Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

Kis-My-Ft2 宮田俊哉×玉森裕太の親友コンビ、「公式が最強」な理由 『ザ少年倶楽部プレミアム』『ANNP』の発言から紐解く

リアルサウンド

20/4/30(木) 6:00

 4月17日に放送された『ザ少年倶楽部プレミアム』(NHK BSプレミアム)内で、印象的なシーンがあった。ゲストにA.B.C-Zの河合郁人・橋本良亮・塚田僚一をむかえ、新企画「キスマイBINGO」を行った当該回。各チーム、選ばれた回答者が「答えた数字」を抜いていき、ビンゴを狙う。

(関連:関ジャニ 丸山&安田、キスマイ 宮田&千賀、King & Prince 岸&平野……愛すべきいじられコンビ

 小さな数字がボードに並ぶキスマイチームは、回答者である玉森裕太に「親友の人数」を質問。「2」「4」あたりの数字を狙った作戦だ。

 質問した北山宏光は「0」のボードを指差し「これだけは避けたいじゃん」と冗談めかして言い、笑いを誘った。また、ライバルチームの河合も「玉ちゃん、そんなにいないイメージだよね」と話す。

 注目の玉森の回答は「ふたり」。見事に読みが当たり「2」のボードをクリアしたことを喜びつつ「なんかちょっと安心した」と、嬉しそうな北山。「どのくらいの付き合いの人なの?」と、二階堂高嗣がたずねた。

 「ひとりは、小学生のときからの同級生」と玉森。続けて「あとは、僕は宮田さんだと思っているので」と、メンバーである宮田俊哉の名を挙げた。

 茶化して逃げることもせず、自信をもって言い切るのでもなく「“僕は”宮田さんだと“思っている”」と、少し照れたような、それでいて相手の受け取り方にも配慮したような、真摯な表現。そんな玉森の回答に、一瞬の狼狽も見せることなく両手を挙げて喜び、満面の笑顔で「親友~!」と手を振る姿がまた、宮田らしい。自分の感情に素直で、包容力があって、明るい。きっと、玉森が好きなのは、こういう宮田なのだろう。

 このシーンを何度かリピートしていると、玉森に対して、北山や二階堂、千賀健永が質問や冗談を続けるなか、カメラにしっかり見切れながらも話題に入らず、静かにしている宮田の表情につい注目してしまう。

 ファンのなかにも、シャイな玉森が公の場で、デリケートな質問を投げかけられることにそわそわした人もいるのではないだろうか。とくに玉森は、かつてのインタビューで「親友」に関する切ない経験を明かしていたこともあった。そんな中で宮田の表情は、自分の名前が呼ばれるか否かの緊張ではなく、玉森の心情を慮る「親友」の顔だった。

 これまでにも、さまざまな場面で互いを「親友」「友達以上」だと公言してきたふたりだが、今回はメンバー全員はもちろん、ともに切磋琢磨してきたA.B.C-Zメンバーもいるテレビ収録の場だ。ゲームの一環とはいえ正式に「親友の人数は?」と問われる、少々かしこまった空気のなか、玉森が素直に、実直に「宮田さん」と答えたことが、少しこそばゆく、なんだか嬉しい。

 人見知りで、あまり外に出たがらない玉森と、人当たりがよく社交的な宮田。ふたり合わせて通称「宮玉」、またの名を「たんまみーや」。

 彼らが親友同士、というのは、キスマイ初心者にはピンとこないかもしれない。かと言って、第三者が説明するのも難しい。というよりも、おこがましい気がする。彼らはとにかく「公式が最強」。妄想と暴走が得意なジャニーズファンさえ追いつけないほどのスピードと濃さで、宮玉は宮玉を更新し続けている。

 「コンビ萌え」を、よく思わない人もなかには存在するだろう。だが宮玉は、いかんせん本人たちからの供給が過多なのだ。

 宮田は、ファンの需要が分かるからこそ、ほどよく宮玉を供給してくれる(広義な意味で、ファンと宮田はオタク同士である)。一方、玉森はマイペース。動きたいように動く。だからこそ、宮田に対する玉森の言動には、ときに重みとリアリティがある。

 以前『Kis-My-Ft2 キスマイRadio』(文化放送)で、ロマンチストな宮田が「帝劇で結婚式をしたい」「夫婦でフライングするから、キャッチングして」と玉森に頼んだことがある。まるっきり冗談と分かる依頼に対して玉森は「嫉妬で狂うよ」「奥さんだけキャッチングしないかも」と、愛ゆえの爆弾発言をしていた。

 4月26日に放送された『Kis-My-Ft2のオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)においても、こんな一幕があった。リモート飲み会を「めっちゃやってる」という宮田の発言に対し、すかさず玉森が「へぇ……」と反応。単なる相槌だと分かりつつも、玉森だからつい裏を読んでしまう。後輩や友人との交流を無邪気に報告する宮田に対し、静かに嫉妬する玉森という構図は、めずらしい光景ではない。

 そんな『キスマイANNP』は大好評。「#キスマイANNP」は放送中のほとんどの時間でTwitterのトレンド1位をキープ、15万ツイートを突破した。今まさにノリにノっている彼らを示す、納得の数字と反響だ。

 ちなみに、「Johnny’s web」で28日に更新された北山の連載「KITAYAMA DOU?」では玉森がぽつりとつぶやいたある一言に胸キュンしたと綴られていた。玉森もまた、無自覚で罪な男である。

 先述した『少プレ』において、A.B.C-Zの河合は「メンバー内に(親友が)いるって……」すごいね、と言いたげな表情で、驚いていた。たしかに、メンバーのひとりを「親友」とし、公言するジャニーズは決して多くはない。

 玉森&宮田の親友コンビ、そのやりとりを“普通に”受け止めているキスマイメンバー、という構図もなかなか興味深い。ふたりが親友同士であることが、グループ内に当たり前の事実として存在している。

 これまでにふたりが発表した、3部作にわたるユニット曲を見ていても、どこまで本気で、どこまでビジネスなのかがまるでわからない。それが宮玉のおもしろさであり、深い深い沼だ。これからもずっと、いつまでも、メンバーとして親友として、一生一緒に笑いあっていてほしい。(新 亜希子)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む