中国映画「在りし日の歌」のメイキング映像がYouTubeで公開された。

第69回ベルリン国際映画祭で最優秀男優賞と最優秀女優賞を受賞した本作。1980年代から2000年代の変わりゆく時代を背景に、一人息子を亡くした夫婦、そして彼らを取り巻く人々との壮大な人間ドラマが描かれる。夫ヤオジュンを「薄氷の殺人」のワン・ジンチュン、妻リーユンを「黒衣の刺客」のヨン・メイが演じ、「北京の自転車」「我らが愛にゆれる時」のワン・シャオシュアイが監督を務めた。

メイキング映像は、ヤオジュンとリーユンの養子シンを演じたワン・ユエンをフィーチャーした内容。2000年生まれ、重慶市出身のワン・ユエンは中国初の国産少年アイドルグループ・TFBOYSのメンバーで、Weiboのフォロワーは2020年3月現在で7000万人を超える。アイドル活動の傍ら映画やドラマにも多数出演し、2017年には米TIME誌が選ぶ「もっとも影響力のあるティーン30人」に選出された。

本作ではヤオジュンとリーユン夫妻が亡き我が子と同じく“シン”と名付けた少年を迎え、養子として愛情を注いで育てる。思春期を迎えた16歳の少年の複雑で繊細な心情をワン・ユエンが演じ切った。なおワン・ユエンは、2019年3月に本作のプロモーションでソロシングル「友誼地久天長」をリリースした。

「在りし日の歌」は4月3日より東京・角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマほか全国で順次ロードショー。

(c)Dongchun Films Production