1部と2部では、セットリストの構成もガラッと変わっていましたよね。

ナオ:今まであんなに大量の曲をやったことがなかったので、一つのセットリストを覚えるだけでも大変だったんですけど、いろんな方に観ていただけるライブだったので、楽しんでもらおうって気持ちで頑張りました。

ーー1部と2部では、心の持ちようも違いましたか?

ナオ:1部は緊張感の方が大きかったかもしれないですね。やっていくうちに段々と楽しい気持ちになっていって。1部と2部は来てくれている方が全員一緒ではないので、2回とも新鮮な気持ちで挑めました。違うセトリだったので異なるライブとして楽しく出来たかなと思います。

ーー『まめジャー!』を手に取った方に向けて、ナオさんがワンマンライブの映像でここを観て欲しいというポイントはありますか?

ナオ:セットが豪華で、レーザーとかの演出もすごいので、視覚的にも楽しめるライブになってるんじゃないかなと。ワンマンライブで前回のアルバム(『スタート』)曲の振付も分かるので、注目して見てほしいです。

ーーワンマンライブの後、ツアーに向けてスタッフの方と話し合いも行われていたんですか?

ナオ:良かったところと、これから磨いていけばいいところのアドバイスをいただいて、体力がないことが一番の課題だったかなと思います。ワンマンはアドレナリンでなんとか出来ていた部分もあって、練習を通しでやると私も貧血で倒れることもあったので、「体力的にこれから頑張っていきましょう」っていう話をした後に、ツアーの発表をして。しかも『実力をしっかりとつけるツアー』だったので、本当にそのまま私たちの課題がここで試されるんだなと思いました。

ーーツアーは1日3公演ですもんね。

ナオ:最初、絶対に出来ないと思って(笑)。体力もヤバイかもなと思いながら、公演を重ねていくうちに少しずつ成長はできているんじゃないかなと思いました。

ーー初日の札幌公演は残念ながら延期になり、大阪が最初の公演となりました。3公演をやってみていかがでしたか?

ナオ:激しすぎない、ちゃんと波があるセトリで、体力的には大丈夫だったんですけど、パフォーマンス面で、新曲の振付の練習期間が短かったのもあってダンスが揃わなかったり、歌声の部分でも音を外しちゃったりで、課題がどんどん見えてきて。次に披露する時はここは気をつけようとか、公演を重ねる中で自分なりに修正点を見つけることができたかなと思います。

ーー全国を巡って感じたことは?

ナオ:初めての豆柴単独のツアーで、全国の豆粒に会えるっていうのは嬉しかったですし、セトリも全部違うので、面白いなって思いました。この状況でも複数の地方の公演を観に来てくれる方もいて、すごく嬉しかったです。

ーー初めてのツアーで、ナオさんが実力をつけられた部分は?

ナオ:一番は体力だと思います。あとは対応力が試されているなと思いました。ツアーでは各地にアルバムから披露していく新曲があって、振付を作る期間が本当に短くって。ギリギリの状態で前日に出来上がるっていうこともあり、大変だったなって思いましたけど。今まではそういうのも出来なかったんじゃないかなと思うので、間に合わせる力が付いたのかなとは思います。

ーーアルバム『まめジャー!』についても聞かせてください。これは失礼を承知で聞きますが、ナオさんの作詞の曲が……。

ナオ:ないんですよね。これは私の実力不足だと思います。今回もアルバム曲は全員が作詞をして、提出をして良かったものが選ばれるっていうシステムなので、私の作詞力が乏しかったんだなと思います。

豆柴の大群 / MOTiON【2021.01.10 “実力をしっかりとつけるツアー” at duo MUSIC EXCHANGE】

ーー「MOTiON」は「豆柴の大群」として5人で作詞を担当した楽曲ですよね。

ナオ:この曲もほかの曲と一緒で、それぞれ一人ひとりが歌詞を考えて提出して、スタッフさんが5人それぞれの歌詞から採用してミックスしてくれたんです。初めて「MOTiON」をいただいた時に、作詞が「豆柴の大群」になっていて、「どういうことだろう」と思ったらメンバーそれぞれの歌詞が入っていて。その中に自分が書いた歌詞も入っていたので嬉しかったです。

ーーナオさんが書いた部分は?

ナオ:1番のBメロの〈馬鹿にされても負けない いつだって 死ぬ気で生きていたいでしょ?〉と〈舐められたくないの 誰にだって 死ぬ気で生き抜いてやるんだ〉というところです。

ーー強いフレーズですね。

ナオ:ロック調だったので、自分の豆柴の大群としての意気込みを書いたんですけど。

ーーそれでは最初に曲があったんですか?

