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佐々木敦&南波一海の「聴くなら聞かねば!」 2回目 前編 和田彩花とアイドルの自由意思を考える

ナタリー

21/2/6(土) 19:00

「聴くなら聞かねば!」ビジュアル

佐々木敦と南波一海によるアイドルをテーマにしたインタビュー連載「聴くなら聞かねば!」。この企画では「アイドルソングを聴くなら、この人に話を聞かねば!」というゲストを毎回招き、2人が活動や制作の背景にディープに迫っていく。作詞家・児玉雨子に続く第2回のゲストは和田彩花。2019年にアンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業して以降ソロでアイドル活動をする彼女に、スマイレージ(現アンジュルム)のオリジナルメンバーとしてデビューした当時や、活動の中で心の中に芽生えた変化、グループ活動をともにしたメンバーへの思いなどについて語ってもらった。今回は3人によるトークの前編をお届けする。

構成 / 瀬下裕理 撮影 / 猪原悠 イラスト / ナカG

和田さんが選挙に出たら当選する

佐々木敦 僕、今日は緊張しながらここまで来たんですけど、さっき編集部の入り口でいきなり和田さんに会っちゃって(笑)。そのままなし崩しに話を始めてます。南波くんは和田さんに何度も取材したことがあるんだよね? 最初の取材はいつ頃?

南波一海 2011年の夏ですね。スマイレージ2期がサブメンバーとして加入することが決まった頃かな(※2011年8月14日に行われたライブイベント「Hello! Project 2011 SUMMER ~ニッポンの未来はWOW WOWライブ~」にて中西香菜、小数賀芙由香、竹内朱莉、勝田里奈、田村芽実の5名がスマイレージのサブメンバーになることが発表された)。それが僕にとって初めてのハロプロ関連の取材だったんですけど、そこから和田さんはどんどん知性を磨かれていって、今ではこんな立派な……。

和田彩花 あはは(笑)。いやあ、もうめっちゃ前ですね。でもグループアイドル時代に受けた取材では新曲にまつわる質問が多かったんですけど、南波さんは毎回それ以外にもかなり深いところまで話を聞いてくれて。私も当時日々感じていることがあったから、いつもインタビューを楽しみにしてました。

南波 そう言っていただけてうれしいです。

佐々木 和田さんの人間的な成長を見守ってきたんですね。

南波 節目節目で話を聞いてきました。和田さんはグループでインタビューしているときも1人だけ見ている地平が違ったというか、発言がすごく客観的だったのを覚えています。僕が「コンサートのあの部分がよかったです」と言うと「いや、あそこはもっとこうできたと思うんです」「あの部分には疑問を感じてました」みたいな議論になることもあって。だから和田さんと話をするときは「がんばらないとな」という緊張感がありました(笑)。

佐々木 僕は去年初めてアイドルというものに強く興味を抱いて、ライブには行かずにひたすらYouTubeを観ているような人間なんですが、最近の活動からスマイレージ時代まで和田さんの活動をさかのぼりながら本当にひとかどの人物だなと思いました。

和田 ありがとうございます(笑)。

佐々木 ここ一番というときに語る言葉がすごい。この連載でも前に話したんですけど、僕は和田さんが選挙に出たら絶対に当選すると思っていて(笑)。

和田 そんな! やめてください!(笑)

佐々木 若干誤解を招きそうな言い方でしたが(笑)、とにかく過去の映像を観ていて、すごく意志の強い方だという印象を受けて。和田さんは2004年にハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)に合格して、2010年にスマイレージのオリジナルメンバーとしてデビューしたわけですが、最初にアイドルを目指したときはどんな気持ちだったんですか?

