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ファーストサマーウイカ、プー・ルイ……旧BiSメンバーたちが経験を生かして築く独自のポジション

リアルサウンド

20/3/8(日) 6:00

 ファーストサマーウイカが、現在バラエティ番組に引っ張りだことなっている。

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 それを証明するのが「2019年下半期・急上昇テレビ番組出演ランキング<フレッシュ平成世代>」(参考:株式会社エム・データ)での1位獲得。これは、ロケバス運転手との結婚が話題になった新川優愛やYouTuberとして鰻登りのフワちゃんを超す記録だ。『踊る!さんま御殿!!』、『今夜くらべてみました』(以上、日本テレビ系)、『ダウンタウンなう』、『VS嵐』など、プライム帯の幅広い人気番組に出演しており、中でも芸人にとっては勲章とも言える『人志松本のすべらない話』での話芸の披露はお笑いファンを納得させるステータスになった。

 そんなウイカは、旧BiS、BILLIE IDLEの元メンバー。2019年末、BILLIE IDLEの解散後にはSNSにて2015年に一般男性と入籍していたことを発表し話題になった。歯に衣着せぬ発言からなる関西女子の強烈キャラや止まらないトーク、それでいて相手の懐にスッと入る愛嬌の良さ、『ものまね王座決定戦2019』(以上、フジテレビ系)で発揮された歌唱力の高さは、全てアイドル時代から変わらない部分だ。

 現在の第3期BiSやBiSH、GANG PARADE、豆柴の大群らが所属する音楽プロダクション株式会社WACK代表の渡辺淳之介は、2月24日放送の『Love music』(フジテレビ系)で、ウイカの活躍について「不思議な気持ちとクソ負けてらんないなみたいな感じはあるので。彼女が有名になってくれれば僕たちも触れてもらえる機会があったり、お互いに上手くできたらいい」とコメント。ウイカも“ファーストサマーウイカ”の名付けの親であり、今も1番側で成長、活躍を見てくれている渡辺に感謝を述べた上で、「マジョリティーのトップに立つときがきたら、旧BiS出身の私たちも儲かるんちゃうかな」と意欲を見せていた。

 2014年、横浜アリーナでの解散ライブは今も度々語り草とされているが、その時のメンバーがプー・ルイ、ヒラノノゾミ、テンテンコ、カミヤサキ、ファーストサマーウイカ、コショージメグミの6名。ヒラノノゾミとウイカは、昨年末にBILLIE IDLEが解散。テンテンコは、ソロとしてポップスからアンダーグラウンドを行き来し、2018年には坂本慎太郎が参加したLP『Tentenko』で世界同時リリースを果たしている。カミヤサキは5月の中野サンプラザホール公演をもって、長年の間、牽引してきたGANG PARADEを脱退。コショージメグミはMaison book girlのメンバーとして、現代音楽を下敷きにした音楽性、先鋭的なライブパフォーマンスで、アイドルシーンにおいて独自のポジションを確立している。

 そして、現在新たな動きを見せているのがプー・ルイ。旧BiSメンバーが登場するYouTubeチャンネル「新生YouTuber研究会BYS」やBILLIE IDLEへの加入など、以前から精力的な活動が特徴のプー・ルイが新会社を立ち上げ、新グループの結成に伴うメンバーオーディションを開催することを発表。さらに、3月11日には渡辺、松隈ケンタ(SCRAMBLES)とタッグを組み、約10年ぶりのソロアルバム『みんなのプー・ルイ2』のリリースも控えている。

 渡辺はWACKのモットーに「スクラップ&スクラップ」を掲げているが、それは旧BiSメンバーに最も強く表れているように思える。ウイカのバラエティでの躍進をはじめ、メンバーがそれぞれの道で活躍しているのは、旧BiSでの経験があったからにほかならない。(渡辺彰浩)

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