ナオ:そうです。松隈(ケンタ)さんが作ってくださった曲に仮歌が入っていて、そのメロディのまま歌詞を考える。テーマは決めずに、みんな個人で思ったことをバラバラに書いたんですけど、一つの歌詞になっていてすごいなと思いました。

ーー「馬鹿にされても負けない」とか「舐められたくない」っていうのは感じていることですか?

ナオ:そうですね。結成当初は、私たちに対するネガティブなコメントも多くて、「今はできないかもしれないけど、実力をつけて見返していきたいね」って話もしていたので、それを歌詞に込めました。

ーー曲調はデジタルハードコアで、ライブではレーザーが飛ぶ、ライブ映えする曲ですよね。

ナオ:このアルバムの中で、「MOTiON」が一番好きで、振付も私一人だけで作らせてほしいとお願いして、自分だけで作りました。

ーーほかのアルバム曲についても聞かせてください。「I need you」は初のラップ曲です。

ナオ:びっくりしました。初めてのラップだったので、レコーディングの時もどうやって歌い出していいか分からなくって。メンバーで一番最初にレコーディングしたんですよ。何も分からないまま挑んで、「ここはどうやって歌ったらいいんですか?」って松隈さんに聞きながら。この歌詞もみんなが挑戦していて、結果、渡辺(淳之介。WACK代表。クレジットは作詞家としての名義である「JxSxK」)さんが書いているんですけど、作詞のテーマはGReeeeNの「キセキ」でした。

ーーデジタルハードコアに、ラップと『まめジャー!』は様々な曲調の楽曲が収録されたアルバムになりましたが、ナオさんにとってはどのようなアルバムですか?

ナオ:今までは渡辺さんの作詞の曲が多かったんですけど、今回はメンバーの作詞曲が多く入っていて。作詞したメンバーにしか出せない色が出ている、メンバーの個性が強く出たアルバムなんじゃないかなと思います。

ーー結成から1年が経ってコロナ禍に見舞われながらも、メジャーデビュー、全国ツアーができているという豆柴の現状をナオさんはどう捉えていますか?

ナオ:再び緊急事態宣言があって、やるせない気持ちがあって。札幌公演も延期になってしまって出来ていない状況で。リスクがあるのにも関わらず、会いに来てくれる豆粒のみんなには感謝の気持ちでいっぱいだし、来てくれたからには私たちのパフォーマンスで元気になってもらいたいなっていう気持ちが強くあります。これから先もどうなるか分からないですけど、もしライブが出来るのだとしたら、来てくださったみなさんにはちゃんとパフォーマンスで返していけたらいいなって思います。

ーーこれから先、ライブでやってみたいことはありますか?

ナオ:今は難しいかもしれないですけど、お客さんと一緒に楽しめるものが出来たらいいなと思います。お客さんを巻き込んで。

ーーステージに上げてとか。

ナオ:そうですね。BiSHさんも昔やっていたので。

ーー最後に余談ですが、前回のインタビューに引き続きラーメントークを。DAISOの企画でラーメンを食べていましたよね。

ナオ:同行してくださったスタッフさんが「ここ美味しいらしいよ」って言ってくれて、一緒に行きました。私は大阪、奈良、三重の関西3府県の担当で、奈良にある「麺屋 K」というお店に行ったんです。数量限定の「鶏×魚ラーメン」を食べたんですよ。魚介の出汁がすごく美味しくて、しかもBGMが私の好きなバンドしか流れてなくって! 東京にあったら絶対に通ってるなって思いました。

ーー最近、ナオさんの中でヒットしたラーメンは?

ナオ:人形町にある「火の豚」。ラーメン二郎と蒙古タンメンで修行した人が店主で、二郎系のラーメンに麻婆餡がかかってる。こないだミユキと一緒に行って。めっちゃ美味しくて、アブラ別皿で頼んで。

ミユキ:火の豚~!

ナオ:美味しかったよね。

ーーあれからラーメンの取材は来ていないんですか?

ナオ:最近! ラーメンのお仕事を少しずつなんですけどさせてもらえるようになって。こうやって言ってると見つけてくれるんだなって。最高でした。これからもラーメンのお仕事お待ちしています!

ーーやってみたい企画はありますか?

ナオ:食べ歩き。札幌みたいにラーメンが有名じゃない都道府県もあるじゃないですか。主要じゃないいろんな地方のラーメンを食べに行って、良さを広めたいですね。

ハナエモンスター「自分の言葉で気持ちを伝えるのが苦手で……」

ーーハナエさんは初のワンマンライブの開催に、どのような気持ちでいましたか?

ハナエモンスター(以下、ハナエ):ライブの延期、中止があってからの開催だったので、すごく時間をかけて作ってきたライブで。もしかしたら無観客かもなって思っていたんですけど、有観客でライブができて。まずはライブが出来たこと自体が嬉しかったです。

ーーワンマンライブの開催時点では、「ガーデニング」と「僕がいい」がハナエさんが手がけたメンバー唯一の作詞曲でした。やっと豆粒の前で歌えたという思いもありましたか?

