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ディーン・フジオカ、R・ダウニー・Jr、B・カンバーバッチ、ホームズ俳優たちの異なる魅力

リアルサウンド

19/11/18(月) 6:00

 アーサー・コナン・ドイルのミステリー小説『シャーロック・ホームズ』を原作とした、現在放送中の月9ドラマ『シャーロック』(フジテレビ系)。原作のシャーロック・ホームズをイメージさせるバイオリンのシーンやロングコートの着こなしなど、ビジュアル面にも繊細なこだわりが感じられるが、本作におけるディーン・フジオカの独特の雰囲気は時空をも超越するかのようだ。

 1887年に発表されて以来、「シャーロキアン」と呼ばれる熱狂的なファンが世界中にいるほど愛される古典ミステリーの傑作は、映像化のたびに注目されてきた。作品と同じ数だけ、さまざな“ホームズ”が誕生したわけであるが、ディーン・フジオカを含めた印象深い3人のホームズを振り返りたい。

●ロバート・ダウニー・Jr/『シャーロック・ホームズ』(2009年)
 ロバート・ダウニー・Jrがホームズを、相棒のジョン・ワトソン医師をジュード・ロウが演じた映画『シャーロック・ホームズ』。世界的ヒットを収め、2011年公開の続編『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』も高い評価を得た。

 ロバート・ダウニー・Jrといえば、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで演じたアイアンマン/トニー・スタークの印象が強い方が多いと思うが、ホームズも彼にとって間違いなく当たり役だ。天才で変人、意外とメンタルが弱いところなど、スタークと重なるところも多い役柄だったとも言えるが、アイアンスーツに身を包まず生身の肉体で戦う姿は、MCU作品しか観ていない方にとっては新鮮に感じられるのではないだろうか。

 ミステリー×アクションが詰め込まれた本シリーズは、今までにない“ワイルドなホームズ”を生み出した。第3弾となる『シャーロック・ホームズ3(仮題)』の公開予定は2021年12月21日。アイアンマンとしての役割を終えたロバート・ダウニー・Jrが、再びホームズとして新たな魅力を解き放ってくれるのが楽しみだ。

●ベネディクト・カンバーバッチ/『SHERLOCK/シャーロック』(2010年)
 放送中の『シャーロック』ではワトソン役にあたる若宮潤一(岩田剛典)がブログを書いているが、ベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマ『SHERLOCK/シャーロック』(2010年~)でもマーティン・フリーマン演じる相棒ワトソンがブログを公開していた。原作では「ホームズ」「ワトソン」と呼び合う2人が、『SHERLOCK』では「シャーロック」「ジョン」とファーストネームで呼び合うこと、そして何よりインターネットやスマートフォンなどの最新技術を駆使した調査と、時代を現代に設定したことがうまく生かされている。

 それでも“原作のまま”と言ってもいいのが、カンバーバッチ演じるホームズのビジュアルだ。原作の挿絵にも登場する鹿撃帽があんなにも似合う人は見たことがない。 

●ディーン・フジオカ/『シャーロック』
 そして、現在放送中の『シャーロック』。舞台が令和の東京という、先述の2作品より大きな設定変更を行っているが、違和感なくここまで翻案されていると言える。ディーン・フジオカが演じるのは犯罪捜査コンサルタントの誉獅子雄で、岩田が演じるのはジョン・ワトソンにあたる若宮潤一。そして、シャーロックの宿敵であるモリアーティ教授は守谷壬三として今後登場が期待される。それぞれイニシャルが同じで原作の名前を連想させるのは、ディーン・フジオカが出演してきた『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(いずれもフジテレビ系)の流れをくんでいる。

 振り返るとディーン・フジオカのブレイクのきっかけとなったのは、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の“五代様”こと五代友厚だった。五代はイギリスへ留学していたこともあり、先進的な思考の持ち主としてヒロイン・浅子(波瑠)を導いていった。スマートなスーツに身を包み、優しさに溢れた五代は、まさに“英国紳士”だった。五代友厚と誉獅子雄では、雰囲気も性格もまったく違うが、そのキャラクターのベースに“英国紳士”があるという点では共通しているとも言える。

 ロバート・ダウニー・Jr、ベネディクト・カンバーバッチは、ホームズ役を経て、さらなる活躍を見せてくれた。ディーン・フジオカもまた、型にはまらない規格外の俳優として、彼にしかできない演技を見せ続けてくれそうだ。(池沢奈々見)

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