和田 最初はアイドルになりたいとはそこまで思っていなくて、オーディションを受けたのも半分は親の勧めがあったからなんです。うちはちょっと親バカというか(笑)、我が子がかわいいばかりにいろんなオーディションを私に受けさせていて。ハロプロもその延長線上にありました。とはいえ私もハロプロは好きで、ミニモニ。さんの真似をしたりだとか、あとは小さい頃、ayu(浜崎あゆみ)が大好きだったんですよ。ayuが腰に付けている尻尾のアクセサリーを真似して買って付けてみたりして。でも別に、自分で歌って踊って何かを表現したいとは考えていなくて、単純に憧れの人たちと同じような恰好をしたいとか、「なんか好きだな」という感覚でした。そしたらいつのまにか研修生になっていて、あとは流れに身を任せていた感じです。「この仕事をしよう!」というスイッチが入ったのは、スマイレージでデビューしてからですね。

佐々木 じゃあ、アイドルに“なっちゃった”というか。

和田 そうです。デビューするまではアイドルとしての自覚は一切なかったです。

佐々木 上を目指そうとか、ちゃんとやっていこうという気持ちが芽生えたのは?

和田 それもデビュー以降です。当時のマネージャーさんに「これは仕事なんだからこうしないといけないんだよ」と厳しく教えてもらって。それまでは部活動みたいにみんなで楽しくワイワイする感覚でしたが、これは仕事なんだと思うようになってから自然とスイッチが入りました。それで雑誌の取材を受けたり、駅中で自分が写ってる看板を見つけて、「うわー、デビューってこういうことなんだ!」と自覚していって。

佐々木 気持ちがあとから追いついてくる感じですね。

和田 そうです、そうです。

南波 とはいえ、僕が最初に取材したときはむちゃくちゃ無邪気でしたけどね(笑)。ほかのメンバー含め、やんちゃな子供って感じで。

佐々木 実際年齢的にも子供だし(笑)。デビュー当時は平均年齢15歳でしたっけ?

和田 はい。なのでよく言われてましたよ、「子供」って(笑)。

辞めていったメンバーに対して思ったこと

佐々木 和田さんはハロプロで約10年間アイドルとして活動されてきましたが、その中でだんだんと今のご自身ができあがっていったわけですよね。意識的に大きく変わるきっかけが何かあったんでしょうか?

和田 一番は、デビューして1年でメンバーが半分辞めちゃったことですかね。幼いながらにファンの存在をすごく自覚した出来事でした。メンバーの卒業が発表されるたびに、大人のファンの方々が泣いてるんですよ。「私たちみたいな子供に対して、こんなに泣くの?」という驚きがありました。でも自分たちがそれくらい影響力を持っているんだとそこで自覚して。それと同時に、当時は辞めていったメンバーに対して自分勝手だなって思ってしまったんですよ。「グループのために一生懸命サポートしてくれるスタッフさんだったり、応援してくれてるファンの人たちがいるのに、そんなにすんなり辞められるんだ」と。私は1回スイッチが入るとのめり込んじゃうタイプなので、がんばろうと決意した矢先にメンバーが辞めてしまったことにすごくショックを受けて……それからは、「自分は辞めずに、ファンのために活動していこう」という思いが強くなりました。でも、その考えにはいろいろな側面もあるじゃないですか。

佐々木 いろいろな側面というと?

和田 「ファンのため」って考えすぎるあまり、いわゆる“アイドルらしさ”に縛られてしまう部分もあるし。そういうことに気付いたのは10代後半なんですけど、それまではとにかく「自分のやるべきことはみんなを笑顔にすることだ」とずっと思っていました。

佐々木 アイドルの加入と卒業には1人ひとりの事情や物語があると思うんですが、和田さんが今おっしゃった、ファンとどんな関係を結んでいくかというのは大きなテーマですよね。「ファンのためにがんばります」という気持ちは正しいし、本当に純粋にそう思ってるんだろうけど、「ファンのために」と過剰に思い込んだり、それが義務感のようになってしまうと歪みが生じてくる。

和田 本当にそうですよね。スマイレージは華々しくデビューしたのに1年の間にメンバーの卒業と加入があって。そうするとファンの人数が目に見えて減っていくんです。「ファンが離れるってこういうことか」とすごく思って、その分ファンの皆さんに好きになってもらうことばかり考えてましたね。