ハナエ:そうですね。生でパフォーマンスする時は、表情や歌声に乗せられる気持ちの強さも変わってくるし、自分の思いが一番伝わると思っていて。それを生でみなさんに伝えられたのは嬉しかったし、それに対してTwitterや手紙で「よかったよ」と反響をいただけると、改めて歌詞を書いてよかったなって思いました。

ーーライブ映像として、改めてハナエさんがここを観て欲しいというポイントはありますか?

ハナエ:ダンスですね。がむしゃらに踊るだけでなく、その曲調にあった踊りをしようと心がけているので、ハナエモンスターに限るんだったらダンスを観ていただきたいです。アップテンポの曲や可愛い曲もキレ良く踊ろうと思うんですけど、「ドンクサハッピー」だけは滑らかに、艶っぽく踊ろうと意識しながら踊っています。

ーーハナエさんはWAgg(所属事務所WACKの研究生ユニット。ハナエモンスターはWAggから昇格した)としても、今までたくさんのステージに立ってきたわけですが、豆柴としてステージに立って感じる思いはやはり違いましたか?

ハナエ:WAggの時は持ち曲が1曲もなかったので、先輩の曲をカバーさせてもらっていました。毎月、公演ごとにセトリの曲が全部ガラッと変わったりしていたんです。自分の持ち曲で一つのライブが出来るのは気持ち的にも違って、それを聞きに来てくれるお客さんもいて。それはやっぱり違いましたね。ツアーで今回行ったライブハウスって、ほとんどWAggで行ったことのあるライブハウスだったんですけど、初めてライブをしたような気持ちになりました。

ーー渡辺淳之介さんからは、何か言われましたか?

ハナエ:初めてのワンマンをやった時は「よかったけど、体力がない」って言われて、そこからの『実力をしっかりとつけるツアー』だったので。そこは重点的にやっていかないとだなっていうのはツアーを通して思いました。

ーーハナエさんとしては体力のほかに課題はありましたか?

ハナエ:豆柴のメンバーは、自分の言葉で気持ちを伝えるのが苦手で。ツアーでMCを何回かさせてもらう機会があったんですけど、用意した言葉を台本みたいに丸暗記して言っている自分がいて。それでは伝わらないなと思うし、そもそも台本を丸暗記してるアーティストはいないなって。だから、ステージに立った時に自分の気持ちをそのまま伝えようと、このツアーで気付けました。実際、事前に用意せずにその場で思ったことを伝えられたのは成長なのかなって思います。語順とか文章にしたら汚いんですけど、豆粒のみんなにも伝わっていたらいいなっていう気持ちです。

ーーハナエさんがツアーを通して気付けたことはありますか?

ハナエ:ワンマンライブでは、後ろまで見えているのは見えているんですけど、顔の表情までははっきり見えていなくて。ツアーのライブハウスでは一番後ろのお客さんまで顔が見えて、この曲ってこうやって盛り上がるんだとか、こうやって楽しんでるんだっていうのは、はっきり分かりましたね。

ーー全員とアイコンタクトができるくらいの距離でしたもんね。

ハナエ:そうですね。コロナの影響もあって着席で、キャパも半分かそれ以下だったので、全員と目が合うようにしました。

ーーツアーを通して、メンバーとも絆が深まったのではないですか?

ハナエ:「この人調子いいな」とか「今日はこのメンバー調子悪いな」、「体調悪いのかな」とかが、自然と分かるようになりましたね。一緒にいる期間が長くなった分、パフォーマンスでその人のコンディションが分かるようになったのかなって。

ーーMCのほかに、ツアーを通じてハナエさんが実力をつけられた部分はありますか?

ハナエ:一つの課題だった体力ですね。3から5曲しかやらないリリイベでもバテるくらいの体力だったんですよ。WAggで活動していた頃は激しい曲を連続でやっていたんですけど、豆柴になってライブをやるのが1曲という期間が長くて、1時間半ライブをまるっとやる機会がなくなってしまったので、私も振り出しに戻るくらいになってしまっていて。戻ってきたな、体力という感じがしました。

ーー前回のアルバムに続き、『まめジャー!』にはハナエさんが作詞を手がけた「僕だけの回答」が収録されています。

ハナエ:人は誰しも生きにくいと感じることがあると思うんですけど、そういう世界でも何かやってみよう、チャレンジしてみようという思いを込めました。

ーーYouTubeで配信されていた「クロちゃんが『まめジャー!』歌ってみた」では、「僕だけの回答」の時に「クリエイティブモンスター」というコメントを見かけました。

ハナエ:ラジオで付けてもらった名前で、クリエイティブモンスターって。どうなんですかね(笑)。

豆柴の大群 「DADDY」 LYRiC ViDEO

ーー今回もナオさんと一緒に振付を担当していますが、「DADDY」にはクロちゃんのネタ「わわわわ~!」が取り入れられていますよね。

ハナエ:「DADDY」の振りは、ナオがほぼ作っているんですよ。「わわわわ~!」はクロちゃんの代名詞なので入れて欲しいって作詞したミユキがナオに頼んだんです。

ーーでは、ハナエさんが振付したものでは?

