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稲葉友の「話はかわるけど」

Impression×OnOff×Gradation【前編】

毎週連載

第83回

オンラインゲームが大好きな稲葉さん。ネット上の仲間と一緒にプレイするうちに、「誰だか分からないけど友達」な関係になることもあるそう。新しい出会いの形を考察します。

オンラインゲームをやり始めた僕にはゲームの音声チャット機能を通して会ったことはないけど仲良くなれた人が何人かいる。先日そのうちの1人と会えたのだが、全く持って「初めまして」な感じがなかった。ただ見慣れない顔から知っている声と内面が出てくるというとても不思議な体験。

声や喋り方から広がる想像とそこから読み取れる内容の推理というものは基本的には「顔を見ながら」するものだった。顔が見えて声が聞こえて内面が伝わるという順番。それがひっくり返ったときに何だか新しい感動があった。昨今のバラエティでも顔を一切見ずにやりとりして恋愛をして結婚となった時点で初めてご対面っていうのがあったりする。オンラインで普段つながっている人間と初めて会うのには独特の高揚感を覚えた。

ネットを使うことが一般的になり始めたころから、オフ会なんて言葉を耳にはしていたし盛んになったワケですが、オフ会の「オフ」って「オフライン」から来ているんだなと改めて感じる。それだけオフラインというか人と対面するという形でばかり関わってきたのだと思う。そしてそこで人というのは何を頼りにして他人とつながるんだろうかという疑問が生まれた。今までなら見た目が第一印象だったがそうじゃないパターンも多くなってきている。考えてみればラジオはそういうメディアだ。声やしゃべり方や話す内容から入って理解が深まっていくという。実際に僕のビジュアルを見たラジオリスナーの方から「こんな顔だったんだ」と言われることもよくある。そこは俳優としての知名度を上げて顔と名前を合致させていきたいところではあるが。

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