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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

リアルサウンド

20/1/31(金) 16:00

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、騙し合いが得意な宮川が『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』をプッシュします。

参考:クリス・エヴァンスが意味深な笑み 『ナイブズ・アウト』特別スポット映像公開

 『スター・ウォーズ』シリーズのエピソード8という大役を任された前作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が、ファンの間で賛否を巻き起こしたライアン・ジョンソン監督。そんな彼が、アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆したという新作が、本作『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』だ。キャストには、『007』シリーズのダニエル・クレイグ、『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンスをはじめ、クリストファー・プラマー、アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティス、トニ・コレット、ドン・ジョンソン、マイケル・シャノンら、脚本に惚れ込んだという豪華キャストが結集した。

 ライアン・ジョンソンが監督で、ダニエル・クレイグやクリス・エヴァンスが共演するミステリーと聞いて、誰しもが「面白くないわけがない!」と思うのではないだろうか。実際、その期待に応えてくれる安定の面白さが本作にはある。

 ストーリーは、アガサ・クリスティーの作品を彷彿とさせる王道の謎解きもので、NYの豪邸で、世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)が遺体で発見されるところから始まる。匿名の人物から事件の調査依頼を受けた名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は、自殺ではなく他殺、殺人事件と見極め、パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら、屋敷にいた全員を第一容疑者として捜査を開始。やがて、家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく。

 現地時間2月9日に授賞式が開催される第92回アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされている本作。もちろん脚本はそれに値するほど素晴らしいのだが、早い段階で犯人が予想できてしまうため、ミステリーとしては少々物足りないと感じてしまうのも事実。アカデミー賞では演技部門で完全にスルーされてしまったが、第77回ゴールデングローブ賞(コメディ/ミュージカル部門)において、主演男優賞にダニエル・クレイグが、主演女優賞にアナ・デ・アルマスがノミネートされたように、豪華キャストのアンサンブルとして楽しむのがベターかもしれない。賞レースには絡んでこなかったが、未だスティーブ・ロジャース感がちらつくクリス・エヴァンス、圧倒的な威圧感で押すジェイミー・リー・カーティスやトニ・コレット、いつも通りどこか影を漂わせるマイケル・シャノンなど、誰しもが犯人と思えるような立ち居振る舞いで、一癖も二癖もあるキャラクターを演じているのは、単純に観ていて楽しい。

 そんななか最も目を引くのは、今までの出演作では見せてこなかったような新境地の演技を披露しているアナ・デ・アルマス。本作では、ストーリーの軸となるキャラクターである看護師のマルタを演じているが、『ブレードランナー 2049』などこれまで出演してきたシリアスな作品で見せたその美貌をうまい具合に隠して、存在感を発揮させている。映画公式サイトのキャストプロフィールの項目の彼女のページのGIFが最高なので、ぜひそちらもチェックしてみてほしい。(リアルサウンド編集部)

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