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橋爪功の主演でフランス発の舞台『Le Père 父』が開幕

ぴあ

19/2/2(土) 0:00

フランスの気鋭の劇作家と演出家、フロリアン・ゼレールとラディスラス・ショラーのタッグにより、2012年にパリで初演された『Le Père 父』。モリエール賞最優秀脚本賞など数々の栄誉に輝き、その後ウエストエンドやブロードウェイをはじめ、世界30か国以上で上演され好評を博してきた“哀しい喜劇(コメディ)”だ。待望の日本初演を彩るのは、認知症の主人公アンドレ役に橋爪功、演出には日本初登場のショラー本人という魅惑の顔合わせ。本日2月2日(土)、若村麻由美、壮一帆、太田緑ロランス、吉見一豊、今井朋彦という盤石の共演陣とともにその幕を開ける。

舞台は、80歳のアンドレがひとりで暮らすアパルトマン。看護師から連絡を受け、アンドレに異変を感じて駆け付けた娘アンヌだったが、そんな彼女に父は「ひとりでやっていけるから誰の助けも必要ない」と言い放つ。しかし、アンドレが看護師に盗まれたと主張する腕時計は、いつもの秘密の場所に隠してあり……という内容が、記憶が混乱したアンドレの視点から描かれていく。認知症患者が見ている現実とはどんなものなのか、そしてそうなってしまった人と、家族はどう向き合っていけばいいのか。2025年には高齢者の5人にひとりが認知症を発症していると言われる“高齢化先進国”、日本に住む私たちにとっては、笑いながらも身につまされる作品となりそうだ。

東京芸術劇場 シアターイーストにて2月24日(日)まで。

文:町田麻子

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