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尾関梨香×森田ひかる、石森虹花×藤吉夏鈴……欅坂46、『けやかけ』バレンタイン企画で見えてきた“ゆるやかな関係性”

リアルサウンド

20/2/12(水) 7:00

 2月10日の『欅って、書けない?』(テレビ東京)において「義理か?本命か?バレンタインチョコで1期2期の関係性を知ろう!」が放送され、欅坂46のメンバー間の関係性に注目が集まっている。

(関連:欅坂46、今後グループはどう変化していくのか メンバー個人の活躍がさらなる成長の鍵に?

 同企画は、あらかじめ二期生がチョコを渡す相手(一期生)を決めておき、それを一期生が予想するというもの。メンバー内の関係性は外側からは見えづらい。そのため、これまでの活動で深まった一期生と二期生の仲を確認できるという意味でも好企画と言えそうだ。こうした企画は、過去にも何度か放送されてきた。

 たとえば、2017年4月放送の「メンバー内の好きを整理しよう」でグループ内で発生している泥沼の三角関係などが露わになり、スタジオが騒然となったのは記憶に新しい。同年7月には一緒にロケに行きたい相手を選ぶ「私だってロケに行きたい!2人ロケフィーリングカップル」が放送され、メンバー内の両想いカップルが成立。2018年4月に放送された「初告白!憧れメンバーランキング」も憧れるという意味ではメンバー間の関係性を示していた。最近では2019年5月の「仲を深めよう!1期と2期フィーリングカップル」で、先輩と後輩間の関係性を整理している。

 このように同番組は、定期的にグループ内の関係性を探る企画を組んできた。それによってクールなイメージのあったメンバーが涙を見せたり、まだ番組に出演しだして間もない二期生が号泣したりと、普段見せない表情のメンバーが見られるとあって、ファンからは「恒例化してほしい」との声も上がるほど。バラエティ上の”ネタとしての好き”を超えたピュアな乙女心が露わになることもしばしばで、見ているこちらは笑いつつも胸が締め付けられることが多い。

 また、ファンの推し方や、シンメ関係などポジション考察にも影響を及ぼす可能性があるため、ある意味”グループの転機”にもなり得る重要な放送回と言っても過言ではない。グループにおけるメンバー同士の関係性は、もともと収録風景やメイキング映像などからファンが勝手に妄想を膨らませて喜ぶものだったが、グループアイドル全盛の今の時代、運営側から積極的にアピールしたり、ファンの間で広がっているものを制作面にフィードバックしていくことで”公認”するのが現在の主流のようである。

 さて、本放送は前編だったため一期生3人分のみであったが、それでもすでに興味深い関係性が浮かび上がっている。本命チョコが渡されたのは2人。尾関梨香へ本命チョコを渡した山﨑天は「すごい話しかけてくださって、唯一ご飯連れてくださって」と過去のエピソードを引き合いに嬉しそうに話す。小林由依への本命チョコを渡したのは、本人が期待していた通り森田ひかる。「ずっと変わらず憧れで大好きなので」と以前と変わらぬ一途な姿勢を見せた。

 そして今回の放送のポイントは、本命チョコに加えて”義理チョコ”が用意されている点である。本命が小林だった森田は、義理チョコを尾関に渡し「私が緊張してるときに話しかけてくださる。それで頑張れてるので感謝してます」と先輩の優しい一面を話す。森田のように一途だと時間が経っても”本命”に変化がない。そのため”義理チョコ”という制度を設けたことで、普段の活動で感じた何気ないやさしさなどへの恩返し的な、カジュアルな”好き”が見えてくるのだ。

 石森虹花には義理チョコがひとつだけ渡された。渡した藤吉夏鈴は「私、人見知りするタイプなんですけど、虹花さんには人見知りしないっていうか」と石森の人柄を理由に挙げた。同様に藤吉は小林にも渡して「ダンスの時に教えてくださるので、これを機に深く話してみたい」と今回の収録をきっかけに親交を深めたいという思いを明かした。義理チョコは3つまで渡せるルールなので気軽に”好き”を伝えられる。それによって、これまでの同種の企画とは違った”ゆるやかな関係性”も見えてきた放送であった。

 また、今回の前編で見えてきたのは、裏では一期生が二期生へと積極的に話しかけている点と、二期生はそんな一期生からのアプローチに好感を抱くということだ。当たり前と言えば当たり前の話だが、先輩後輩の垣根を越えたそうした交流がメンバー間の距離を縮めていくのだろう。今回の収録を機に思わぬ組み合わせの2人が急接近することもあるかもしれない。そういう意味でも、後編である来週の放送が楽しみだ。(荻原 梓)

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