さらさ/PIA SONAR MUSIC FRIDAYインタビュー
「音楽はやらないって思っていたけど、音楽ってやめるものじゃないんだなって」
特集連載
第4回
── 7月7日にシングル「ネイルの島」がリリースとなりました。この曲は以前からさらささんの曲で人気の高い曲ですが、改めてリリースとなっての反響はありますか。
さらさ 今まではライブやライブ映像で公開していたんですけど、ちゃんとミックス、マスタリングもされてサブスクで聴いてもらえるようになったので、すごく反応は良くて。みなさんが聴いて下さっているのは、すごく嬉しいです。
── 「ネイルの島」ができた背景はどういうものですか。
さらさ 3年前くらい前に、一度音楽をやめていた時期があったんです。その時期に肩の力が抜けたタイミングがあって、作った曲がこの曲だったんです。ミュージシャンとしてやっていこうとか、シンガーソングライターになろうという気持ちじゃなくて、すごくゆるい気持ちで書いた曲だったので。肩の力が抜けている曲になっているなというのはありますね。
── 音楽をやっていなかった時期というのは、どういう理由で。
さらさ それまではずっと自分で曲を作るとかではなくて、セッションバーとかに行って歌ったりと、“シンガー”という感じの活動をしていたんです。それにちょっと疲れてしまったんです。音楽を聴くのにも、セッションで歌えるようにいろんな曲を聴かなきゃいけないとか勉強のような感じになってしまって……。1年間、音楽をやらないでいて、音楽を聴くのも嫌だなってなっていたんですけど、やっぱり歌いたくなるんですよね。音楽はやらないって思っていたけど、音楽ってやめるものじゃないんだなって。生活に根付いたもので。自分がやめるって思っても、やめられないんだって気づきました。じゃあちょっとちがうやり方を模索してみようかなというので、曲を作りはじめたのがきっかけで「ネイルの島」ができて。