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豆柴の大群 アイカ・ザ・スパイ、“変人”と呼ばれるほどの天然キャラ? アンビバレントな一面を持つキャラクター性

リアルサウンド

20/9/6(日) 10:00

 豆柴の大群(以下、豆柴)が10月7日リリースのAAAシングル『サマバリ』にて、エイベックスからメジャーデビューを果たす。

 豆柴について「『水曜日のダウンタウン』(TBS、以下『水曜日』)内のアイドルオーディション企画「MONSTER IDOL」から生まれたアイドルグループ」「安田大サーカス・クロちゃんのプロデュースによってシングル『りスタート』でデビュー」ということは認知されているが、メンバー一人ひとりについてはそこまで深く知られていないのが現状だろう。『サマバリ』発売まで1カ月というこのタイミングで、リアルサウンドではアイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスター、カエデフェニックスの5人それぞれに焦点を当てる短期連載コラムをスタート。一人目は、その名前が特徴的なアイカ・ザ・スパイだ。

 アイカを語る上で避けて通れないのは、彼女に付けられた“スパイ”の異名だろう。「MONSTER IDOL」の第1次審査にて、「可愛い」という理由から開始早々にクロちゃんから合格札を渡されていたアイカは、オーディション全体を通しても一貫してクロちゃんのお気に入りの上位にいたメンバーだった。

 第2次審査は、4日間にわたる沖縄合宿。メンバーみんなと仲の良いアイカにクロちゃんは目をつけ、恋愛感情込みのお気に入りであるカエデとナオの本心を探るため、アイカをスパイに仕立て上げた。結果、その計画はナオによって暴かれ、事態はクロちゃんの逆ギレからオンエアできなくなるほどの大惨事に。しかし、ナオから糾弾されたアイカは決してクロちゃんの名前を出さずに、「全部自分の意思でやった」とクロちゃんとの約束を守り通していたのだ。このことは後に仲直りすることになるメンバーからも、「同じグループになっても信頼できる」「芯が強い」と逆に互いの距離を縮める形となった。

 『水曜日』のオンエアだけでは、アイカについてほとんどの視聴者が「元クロちゃんのスパイ」のイメージで終わっていることだろう。ほかにも、愛知県出身でアパレル勤務だったアイカは、同じ地方出身のナオと寮で共同生活を始めていたり、お菓子が大好きで、クロちゃんと週一で体重を報告し合っていたりと多くのトピックが挙げられる。中でも、彼女を特徴付けているのが、公式に“変人”と呼ばれるほどの天然キャラだ。

【豆柴の大群】アイカに○○言われたら電流ビリビリ対決

 ナオにTwitterで「偽物」を「ぎぶつ」と使っていることをバラされたり、鞄を肩に掛け直そうとしたら家に置いてきていた、というとんでもエピソードが飛び出す中、今年3月に豆柴のYouTube企画が始動。その一発目に企画されたのが、「アイカに○○言われたら電流ビリビリ対決」だった。アイカに名前を呼ばれるか、彼女が口癖の「めっちゃ」を言ったら、メンバーの腰につけた装置に電流が流れるというもの。激しくリアクションするメンバーに気づくことのないアイカ。『水曜日』ではなかなか表に出なかった彼女のキャラ、グループ内での立ち位置を逆説的に知らしめるのに成功している。

【豆柴の大群】変人・アイカはなんと答えたでしょう?クイズ〈前半戦〉珍回答にメンバー困惑

 「抜き打ち常識クイズ」で、すでにその片鱗を垣間見せていたアイカが、その本領を発揮したのが「変人・アイカはなんと答えたでしょう?クイズ」。偽インタビューで答えた内容を出題するというものだが、このクイズにはアイカ本人も参加しているのがミソである。第1問「もしもタイムマシーンがあったらアイカはいつに行く?」という問題に、取材でのアイカは「卑弥呼様がいた時代です。昔の人に会ってみたくて、織田信長様まで来ると剣で刺されそうで。卑弥呼、苗字何でしたっけ?」といったVTRを見るメンバーも困惑の珍回答。しかも、アイカ本人はそんなことを忘れ、タイムマシーンで「中学生」の頃に行くと再回答するカオスっぷりだ。自分の長所に「初見は天才に見られる」と答えたり、Tポイントを「ティーポ」と略していることが明らかになり、アイカは30問中19問正解という半分余りの結果に。改めてだが、自分で回答した問題になんと答えたかを当てる企画、である。ちなみに、アイカの長所にメンバーそれぞれが「周りを笑顔にできる」(ナオ)、「マジメ」(カエデ)、「おかしが大好き」(ミユキ)、「誰とでも友達になれる」(ハナエ)と回答していたのは、変人なだけではないアイカの人柄が表れていた場面だ。

 実は根暗なメンバーが多い豆柴で、唯一の陽キャでありながら黒髪で清楚といったアンビバレントな一面を持つアイカ。まだまだライブやイベント経験の少ないグループ活動の中で、パフォーマンス面やファン対応が未知数な部分も、今後期待していきたい彼女の伸び代だ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter。

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