ハナエ:「LUCKY!!」の振付は、作詞したアイカを目立たせたいなと思って。だけど、ほかのメンバーも面白く存在感があるようにっていうのに気をつけたり。いろいろ考えながら作りましたね。

ーーツアーを通して好きになった『まめジャー!』の楽曲はありますか?

ハナエ:「DADDY」は渋谷公演でクロちゃんの前で歌うことができたので、その人の目の前で歌うのは気持ちが入るなと思いましたね。あと、「TO THE FUTURE」はライブで育つ曲だなって。お客さんが目の前にいて「一緒に未来へ行こうね」って、ミユキが書いた思いとライブがすごく……あ! ミユキが笑ってる(笑)。

ーー褒められて嬉しそうな顔を(笑)。

ハナエ:ライブ映えするとてもいい曲だなって、このツアーを通して思いましたね。

ーーインタビュー資料の「LIVEで共演してみたいアーティスト」という項目には「BiSH」と記載があるのですが、これはどういった思いからですか?

ハナエ:入る前も、WAggの時も、BiSHさんは憧れの存在です。共演させてもらうことはあるんですけど、レベルが違いすぎて、まだ私たちの実力だと前座ぐらいにしか見えていないと思うんですよ。私たちのレベルがBiSHさんに追いつくことで、ちゃんと“共演”という形で見えるように成長していきたいです。

ーーワンマンライブのコントにはアイナ・ジ・エンドさん、ハシヤスメ・アツコさんが登場。その後には『三田祭』でBiSHのみなさんとの対バン形式でのライブ、『CDTV ライブ!ライブ!年越しスペシャル』(TBS系)ではBiSHの前で「お願いキスミー」を披露していました。

ハナエ:『CDTV』はステージが2個用意されていて、私たちが踊るステージの目の前でBiSHさんが踊っていて。「LETTERS」を目の前で観れたんですよ。歌でこんなに思いを伝えられる、人の心を動かすってすごいなって。生で観て、もっと思いましたね。

ーー最後に、新成人おめでとうございます。20歳になっての意気込みはありますか?

ハナエ:ありがとうございます! しっかりしているタイプではないので、もう少しちゃんとしたいですね。忘れ物が多いし、ダメで全然……家のこととか自分のことをしっかりと。視野を広くしたいなって思います。

ーー豆柴の大群としてはどうですか? 前回のインタビューでは「作曲も、声優もやってみたい」と言っていましたけど。

ハナエ:そこは変わらず、作詞をもっとやりたいですね。『まめジャー!』では、どのメンバーがどの曲の作詞をしているのか知らなかったんです。前回のアルバムでは私の作詞だけが選ばれていたんですけど、今回ほかのメンバーの作詞曲を見て、もっと頑張りたいなって、とても刺激を受けました。負けずにいっぱい作詞曲を増やしていきたいです。

ミユキエンジェル「(ツアーを通して)精神力が付いた」

ーー昭和女子大学での初のワンマンライブ『豆柴の大群のりりスタート』はもともと、マイナビBLITZ赤坂での日程が延期になって場所を移しての開催でしたが、あの春から秋までの期間はライブが開催できないのが当たり前のような空気感でした。その時のミユキさんの心境は?

ミユキエンジェル(以下、ミユキ):つらかったですね。5月に元々ワンマンライブをやる予定で『スタート』の振付の練習をしていたので、延期になって、中止になって……。延期になった時はそれに向けてのモチベーションがあったんですけど、中止になった時はできないんだと思って、気持ち的にきつかったです。自粛期間中はお仕事も大幅になくなって、だんだんとリモートという形で仕事は入ってきたんですけど、それまでは練習だけの期間だったので……大変でした。

ーーそんな状況から『りりスタート』としてワンマンが決まって、ステージに立って。

ミユキ:幸せでした。私たちは有観客でのライブをワンマンまで数回しかやったことがなくって。豆粒しかいない空間で、しかもホールワンマンだから2階席もあって、こんなに豆柴のことが好きな人がいるんだって気づかされて。私も幸せだし、この人たちもこれから幸せにしなきゃいけないんだなって思う日でした。

ーー豆粒の顔を見られて、幸せも爆発したんですね。

ミユキ:オンライントークとかはあったんですけど、それ以外では顔を見ることがなくて。Twitterでしか豆粒の存在を感じられなかったので、実際生身の人がいるのはすごいことなんだなって感じました。

ーー推しタオルを掲げてくれると嬉しいですよね。

ミユキ:嬉しかったです。服もグッズのTシャツを着て、タオルを持って。ペンライトとか、女の子は自分でうちわを作ってきてくれるんですよ。名前プレートとか。時間をかけて楽しみに待っていてくれたんだって、それが嬉しかったです。

ーーワンマンライブで初めて披露した「そばにいてよ Baby angel」の間奏で、ミユキさんが左右に動きながらピアノを弾く振付は、BiSHの(ハシヤスメ・)アツコさんに直伝されたとのことですが、これにはどういった経緯があったのか教えてもらえますか?

