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『インターステラー』IMAX上映は見逃せない! 宇宙空間を切り取ったノーランの右腕の存在

リアルサウンド

20/9/4(金) 19:00

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、数学I・Aで宇宙飛行士への夢を諦めた安田がIMAXでリバイバル中の『インターステラー』をプッシュします。

『インターステラー』

 いよいよ『テネット TENET』公開まで2週間を切り、夏のノーラン祭りとして始まった本リバイバル上映も最後の作品を残すのみとなりました。

 食糧難で荒廃した近未来が舞台の本作。人類の絶滅を回避するため、NASAの極秘計画として、地球を離れ新たな居住可能惑星探索を行うためワームホールを通過し、別の銀河系へと有人惑星間航行する宇宙飛行士のチームの姿が描かれます。

 ノーベル賞受賞の物理学者キップ・ソーンを科学監修に立て作られた本作は、相対性理論をはじめ、ブラックホールの原理、第5次元の存在など難解が科学用語が多々登場します。しかし本作は、ただ難解なSF映画にとどまりません。きちんとした科学考証を抑えながらも、家族の絆と愛という一見科学とは対立関係にもあるテーマを見事に融合させ、万人に理解を得るストーリーへと昇華されています。

 日本中のノーランファンからリバイバルを熱望された『インターステラー』。宇宙を舞台にした壮大な物語である本作は、確かにノーラン監督の作品の中でも特にIMAXと相性がいい作品とも言えるでしょう。例えば、大きく映された土星の近くをエンデュランス号が通り抜けるシーンや、ガルガンチュアに接近するシーン。星やブラックホールが画面いっぱい映され、豆粒のようなエンデュランス号との対比が、宇宙空間の神秘性を表現するシーンです。こういった画面設計は、テレビ画面ではなく大スクリーンで観るにふさわしく、月並みですが、“まるで宇宙空間にいるような映像体験”に一役買っています。

 さらに、本作でもノーラン監督の実写主義は健在。トウモロコシ畑を作りあげ、ジェット機の先端にカメラを取り付け、成層圏から撮影した映像を本編に使用するなど、とんでもない労力と執念で完成させています。そんな無茶な要求に答えたのが、撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマ。本作でノーランと初タッグ組んだ彼ですが、その後『ダンケルク』『TENET テネット』と続けて登板しており、もはやノーラン監督の右腕といっては過言ではありません。余談ですが、ホイテマは昨年公開されたブラッド・ピット主演の『アド・アストラ』にも参加。再び宇宙を舞台にした作品を撮影し、その手腕を発揮していました。

 また本上映でも、IMAXレーザー/GTスクリーンでのフルサイズとなる1:1.41の画角での上映が行われます。公開当時は、上映館がなく、鑑賞することがとてつもなく困難だった『インターステラー』のフルサイズ上映を楽しむ機会は今しかありません。

■公開情報
『インターステラー』
全国のIMAXにて公開中
監督・脚本・製作: クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、エレン・バースティン、マッケンジー・フォイ、マイケル・ケイン
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
上映時間:169分/製作:2014年/原題:Interstellar
公開予定の上映劇場一覧:https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/news.html?id=20200821001

『TENET テネット』
9月18日(金)全国ロードショー
監督・脚本・製作:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス
製作総指揮:トーマス・ヘイスリップ
出演:ジョン・デイビッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、ディンプル・カパディア、アーロン・テイラー=ジョンソン、クレマンス・ポエジー、マイケル・ケイン、ケネス・ブラナー
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
公式サイト:http://tenet-movie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/TENETJP

IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.

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