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VTuber 富士葵、1stソロライブで伝えた“歌劇団”への感謝 草野華余子による新曲も初披露

リアルサウンド

19/10/10(木) 7:00

 10月5日、Veats ShibuyaにてVTuber・富士葵が1stソロライブ『OVERTURE – 序曲 -』を開催した。当日、会場は“葵歌劇団”(富士葵のファン)が押し寄せ超満員に。本ライブはニコニコ生放送にて同時生中継も行われ、こちらにも多くのファンが集った。

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 富士葵は2017年12月、YouTubeに自身のチャンネル「Aoi ch.」を開設。“キミの心の応援団長”をコンセプトにマルチタレントとして活動を続ける中、その高い歌唱力に注目が集まり、人気VTuberの道を駆け上がった。そしてついに昨年、メジャーデビューを果たす。今回のライブでは、ストーリー仕立ての動画が演奏の合間に流れ、活動に伴う不安や葛藤、ファンへの感謝が語られた。またセットリストも動画の流れに沿って組まれ、観客も共に約2年間の道のりを振り返ることできる、富士葵のこだわりが詰まったライブとなった。

 会場となったVeats Shibuyaは、渋谷センター街に先月オープンしたばかりのライブスペース。700人キャパの新しいホールは満員だったが、観客自ら半歩ずつ前に詰めるなど、ファン同士の団結力が表れていた。また、開演前の注意事項にも歌劇団は元気よく応え、スタート前から会場は熱気を帯びる。

 ステージの照明が落ちて青色のサイリウムが会場を照らすと、スクリーンには初配信動画の一部が流れた。そこから時間を現在まで早送りする映像が流れ、いよいよカウントダウンがスタート。富士葵は登場すると、ファンの声援を受け、デビュー曲「はじまりの音」を歌唱した。〈ここから世界は動いてくんだよ〉という歌詞が、ライブの始まりを告げる。続いて、イベント『Fight!~ FOOD×ENTERTAINMENT BATTLE』の公式応援ソングとなった「君のミライ」で伸びやかな歌声を披露すると、会場にいる観客と配信を見ているファンに挨拶した。

 ここで、なかなか決まらなかったというライブの合言葉「愛する“心”(あ)、思いやる“気持ち”(お)、一期“一会”(い)、よっしゃ行くぞー!」を会場の全員で叫ぶと、スクリーンにオリジナル動画「劣等」が流れる。みんなの望む自分になれているのだろうかと不安を抱える富士葵が、夜景を見ながら「ミルクティでも飲もうかな」と呟くと、自身が作詞・作曲をつとめたバラード曲「ミルクティ」を披露した。その後、ファンとのやりとりを挟み「なんでだっけ?(葵の場合)」と「まだ希望に名前はない」を2曲続けて演奏。「なんでだっけ?」は、オケを公開したら二次創作としてみんなにも歌ってほしいという想いから(葵の場合)とタイトルを付け加えたという。

 その後、流れたオリジナル動画「迷走」には、富士葵が黒魔術で召喚した友達・キクノジョーも出演。彼の口から今回の1stソロライブ決定の知らせを聞くと、嬉しい反面不安な気持ちを素直に語った。ここで、「サザンカ」(SEKAI NO OWARI)や「小さきもの」(林明日香)を含むカバーを4曲演奏。うち「なんでもないや」(RADWIMPS)は初めて投稿した、本人にとってもファンにとっても思い入れのある曲だ。ステージにはそれぞれ配信当初の富士葵の姿が映し出され、ライブは感動に包まれた。

 MCでは、よく聞かれるという「どうやったら前向きになれますか?」という質問に「(悪いことがあっても)これは神様がプラスをつくるためにくれたマイナスだと思う」と例え話を交えながら回答。しかしうまく伝わりきらず妙な雰囲気になった客席に向かって「この空気になると思った! 今度、生放送で詳しく3時間話すね」と語り、会場の笑いを誘った。

 3つ目のオリジナル動画「決意」では、ファンのメッセージに勇気付けられ、ソロライブに向けて準備を進める富士葵の姿が映る。その流れのまま楽曲提供を依頼したシンガーソングライター・草野華余子に「息吸うところないから」と言われたという、新曲「MY ONLY GRADATION」が初披露されると、会場の盛り上がりは最高潮に。富士葵がファンに感想を聞くと、「最高!」という声が集まった。

 ここで、アプリ「カスタムキャスト」で富士葵自身が作成したVTuber・冥土之土産と、新人VTuber・二寺蒼五がゲストとして登場。「二人の距離はドッグラン」を3人で歌った。ゲスト2人の退場を惜しむ声に、富士葵が「なんで今日イチ盛り上がってんの(笑)」と焦りを見せると笑いが起こる。続いて演奏された、女子野球マンガ『花鈴のマウンド』の新CMソング「オーバーライン」では観客も振り付けを踊り、会場は一体となって盛り上がった。

 この日、本編のラストを飾ったのは2ndシングル曲「エールアンドエール」。閉幕を残念がる声もあったが、「ついにあの曲をみんなで歌う時がきた!」という富士葵の声に、再びファンは興奮を見せた。〈応援だ!応援だ!いっせーので応援だ!〉というサビのフレーズを元気よく合唱し、一旦ライブは幕を閉じた。

 すぐにアンコールが始まると、最後のオリジナル動画「序曲」が流れ、ライブ当日の富士葵の様子が映し出された。動画の中で語られたのは、自分を見守ってくれているファンへの感謝とこれからも“キミの心の応援団長”として活動を続けていくことへの決意。ファンへの気持ちが詰まった動画が終わると、ライブTシャツを着た富士葵が再びステージに登場した。

 アンコール曲「ユメ⇒キミ」では〈終わらない希望 見つけに行こう〉と、この先も新しい景色をファンと共に見つけに行く決意を歌った。富士葵は、ファンに「みんな大好きだよ!」と告げ、合言葉でその場を締めて退場。それでもなお会場の熱気は冷めやらず、富士葵コールが鳴り響く。それを受け、富士葵がアナウンスで「気をつけて帰ってね」とファンに最後の挨拶と感謝を告げ、1stソロライブは閉幕した。

 当日の夜には、自身のチャンネルに「富士葵からのメッセージ【ソロライブを終えて】」というタイトルの動画を投稿し、1日の思い出を語った。セットリストやストーリー構成、照明演出など富士葵自身が舞台監督となり、作り上げた人生で一度きりの”1st”ソロライブ。今回のライブを含め、これからも彼女はVTuberとして新たな挑戦を続けていくのだろう。

 なお、今回のライブ『OVERTURE – 序曲 -』の模様は11月20日に発売予定の1stフルアルバム『有機的パレットシンドローム』の初回限定デラックス盤に収録される。またニコニコ生放送にて、チャンネルへ入会または生放送チケットを購入することでも全編視聴可能だ。(清水莉子)

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