Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ミズタニーのベストセレクション『米つぶサイズの地球』テアトロコントSpecial

20/3/20(金)

渋谷のユーロライブで、毎月末あたりに開催されているコントライブ、それが「渋谷コントセンター」であり、その中で、コント枠2組、そして劇団枠2組が登場し、それぞれの30分くらいの持ち時間でコントを繰り広げる公演が「テアトロコント」である。コント枠も劇団枠も東京だけでなく、地方を拠点として活動をしているチームも数多く出演することもあり、ここで初見し、その後の単独ライブや劇団公演を拝見しに行ったこともあり、勉強させていただくことが多い公演である。また、すでに何度か拝見している劇団においても「この劇団がコント?」と、その触媒効果に大いに興味をそそられることも多く、「確かに、笑いを作るセンスは、なかなかのものだからなあ」と、招聘劇団のチョイスに敬意を表さずにはいられないことも一度や二度ではない。 その「テアトロコント」において、2017年1月、 〈水谷圭一(ex.野鳩)による、方針未定・メンバー不定のセルフユニット。渋谷コントセンターからのオファーにより、押し出されるように立ち上がりました。〉 との謳い文句で登場したユニット、それが「ミズタニー」である。 水谷圭一といえば劇団「野鳩」であり、彼は2001年の旗揚げから2016年の解散まで「野鳩」のすべての作品の脚本と演出を担当していた。シュールで無機的、いや時に虚無的ですらありながらも、いつの間にか癖になっていくセリフの面白さと、ギリギリに攻めた間合いの妙により空間をしっかりと掴まえる演出力、そしてそれに応えうる魅力的な俳優陣(自らの求める舞台の空気感を担える俳優だけを集めてくる眼力も、水谷の特筆した能力であろう)により、常に「野鳩」だけが持つ魅力的な舞台を作り上げていた。 その「野鳩」が解散した翌年1月「ミズタニー」は立ち上がる。先に記したコメントにあるように<渋谷コントセンターからのオファーにより、押し出されるように>立ち上がった訳だから、水谷の舞台の新しい形を「野鳩」解散後もと願った上でのオファーであろう。 そして今回、その後も何度か「テアトロコント」に出演してきた「ミズタニー」の単独公演が<テアトロコントSpecialミズタニーのベストセレクション>という形で実現。タイトルは『米つぶサイズの地球』。 <<<>>> 「ミズタニーの代表作3篇が再演でよみがえる。」 そもそもミズタニーは、プロフィールにもあるように「押し出されるように立ち上げ」て始まり、なんとかいまに至ります。そして、これまで30分の新作を5度に渡ってテアトロコントで上演することができました。すごくウケた時もある。そこそこウケた時もある。びっくりするぐらいウケなかった時もある(わりと最近)。そんな「ありがとう」と「ごめんなさい」の中から自他共に認める、現時点で最高の3篇をご用意しました。つまり「ありがとう」の詰め合わせ、音楽でいうベスト盤です。初演のメンバーはほぼそのままに、いつの間にか芸能人になり、なにが起きてもカメラを止めなかった濱津隆之もカメラを置いて再びミズタニーの舞台に立ちます。2020年、最高の三月の5日間があなたを待っています。(水谷圭一) <<<>>> 映画ファンには「なにが起きてもカメラを止めなかった濱津隆之もカメラを置いて」とアピールし、演劇ファンには「2020年、最高の三月の5日間が」とアピールする、ホームページ上に踊る水谷の文章に期待を膨らませつつ、開幕を待ちたい。

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む