佐々木 なるほど。

和田 でも、その後、新メンバーが入ってアンジュルムに改名したら、一気にみんなに注目されて、思いもしなかった大きな会場でいきなりライブができたりして。大衆の意識を感じたというか、「それって今までやってきた活動とどこかで切り離されてない?」と疑問に思ったんです。「ファンのために」という無邪気な気持ちが、「ファンって、じゃあ実際はどんな人たちなのか」「私たちの活動が本当の意味でその人のためになっているのか」と徐々に変化していったんです。ある時期から自分がなんのためにアイドルとして活動して、なんのために生きてるんだろうと考えるようになりました。

南波 確かにちょっとしたきっかけでそんなふうにグループを取り巻く状況がガラッと変わってしまうと、ファンのためとはいえこれまでのことはなんだったんだ?という気持ちになりますよね。それだけを拠りどころにするには不安定すぎる。

和田 ですね。私も握手会とかで「ずっと辞めないでね」って言われたりしたんですけど、そうすると「そうか、辞めたらみんな悲しむんだな。やっぱり辞めちゃいけないんだ」と思ってましたし。

佐々木 葛藤がどんどん芽生えていきますよね。ファンのために、例えばチャートで1位を取るとか大きな会場でライブをやるとか、数で見えるような具体的な成功を目的にしてしまうと、実現できなかったらダメだったということになってしまう。最終的な目標が数字や規模感だけになってしまうのは、アイドルと言われる10代の人たちにはヘビーすぎる気もします。

和田 私もそう思います。私は20代になってから、自分がそういう具体的な数字を目標にしていないことに気付いて、それは大きな変化でしたね。ライブハウスにお客さんが全然来てなくてもツアーは楽しかったし、お客さんが楽しそうにフロアで走り回ってるのとかも本当にいい思い出なんですよ。数で何かを評価することはできないとそこで気付きました。でもハロー!プロジェクトにはいろんなグループがいて、自分たちよりも大きな会場を回ったり海外に行っているグループもある。そういう中で、自分たちがいいと思うものは自分で決めていいんだと気付いたのは、ある種のあきらめかもしれないです。

佐々木 でもそんなふうに変化していく心の内を、グループのリーダーとしては口に出せないですよね。

和田 当時はそうでしたね。

南波 そういう発言が若いメンバーに影響を与えてしまうことも和田さんは心配していて。単独インタビューのときは自分が抱えている葛藤みたいな部分を話してくれるけど、みんなで話すときはけっこう慎重になると言っていたんです。そういう姿勢もすごいなと思っていました。

和田 ありがとうございます。

何かを“ダメ”としない世界

南波 和田さんはアイドルというある種クローズドな世界で活動を続けながら、美術を通して外側と内側からアイドルを見るという視点を獲得していったのが、本当に面白いなと思うんです。

佐々木 僕も和田さんがエドゥアール・マネについて語っている動画を観ました。マネとの出会いは和田さんがスマイレージとしてデビューした15歳のときで、仕事でたまたま空いた時間にマネの展示を見たことがきっかけで興味を持ったんですよね?

和田 はい、そうです。

佐々木 和田さんは今、ご自身の楽曲の歌詞をすべて自分で書かれていますよね。どの歌詞からも和田さんの意志を強く感じるんですが、特に「あなたが選んだもの、あなたが選ぶもの」という曲が印象的で。「当たり前とされているものだとしても、これって何かがおかしいんじゃないか?」という“疑い”をちゃんと持っている方なんだと感じました。そういう考えって、美術に触れてきたことと関係しているんでしょうか?

和田 そうかもしれないですね。美術は自分が思った通りに見て楽しめるから、どんな解釈をしてもいいし、どんな意見を持ってもすべてがあり得るというか。美術に触れるようになって、何かを“ダメ”としないという世界があると知りました。あと、私はもともと根性論で育ってきたところもあるんですけど、グループにはそうじゃない世代の後輩もいて。アイドルの世界の中で、その子たちがつらい思いをしているのを見たときに、自分は間違っていたのかもしれないと衝撃を受けました。それがきっかけで、「誰かを何かの基準で評価しちゃいけない」「自分も変わらないといけない」「それには美術に対する考え方を用いたほうがいい」と気付いて、変わりました。これはほんの2、3年前の、すごく最近の話です。

佐々木 その変化は、卒業を決心したことにもつながっているんですか?

