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いま、最高の一本に出会える

『ライオン・キング』ライブ・オーケストラ (C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

なぜ何度も観たくなるのか? 『ライオン・キング』を支える音楽の魅力

19/8/26(月) 18:00

ディズニーの名作アニメーションを最新の映像技術を駆使して新たに描いた『ライオン・キング』が全世界で驚異的なヒットを記録している。北米だけで興収5億ドルを突破しており、日本でも大ヒット。何度も劇場に足を運ぶ観客も多いが、本作が長年に渡って愛され続ける理由のひとつに“音楽の力”があるようだ。

本作はライオンの王ムファサの子として生まれたシンバが、様々な苦難を乗り越え、自分は何者なのかを見出し、自身が進むべき道を見出していくまでを描いた超大作。1994年にアニメーション映画が公開され、1997年からは舞台ミュージカルがスタート。そして今夏に全世界で“超実写版”と銘打たれた映画が公開されているが、そのすべてにおいてハンス・ジマーとエルトン・ジョンが作曲を、ティム・ライスが作詞を手がけている。

多くのディズニー作品同様、本作も観客から愛され続けるミュージカル・ナンバーが揃っている。『サークル・オブ・ライフ』や『王様になるのが待ちきれない』『愛を感じて』など名曲のオンパレードで、公開中の映画でもドナルド・グローヴァー、ビヨンセ・ノウルズ=カーターら実力派キャストの歌唱を楽しむことができる。

その一方で本作を支え、魅力を増す効果をあげているのが名匠ハンス・ジマーが手がける音楽だ。ジマーはこれまでに数々の映画音楽を手がけてきた音楽家で、『ダークナイト』『ダンケルク』などでは短いフレーズを繰り返すことで場面の緊迫感を高める楽曲を生み出し、『パイレーツ・オブ・カリビアン』では観る者をワクワクさせるおなじみのテーマを作曲。他のミュージシャンとのコラボレーションも積極的に行っており『アメイジング・スパイダーマン2』ではファレル・ウィリアムズ、ジョニー・マーらとタッグを組んで音楽を制作した。

『ライオン・キング』でもジマーは幅広いジャンルの楽曲を手がけており、映画全編に渡って音楽を制作。先ごろ東京で初演され、27日(火)には大阪、29日(木)には名古屋で公演が予定されている『ライオン・キング』ライブ・オーケストラでも、楽団は映画のほぼ全編に渡って何らかの音楽を演奏。ステージ上に設置されたスクリーンに合わせて目の前で生演奏されることで改めてわかることだが、『ライオン・キング』には“歌”以外にもあらゆる場面で、細かく細かく音楽がついている。

観る者の緊張感を高めていくような激しい楽曲、キャラクターの感情をより深く伝えるような短いメロディなど“主張しすぎず、しかし確実に物語を前に進める”音楽の数々は観客を物語に没入させ、感動を倍増させてくれる効果がある。『ライオン・キング』における音楽は、作品を象徴するようなものもあるが、同時に何度も何度も観たくなる“物語を推進する補助エンジン”のような役割を果たしている。今回の“超実写版”は映像技術のスゴさに圧倒される人が多いようだが、ストーリーやビジュアルが頭に入った段階で、改めて音楽に注目して観ると、何度も楽しんだ『ライオン・キング』を違った角度から楽しめるはずだ。

『ライオン・キング』ライブ・オーケストラ
8月27日(火) 19時開演 フェスティバルホール(大阪)
8月29日(木) 19時開演 センチュリーホール(名古屋)
作曲:ハンス・ジマー 指揮:ニコラス・バック
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団(大阪)
    セントラル愛知交響楽団(大阪)
字幕版上映
3歳以下のお客様のご入場は不可
膝上鑑賞不可
お一人様1枚チケットが必要

『ライオン・キング』
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