ミユキ:リハーサルで、マネージャーさんに「ただ、曲に合わせてやるだけじゃつまらないから変えたほうがいいよ。そういうの得意なのはアツコさんだよ」って教えてもらって、本番の日に会うからその時に聞こうと思っていたんです。「今日はよろしくお願いします」って挨拶しに行った時に、「(間奏の振り付けを)伝授していただけないですか?」とお願いしたら、アツコさんが「面白い感じでいいの?」って、何も言わないでその動き(振付)をやってくれて、「あ、さすがだな」って。

ーーコントには、アツコさんとアイナ(・ジ・エンド)さんが出演していましたけど、交流はあるんですか?

ミユキ:アイナさんとは打ち上げから、LINEをさせて頂いております!

ーーミユキさんが『実力をしっかりとつけるツアー』で全国を巡って感じたことは?

ミユキ:ワンマンでできなかったことができるようになったことと、あとはツアーで課題が増えたこと。成長もしたし、実力もしっかりつけられたし、ダメなところも見つけられた。

ーーそれは体力だったり。

ミユキ:体力はツアーでやっとついてきたかなって感じで、課題は振付とか流れのミスだったり、MCも感情のまま喋っちゃうから、ちゃんとお客さんに伝わるように言いたいなって思います。そこが課題。

ーー事前の準備はなしで、思ったことを喋ってるんですか?

ミユキ:そうですね。一応、長文で考えはするんですけど覚えられないから結局捨てて、立った時に思ったことを言っちゃうんです。ほかのメンバーは事前に準備しすぎて台本みたいになっちゃうのが課題だと思うんですけど、私は逆で、もうちょっと綺麗な言葉で喋りたいんです。

豆柴の大群「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」MUSiC ViDEO

ーーツアーでは「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」の3連発をしたらしいですね。

ミユキ:そうなんです。2公演目の福岡公演で3連発をしました。

ーー同じ曲を続けて何度も披露するのはWACKの伝統ですもんね。

ミユキ:よかったです、やれて。「人生劇場」って1回やるだけでもつらいんですよ。3回連続やるプラス、ほかの曲もあるので鬼セトリで。大変でした……。体力もそうですけど、3回連続やったからこそ、豆粒のみなさんも楽しみ方をそれで分かったんじゃないかなって感じて。1回目はそこまで手が上がっていなかったんですけど、2~3回目になると手が上がるのが多くなっていて、それが楽しいなって思いました。

ーーツアーのファイナルである渋谷公演では、最後のMCで、SNSで心が苦しくなるようなこともたくさん言われたと明かしていましたが、そんな人たちに向けてパフォーマンスで見返してやりたいという思いもあったのではないですか?

ミユキ:テレビでバンッ!と出てしまって、確かに実力はないのでそういうことを言われてもしょうがないなって思ってたんですけど。こうやってライブをたくさんさせてもらったり、ツアーで実力をしっかりつけたのを見て、当時そう言ってた人たちが「豆柴楽しいじゃん」って少しでもいい方向に豆柴の大群を見てくれたらいいなと思って頑張ってます。

ーーミユキさんがツアーで実力をつけられた部分は?

ミユキ:諦めないこと。一番最初の大阪はアドレナリンで乗り切れたんですけど、福岡の時にその3連発をやったから1部でもうヘトヘトになっちゃったんです。ふくらはぎがつっちゃったりして、それでも諦めずに全力でパフォーマンスをしようと思って。そういう面では精神力が付いたのかなって思います。

ーーワンマンライブに続いて、ツアーでもコントは披露していましたが、今後も続けていくんですか?

ミユキ:WACKはコントをするっていうのが伝統なので。これからもやっていきたいなって思います。

ーー脚本は誰が書いているんですか?

ミユキ:ワンマンライブは『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の藤井(健太郎)さんが考えてくださって、ツアーは大阪と福岡がカエデ(フェニックス)、仙台と名古屋が私が考えたやつで、東京がクロちゃんとメンバーです。

ーーそれぞれどういった内容だったんですか?