和田 そうだと思います。自分の心に素直に従って自分のために何かをすることが、今の時代の流れ的にすごく意味のあることだと感じたし、じゃあ自分がやりたいことはなんだろうと考えたら、自然と卒業という道にたどり着きましたね。

佐々木 和田さんはアンジュルムだけじゃなくて、ハロプロ全体のリーダーも務められていたわけですが、卒業について悩んだり迷ったりは?

和田 なかったですね。グループ自体はすごく仲良しだし、後輩たちと一緒にいると本当に楽しいので、この空間がなくなるのは寂しいなという気持ちはもちろんありましたよ。でも、進路に関しての迷いは一切なかったです。

佐々木 むしろさわやかに卒業できたんですね。

和田 はい。

妹たちに同じことをさせちゃいけない

佐々木 アンジュルムは、ほかのハロプロのユニットとはずいぶん違う独特なポジティブさや明るさを持っていると思うんですが、あの空気感はどんなふうにできあがっていったんでしょう? いろいろなタイプのメンバーがいるのに、全体としてはわちゃわちゃしてまとまっているような。

和田 いやあ、わからないです(笑)。

南波 俺は絶対和田さんの影響だと思うけどなあ。

和田 そうなんですかね。

佐々木 和田さんの卒業公演の映像を観たんですけど、終盤で次々とメンバーが泣き出しちゃうシーンなんか「どんだけ慕われてたんだよ!」という(笑)。単にリーダーだった人が辞めるというのとは違う、1人の人間として、みんながすごく和田さんのことを好きなんだということが伝わってきました。

和田 ああー……それで言うと、私としてはメンバーには姉妹愛みたいなものを持っているかもしれないです。仕事仲間とは違う感覚で、みんなのことを自分の妹だと思って面倒見てました。みんな今でも私の家に遊びに来たりするんですけど、泊まりのときは私が後輩たちの布団を全部敷いて、みんなが脱ぎ散らかした服を全部片付けて……。

佐々木 お姉さんというか、お母さんですね(笑)。

和田 そうですね。グループにいた頃からずっとやってたことなんですけど、しっちゃかめっちゃかでもあえてそうさせていたというか。

南波 やっぱりそこだと思いますよ。常日頃から和田さんが言っている、1人ひとりを尊重するということが、それぞれをより自由に解放していったんじゃないかな。「自分のままでいいんだよ」という思いをちょっとずつにじませた結果が、今も受け継がれているということだと思うんですよね。

佐々木 この企画でも前に話しましたが、まさに「赤いリップ事件」はその話につながりますよね。大人っぽくなりたくて赤いリップを塗った後輩の笠原桃奈さん(アンジュルム)が「赤いリップは似合わない」という一部のファンからの言葉に傷付いてしまったことに対して、和田さんは「周りの目を気にせず、自分の好きなリップを使ったらいいと思う」とお客さんの前で発言していました。あのときはやっぱり、これは言わなきゃダメだと思ったんですか?

和田 はい。だって妹が学校で嫌なことがあったって言ったら、「じゃあ私がその子に言ってあげるよ!」ってなりますよね? それと一緒です。それに、過去に自分がそうできなくて悔しい思いをしたから、同じことをさせちゃいけないと感じて。

南波 あれはすごく素晴らしいことだと思うんですが、一部のファンの方々と対立するリスクもあったかもしれないのに、よく言えたなと。すごく勇気が要ることだから。

和田 幸い私たちには応援してくれるファンがすごくいたんです。アンジュルムとしての姿勢や、ああいう発言をするということも「いいよ」と受け止めてくれる方々が。それが一番強いと思います。今の私もそうですけど、やっぱりメンバー自身も励みになりますよね。

佐々木 ほかの映像でも、和田さんがファンに向かって「自分たちが自分たちでいいと思ったことをやるのは、誰にとってもいいことだ」みたいなことを話しているのを観たんですが、ファンの前でハッキリと口にするというのは、なかなかないことですよね。

和田 でも口にしないと何も変わらないじゃないですか。

南波 啓蒙的だし、すごくタフだなと思います。

昭和や平成の中に埋没しちゃえ!

