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村治佳織、映画のような私の人生 〜いつもギターが一緒だった〜

「デッカ時代」 (25周年記念アルバム『シネマ』)

全10回

第9回

18/10/11(木)

(C)Kazumi Kurigami

 デッカ時代は25歳から今に至る約15年間です。幸いにして今年延長契約を締結しましたので、この先もチームの皆さんと一緒に良いアルバムを作っていきたいと願っています。
 デビューから10年間在籍したビクターを離れてデッカ・レーベルに移籍したのは、まさに“独り立ちの時”という感じでしょうか。とは言え、新しい環境と新しいチームで、同じようにレコーディング&プロモーションをしていくわけですが、私自身の中身自体は変わらないし、社会で生きていく以上、“独りで立つ”ことはあり得ないわけです。それはそれとしても、移籍は素晴らしいタイミングでした。『カヴァティーナ』を録音していた20歳の頃にもデッカからお話をいただいていたのですが、その時はまだ勉強中だったのと、ビクターとの仕事に何の不満も感じていなかったこともあってお断りしていたのです。そして25歳になって「音楽学校での勉強期間は終わっても、ヨーロッパとのつながりを失いたくないな」と思っているところに再びお話をいただいたのです。デッカは5年間も私のことを忘れずに待っていてくださったのです。これは嬉しかったですね。そしてなにより、ワールドワイドの契約があればさらに可能性も広がると思い、このタイミングでの移籍に踏みきったのです。

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