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ヤン・イクチュンをつくる映画~国境を越える映画人~

ヤン・イクチュン、市川準を語る

月1回

第5回

19/3/24(日)

ヤン・イクチュンさんに今回語っていただいたのは、故・市川準監督の2001年公開作品『東京マリーゴールド』。本連載で取り上げる、初めての日本映画です。

イクチュンさんが本作を、市川準監督作品を好きな理由とは?

入れるのではなく追いかける
そんなカメラの使い方に惹かれた

─── 市川準監督の『東京マリーゴールド』を選んでいますね。これは意外なセレクトです。

私が市川準監督が好きだと言うと、みなさん意外だとおっしゃいます(笑)。まだ『息もできない』を撮る前のことだったかな。当時、韓国では日本映画が映画館で簡単に観られる時代ではなかった。日本映画には関心があったのですが、それでもなかなか観られる状況ではなかったのです。

ですから、私は“ある方法”で観たんですが(笑)、それ以来、もうかれこれ20回以上はこの映画を観ています。音楽もすごくいいですよね。市川監督の年齢を考えると(注:当時53歳)、中年の男性が若い女性の日常や内面を見事に描いているなと。韓国のこのくらいの年齢の監督が、同じようなことができるだろうか? 20代の女性の日常を描けるのだろうか? そんなことも考えさせられました。

最初は字幕のない状態で観ました。その後で『東京夜曲』も観て、とても立派な監督さんだと思って、好きになったんです。韓国で一般公開されたものは少ないのですが、『トニー滝谷』『あしたの私の作り方』は映画館で観ています。このあたりは晩年の作品ですよね。市川監督はもともとCMディレクターですが、CM作品の映像も素晴らしいと思います。

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