ミユキ:カエデが考えたのは「豆柴の大群カフェ」というテーマで、普通の人は犬がいると思うけど、いざ行ったらアイドルの豆柴の大群が出てくる、という内容でした。お客さん役とメンバー役で分かれて、メンバーは「豆柴の大群です!」と言うんですけど、お客さんは犬だって思って来てるから「え、人間? 犬じゃないの?」っていうのを永遠にやり取りして、最終的にみんなが豆柴の大群になるっていうシュールなコントです。私が考えたのは、クロちゃんと渡辺さんが誘拐されて、それを救うために豆柴の大群のメンバーに試練が与えられ、乗り越えたら返してあげるよっていうコントでした。一番最後は告白がテーマで、クロちゃんがカエデに告白するんですけど、ビンタされたら告白前に戻ってしまうっていうタイムリープのコントになっています。

ーーメンバーが脚本も手がけていたんですね。驚きました。

ミユキ:『実力をしっかりとつけるツアー』なので、コントも全部メンバーが考えようとスタッフの方に提案されて。「考えたことないよ!」って言いながら頑張って考えました。

ーー『まめジャー!』には「DADDY」「TO THE FUTURE」とミユキさんが作詞した曲が2曲収録されています。メンバー唯一の2曲採用です。

ミユキ:イェーイ! ありがとうございます。『スタート』の時も一応全曲作詞のコンペに挑戦したんですけど、その時はどうやって書いたらいいか分からないし、メンタル的にも弱かったのでネガティブな曲ばっかりになってしまって。「これはダメだな」って、自分でも分かるくらいだったんです。今回はメジャーデビューして気持ち的にも明るかったし、豆柴の大群の曲を歌っていて、どういう言葉を書けばいいのかっていうのが段々と分かってきた時に作詞ができたので、そういう面では自分の気持ちが伝えられるようになった歌詞です。「TO THE FUTURE」は豆柴の大群の明るい未来に向かって書けたし、「DADDY」はクロちゃんへの感謝と「MONSTER IDOL」の情景を書けたかなって思います。「TO THE FUTURE」はメジャーデビュー日に作詞したんですよ。だからポジティブ満載って感じになりました。

ーー「DADDY」に対するクロちゃんからの反応は?

ミユキ:「お願いキスミー」のMVの撮影でクロちゃんの家に行った時に「大好きになっちゃうじゃん!」って言われて、「それはキモいです」「そういうことで書いたんじゃないのでやめてください」って冷たくあしらっておきました。

ーー先ほど、ハナエ(モンスター)さんからも少し聞きましたが、振付にはクロちゃんの「わわわわ~!」が取り入れられています。

ミユキ:クロちゃんに向けた曲だから、それは入れてほしいなと思って。アイドルは歌と振付で曲が完成するので、そのどちらでも表せられればいいなと思って、クロちゃん要素を入れてほしいとナオに頼んで「わわわわ~!」を入れてもらいました。

ーークロちゃん作詞の「嫌われた勇気」はどのような楽曲ですか?

ミユキ:クロちゃんに聞いたら「大失恋」って言ってましたね。

ーー〈エンドに足してバンドエイド〉〈あっちいってあっちちだしん〉と相変わらずのクロちゃん節が炸裂しています。

ミユキ:すごいですよね。今まで豆柴の大群になかったようなクロちゃんっぽくない曲調だけど、歌詞が全部意味が分からないですよね。今回も、すごいです。でも、ライブでは盛り上がりそうな曲なので、早く披露できたらいいなと思っています。

ーーミユキさんも新成人を迎えられましたが、20歳になっての意気込みは。

ミユキ:落ち着くことですね。うるさいって言われるし、同じ場所に留まっていられないんですよ。

一同:ははははは(笑)。

ミユキ:夜行バスの移動は発狂するレベルで。そうならないように頑張っていきたいです。

ーー前回のインタビューでは「豆柴のためならなんでも全力でやりたい」と言っていましたが、何か具体的にやりたいことはありますか?

ミユキ:このご時世ですけど、ライブはいろんなところでできたらいいなって思っていて。2020年できなかったことを、2021年にやって、豆粒のみんなに会いたいなってすごく思います。

カエデフェニックス「「人生劇場」を3回やった時は死ぬかと思った」

ーー初のワンマンライブ『豆柴の大群のりりスタート』では、カエデさんの努力を感じました。カエデさん本人としてはいかがですか?

カエデフェニックス:ワンマンライブは延期と中止があったので、結果的に準備期間がすごく長くなりました。その分どんどん豆粒に会いたい気持ちが大きくなっていって。なかなか会えなかった分、成長した姿をちゃんと見せたいと思ったので、会えない間はただただワンマンライブの日のことを考えて、練習を重ねていました。少しでも成長した姿をお見せすることができていたのならば、よかったかなと思います。

ーーあの期間は自分でも人一倍レッスンした実感はありますか?

