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「馬留徳三郎の一日」開幕、平田オリザ×高山さなえ「ようやく幕が上がる」と感慨

ナタリー

20/10/8(木) 13:41

青年団プロデュース公演 / 尼崎市第7回「近松賞」受賞作品「馬留徳三郎の一日」東京公演より。(撮影:青木司)

青年団プロデュース公演 / 尼崎市第7回「近松賞」受賞作品「馬留徳三郎の一日」が、昨日10月7日に東京の座・高円寺1で開幕した。

これは、青年団演出部所属する高山さなえの「馬留徳三郎の一日」を、青年団の平田オリザの演出で立ち上げるもの。高山の出身地である長野県松本市の方言が用いられた本作では、高齢化社会の問題が、老人たちの生活を通してユーモラスに描かれる。山深い田舎の集落に、妻と2人で暮らす馬留徳三郎の家には、さまざまな事情を抱えた老人が集まり生活をしていた。ある夏の日、徳三郎の息子の部下と名乗る若者が訪ねてきて……。

本公演は3月から兵庫、東京、長野にて上演される予定だったが、新型コロナウイルスの影響でいずれも中止に。今回はその延期公演として上演される。平田は「やっと上演までたどり着けたことは感慨無量です。劇団員の書いた戯曲を演出するというのは、37年の劇団の歴史で初めての経験ですが、今後はこういった試みを積極的に行っていきたいと考えています。高山の代表作となり、再演が繰り返されることを願っています」とコメント。高山は「『馬留徳三郎の一日』を書き始めたのは、2017年の8月末からです。近松賞をいただき、今日に至るまであまりにも大きな山や谷がありすぎました。自分の運のなさも感じましたが、それでもようやく幕が上がります。沢山の思いの詰まった、そして、沢山の人の琴線を紡いで織り上げた様なお芝居です。是非、ご覧ください」と思いを述べた。

東京公演は10月11日まで。その後、兵庫のあましん アルカイックホール・オクトで15日から17日まで上演される。なお兵庫公演の16日19:00開演回では、岩松了を迎えたアフタートークが行われる。

青年団プロデュース公演 / 尼崎市第7回「近松賞」受賞作品「馬留徳三郎の一日」

2020年10月7日(水)~11日(日)
東京都 座・高円寺1

2020年10月15日(木)~17日(土)
兵庫県 あましん アルカイックホール・オクト

作:高山さなえ
演出:平田オリザ
出演:田村勝彦、羽場睦子、猪股俊明 / 山内健司、山村崇子、能島瑞穂、海津忠、折原アキラ / 永井秀樹(声の出演)

※高山さなえの「高」ははしご高が正式表記。

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