古川琴音が映画初主演を務めた短編「春」の特報がYouTubeで解禁。場面写真も公開された。

映像制作会社AOI Pro.の企画演出部に所属していた大森歩が実体験をもとに、認知症の祖父を介護する美大生アミの姿を描いた本作。ボケて子供返りをする祖父にイライラを募らせ、翌年には就活を控えるアミの心情が紡がれる。古川がアミを演じ、祖父役で花王おさむ、アニメオタクの同級生・橋本役で加藤才紀子が出演した。

映像は、祖父がアミの横顔を見つめ「アミさんかわいい顔してる。かわいい」とほほえむ場面からスタート。アミが腹立たしげに壁のポスターをはがす姿や、上半身裸で動かない祖父に動揺するシーンも切り取られた。場面写真にはアミが祖父を抱きかかえる様子や、机に向かう橋本が捉えられている。

加藤は自身が演じた橋本について「正直、学生時代の自分とは正反対で、色んな現実に流されやすかったこともあり、台本をいただいたときには『橋本さん、強いなぁ』という印象を抱きました。そんな彼女の中にある内に秘めた闘志を大切に、彼女が作ったオリジナルキャラクターたちの物語を膨らませながら演じました」とつづっている。

「春」は10月1日より東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。大森の新作「リッちゃん、健ちゃんの夏。」と同時上映される。

加藤才紀子 コメント

橋本さんは明確な将来の夢に向かって、自分の世界をどんどん構築している人で、学校内では一人浮いています。
正直、学生時代の自分とは正反対で、色んな現実に流されやすかったこともあり、台本をいただいたときには「橋本さん、強いなぁ」という印象を抱きました。
そんな彼女の中にある内に秘めた闘志を大切に、彼女が作ったオリジナルキャラクターたちの物語を膨らませながら演じました。
撮影自体は短い時間ではありましたが、アミさんと橋本さん、2人なりの関係性が生まれたシーンは印象深く残っています。
様々な映画祭を回ってきたこの作品が劇場で上映されることを大変嬉しく思います。是非スクリーンでご覧ください。