カエデ:練習する時間がたくさんあったので、ひたすらやれることをやろうとレッスンしていました。メンバーとも練習したり、振りを作ったり、社会全体の動きが停滞気味の中でも、自分たちは力が付けることができたんじゃないかなって思います。

ーー1曲目の「りスタート」でその努力は伝わってきましたよ。

カエデ:ありがとうございます。豆粒だけで埋まる客席を初めて見たので、一人ひとりの表情を見られて嬉しかったです。やっと会えたって気持ちでいっぱいでした。

ーー豆粒に会える喜びの一方で、ライブに向けての不安もありましたか?

カエデ:結成した当初は、マイナスな意見もあったりして。長い間、豆粒を見られてなかったので、本当に豆柴の大群が好きな人はいるのかなって思うこともあって。でも、ステージに立った瞬間にすごい綺麗な豆粒でいっぱいの景色が見れて、不安は消えました。

ーーライブのラストにはカエデさんが豆粒に「愛してるぞ!」と叫ぶ場面もありました。

カエデ:愛してます、豆粒(笑)。本当に豆粒がいないと私たちは何もできないので。ただただ感謝しかないし、その感謝の気持ちを私たちはライブで直接会うことで返していきたいなと思います。

ーーカエデさんがライブ映像で特に観てほしいポイントは?

カエデ:メンバーの表情を観てほしいと思います。今までずっと無観客でライブをしていたので、観客の豆粒からエネルギーをもらって、そこで初めて出る表情とかもあったので。

ーーワンマンライブから『実力をしっかりとつけるツアー』で、カエデさんの中で変わることができた点と課題ポイントはありますか?

カエデ:一番変わったなと思うのは、ライブを楽しめるようになったことです。前までは間違えないようにしなきゃとか最後まで持つか分からないからと不安の中でやっていたんですけど、ツアーを通して常に全力で豆粒と目を合わせて一緒に楽しむことを意識できるようになれたかなと思います。反省点は、体力不足です。踊ってる途中で、「これ死んじゃう……」っていうポイントがあったりして、まだまだだなと思うので、もっと経験を積んでいきたいなと思います。ツアーで「人生劇場」を3回やった時は、ライブの後にずっと視界がチカチカして死ぬかと思いました。本当に体力がなくてヤバイなと。

ーーツアーを回って、体力はつきましたか?

カエデ:前よりはつきましたね。1曲やるだけでも息が上がるくらいに体力がなかったんですけど、ライブをすることで練習ではつかない体力がついたなって思います。

ーー全国の豆粒に会って、実感したことはありますか?

カエデ:その地域でしか会えない豆粒がいるので、もっともっとライブがしたい気持ちが強くなりましたね。学生さんみたいになかなか遠征できない子も多いので、そういう人たちに私たちから会いに行きたい気持ちと、反対にいろんなところに付いてきてくれる豆粒の気持ちがすごく嬉しくて。こういうご時世になってしまったので今後どうなるか分からないけど、今まで付いてきてくれた方々を大切にしながら、新しい豆粒にも会いに行きたいなと思います。

ーーツアーのコントではカエデさんが脚本を手がけているとのことで。

カエデ:私、お笑い大好きなんですよ。ジャルジャルさんとか、さらば(青春の光)さんとか、コントが大好きなので。自分で考えられてすごく楽しかったです。

ーースラッと書けたんですか?

カエデ:1時間くらいで考えました。

ーーすごいですね(笑)。カエデさんとしては上手くできました?

カエデ:うーん……。その後にクロちゃんと一緒にコントを考える機会があったんですけど、その時はやっぱりプロの芸人さんはすごいなと、もっと勉強をしたいなって思いました。

ーーそれはどういったところで感じたんですか?

カエデ:クロちゃんは自虐的なことを言うじゃないですか。それって自分を外から見えているんだなって思って。客観的な視点をもっと養っていきたいなって思います。

ーー延期になっている札幌公演がまだ残ってますけど、この日の脚本は?

カエデ:えー! でも、アイカが考えてないから。アイカ(・ザ・スパイ)、コント考えて?

アイカ:ここは私の番だからね。でも、ヤバイね。一緒に考えようね。

カエデ:一緒に考えます(笑)。

ーー『まめジャー!』では「まめのうた」を松隈さんと一緒に作詞を手がけています。聴いて、そっちの“まめ”なのかと(笑)。

カエデ:さやえんどうですね、これは(笑)。

ーーアイデアとしては前からあったんですか?