南波 でも世の中にはどうしてもわかり合えないというか、そういうことに対してさらに強いバッシングをしてくる人たちもいるじゃないですか。これはアイドルとファンの関係に限りませんが、考えを言葉にすることで攻撃を受けたりとか、そういう目にあったりしないのか心配です。

和田 全然大丈夫です。

佐々木 強いなあ(笑)。

和田 そういう行為をする人たちに対しては、「昭和や平成の中に埋没しちゃえ!」と思ってます。ときにはそういう悪い考え方も必要ですよね(笑)。

佐々木 ははは(笑)。

南波 いや、本当にそう。

和田 でもここ1年でずいぶん変わったように思います。前は私がそういう発言をするたびに、いろいろ言う人もいたんですけど、まったくいなくなりました。

佐々木 言い続けた効果ですかね?

和田 それもあるし、この1年で空気が変わったというか。SNSでの誹謗中傷についてだとか、何が人を傷付けるのか、みんながすごく考えたじゃないですか。そういう時代の変化も関係していると思います。

佐々木 確かにそうですね。でもネットでの誹謗中傷や差別的な発言ってやっぱり完全にはなくならない。この世の中の構造にあるゆがみみたいなものを直すにはどうしたらいいのか、僕もよく考えるんですけど、希望を持つことをあきらめない、つまり発言し続けることが大事なのかなと。

南波 和田さんがより自由に発言するようになったから、自分も毎回楽しく話を聞いて記事にしているんですけど、1回だけSNSで「南波さんが書くあやちょのインタビューはもう読まない」という意見を目にしてしまって(笑)。そのときはさすがに悲しい気持ちになったんですけど、あんまり気にしてちゃ始まらないってことですよね。

和田 そうじゃない人たちに、ちゃんと届いているから大丈夫です。

南波 そう思いたい(笑)。

<次回に続く>

和田彩花

1994年8月1日生まれのアイドル。2009年にスマイレージ(現アンジュルム)の初代メンバーに選出されリーダーを務める。2010年に1stシングル「夢見る 15歳」でメジャーデビュー。2019年にアンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業し、以降は音楽活動の傍らトークイベントや執筆活動などを行う。趣味は美術に触れること。特に好きな画家はエドゥアール・マネで、好きな作品は「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」。2月28日に東京・新代田FEVERにて単独公演「かなでめぐる Playing around Shindaita」を開催する。

佐々木敦

1964年生まれの作家 / 音楽レーベル・HEADZ主宰。文学、音楽、演劇、映画ほか、さまざまなジャンルについて批評活動を行う。「ニッポンの音楽」「未知との遭遇」「アートートロジー」「私は小説である」「この映画を視ているのは誰か?」など著書多数。2020年4月に創刊された文学ムック「ことばと」の編集長を務める。2020年3月に「新潮 2020年4月号」にて初の小説「半睡」を発表。8月に78編の批評文を収録した「批評王 終わりなき思考のレッスン」(工作舎)、11月に文芸誌「群像」での連載を書籍化した「それを小説と呼ぶ」(講談社)が刊行された。

南波一海

1978年生まれの音楽ライター。アイドル専門音楽レーベル・PENGUIN DISC主宰。近年はアイドルをはじめとするアーティストへのインタビューを多く行ない、その数は年間100本を越える。タワーレコードのストリーミングメディア「タワレコTV」のアイドル紹介番組「南波一海のアイドル三十六房」でナビゲーターを務めるほか、さまざまなメディアで活躍している。「ハロー!プロジェクトの全曲から集めちゃいました! Vol.1 アイドル三十六房編」や「JAPAN IDOL FILE」シリーズなど、コンピレーションCDも監修。

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