ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)
20/9/16(水)
レコード鑑賞を売りにするジャズ喫茶は日本独自の文化だといわれるが、まさに昭和文化の香りが高い。筆者も高校時代に渋谷にあったジャズ喫茶「ディキシー」に通った頃を懐かしく思い出す。そんなジャズ喫茶の中、岩手県一関市で半世紀にわたって店を構えているジャズ喫茶「ベイシー」とそのマスターである菅原正二のドキュメンタリーである。その魅力は何といっても菅原によるオーディオへのこだわりであり、彼によって再生される極上の音に惹きつけられて多くの人々が訪れる。坂田明、中村誠一、小澤征爾、安藤忠雄など、ジャンルに関係なく音楽マニアによる「ベイシー」讃歌がこだまする。人や場所に歴史あり、である。マニアックな菅原のこだわりの音がスクリーンを通して響きわたり心に染みる。
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