カエデ:いや、これは急いで作った歌詞で、採用されると思ってなかったんです。イベントの帰りの電車で書いた歌詞で、仮歌の時点で〈まめまめ〉ってワードが入っていたので、そこは生かそうと思って、自分にまめを降ろしました(笑)。まめって苦手な人が多いので、まめの気持ちになってそこに対する苛立ちを歌にしました。

ーーだからクレジットが「松隈ケンタ×カエデフェニックス」なんですね。「お願いキスミー」についても教えてください。

カエデ:曲調は明るくて可愛らしいんですけど、歌詞をしっかり見てみると失恋の曲なんですよ。諦めの悪い、めんどくさい感じの女の子の心情が可愛くて。すごい好きな人がいた人だったら共感できる歌詞なんじゃないかなと思います。〈もう一度キスをちょーだい〉って絶対に思う、昔の恋を思い出しながら楽しく聴いてほしいなって思いますね。

豆柴の大群「お願いキスミー」MUSiC ViDEO

ーーMVはカラフルでポップで、子供達が登場します。

カエデ:初めて子供達と一緒に踊ったりして、可愛い仕上がりになってます。

ーーカエデさんは子供が苦手なんですよね……?(笑)

カエデ:苦手なんですよ……。どうやって接すればいいか分からなくって。正直、MVも不安だったんですけど、ちゃんと触れ合ってみたら真っ直ぐで可愛くて。

ーー克服できました?

カエデ:克服できました。好きになりました。MVに出ているみんなが。

ハナエ(モンスター):本当に? MV撮影で顔引きつってたよ。

カエデ:いやいやいや! 子供大好きになりました!

ミユキ(エンジェル):ヤバイよ。子供集まってるところとか。

ハナエ:「勢いに負けた」って言ってたよね。

カエデ:すごい元気だなって思って。負けちゃいましたね。でも、好きです! コドモダイスキ!

アイカ:うわー! すごい棒読み。「私、言っとかなきゃ!」って感じで言ってたよね。

ミユキ:前に嫌いって言っちゃったからね。

アイカ:犬も好きって言っとき。

カエデ:子供と犬が大好きなカエデフェニックスです!

ーー犬も苦手なんですよね(笑)。CDの形態に「キッズ盤」があるくらいに、豆柴には小さな豆粒もいっぱいいますよね。

カエデ:小っちゃい子からのお手紙も届くので、嬉しいなと思います。私も小さい頃に、ミニモニ。とかアイドルが好きだったので、そういう風に思ってくれているのはすごく嬉しいなと思うし、同時に責任感もありますね。憧れのお姉さんみたいな感じで見られている意識は常に持っておきたいなって思います。

ーー小さな豆粒はライブにも来ているんですか?

カエデ:いますね。お父さん、お母さんに連れられて。ナオ(・オブ・ナオ)ちゃんが小さい子のファンが多いんですけど、ナオちゃんに会えて泣いちゃう子とかがいて。それを見て可愛いってなります。

ハナエ:本当に思ってるの?

カエデ:思ってます!

ーーメンバーとカエデさんの思いがすれ違ってますけど(笑)。

カエデ:もー! 子供好きですよ!

ーー最後に、豆柴にカエデさんが加入して1年が経ち、グループは2年目を歩んでいます。今後は段々と新人とも言われなくなってきますが、カエデさんが思い描く豆柴の未来を聞かせてください。

カエデ:豆柴の大群は、グループとして生まれ方が特殊だったと思うんですよ。バラエティ番組から誕生して、プロデューサーがクロちゃんっていう異質なグループで、たくさんの方に注目していただいて。1年経ってヒューッと興味を失っていく人もいるとは思うんですけど、番組の影響で一度は名前を聞いたことがあるよって方はたくさんいると思うので、それをプラスに生かしていきたい。今はとにかく実力をしっかりとつけて、豆柴の大群って今こんな風に楽しいんだって、しっかり届けていきたいと思っています。

■リリース情報
豆柴の大群 Major 1st Album『まめジャー!』
2021年1月20日(水)発売
特設サイト
Streaming & Download

・初回生産限定盤【AL+Blu-ray Disc2枚組(スマプラ対応)】¥9,696(+税)
・DVD盤【AL+DVD(スマプラ対応)】¥5,000(+税)
・CD盤【AL(スマプラ対応)】¥3,100(+税)
・キッズ盤【AL(スマプラ対応)】(キッズ向け商品 / 対象年齢12歳までの推奨商品)
¥1,818(+税)
※【初回封入特典】オリジナル豆ウーマンシールA封入( 全5種のうち1枚ランダム封入)
※推奨年齢の設定をしておりますが、どなたでもご購入頂けます。

<CD収録内容>※全形態共通
・サマバリ
・恋のかけ算 ABCDEFG
・今
含む全12曲収録予定

<Blu-ray>
・LiVE映像「豆柴の大群のりりスタート@昭和女子大学 人見記念講堂(2020.10.24)」
・ONLiNE EVENT映像「メジャーデビュー4日で目標達成!? 豆柴だらけの大運動会 in 東京ドーム(2020.10.11)」
・MUSiC ViDEO(3曲予定)
・MUSiC ViDEOメイキング

<DVD>
・LiVE映像「豆柴の大群のりりスタート@昭和女子大学 人見記念講堂(2020.10.24)」

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