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上村奈帆の長編デビュー作「蒼のざらざら」公開、主演は「岬の兄妹」の和田光沙

ナタリー

20/6/17(水) 13:00

「蒼のざらざら」チラシビジュアル

「書くが、まま」などで知られる上村奈帆の長編初監督作「蒼のざらざら」が、6月27日に東京の池袋シネマ・ロサで公開される。

「岬の兄妹」の和田光沙が主演を務めた本作は、絵を描くことが好きな主人公・柚木あおいの中学時代とその12年後を描く物語。クラスでも部活でも人気者の野上あやこと正反対ながらいつも一緒にいたあおいだが、変わりゆく日々の中でいつしかすれ違うようになる。あやこに「変わらないで」と願うあおいは、やがて愛憎が入り交じる複雑な感情を抱くことに。そして月日が流れ、あやこへの気持ちを整理できずにいるあおいは、12年前のある感情を思い出す。上村が脚本を手がけ、第40回城戸賞最終選考にノミネートされた。

2014年に完成し、初めて劇場公開される本作。あおい役の和田は「7年前、蒼く不器用な気持ちを抱えながら、どこにあるか分からない答えを追いかけた夏。あの時のあおちゃん、あやちゃん、そして一緒に過ごした仲間を、ぎゅっと抱きしめたい気持ちです」と述べ、「あの時の私たちが、精一杯の想いで投げたボールの欠片を、スクリーンのこちら側で少しでも心に受け留めていただけたら嬉しいです」と願いを込める。

そして上村は「自分にとって特別な作品です。これを撮れなかったら私は私を肯定できないとさえ思っていました(笑)。たぶん、あの時に抱いた感情を残さずにいられなかったんだと思います。書いたら、どうしても撮りたくなって二年貯金して自主映画を撮りました。それがこの『蒼のざらざら』です」と思いをつづった。現在YouTubeで予告編が公開中だ。

※記事初出時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正します

和田光沙 コメント

7年前、蒼く不器用な気持ちを抱えながら、どこにあるか分からない答えを追いかけた夏。あの時のあおちゃん、あやちゃん、そして一緒に過ごした仲間を、ぎゅっと抱きしめたい気持ちです。映画は、時間を駆けて答えてくれる。
そんな風に思える今、こうして映画館で上映していただける事を心より感謝します。あの時の私たちが、精一杯の想いで投げたボールの欠片を、スクリーンのこちら側で少しでも心に受け留めていただけたら嬉しいです。

上村奈帆 コメント

自分にとって特別な作品です。これを撮れなかったら私は私を肯定できないとさえ思っていました(笑)。たぶん、あの時に抱いた感情を残さずにいられなかったんだと思います。書いたら、どうしても撮りたくなって二年貯金して自主映画を撮りました。それがこの「蒼のざらざら」です。

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