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NOT WONKがBigfish Soundsに移籍、レーベルの垣根超えたリミックス曲を配信

ナタリー

NOT WONK

NOT WONKがプロデューサー / レコーディングエンジニアの柏井日向が主宰するレーベル、Bigfish Soundsに移籍したことが発表された。

これまでKilikiliVilla / cutting edgeに所属して活動を行っていたNOT WONK。移籍に際して加藤修平(G, Vo)が自身のnoteアカウントにてコメントを発表したほか、KilikiliVillaの安孫子真哉と与田太郎、柏井がNOT WONKに向けてのメッセージを公開した。また明日11月2日には、与田による「the place where nothing's ever born」のリミックス版が配信されることも決定。この曲のミックスは柏井が手がけており、バンドの旧所属レーベルと新所属レーベルが垣根を越えてタッグを組んだ作品となっている。

さらにNOT WONKが現在開催中のライブツアー「NOT WONK 2122aw tour 露/ro」より、12月11日の北海道・苫小牧ELLCUBE公演と2022年1月10日の東京・LIQUIDROOM公演のチケット情報が公開された。明日11月2日から苫小牧ELLCUBE公演は一般販売、LIQUIDROOM公演は先行予約の受付が開始となる。

安孫子真哉(KilikiliVilla)コメント

このまま車のシートにうずくまり続けていても憂鬱からは逃れられない事はもちろん承知していて。ある時音楽すら聴く事も忘れていた事を思い出す。
The Pretendersの「Don't Get Me Wrong」が聴こえる。頭にこびりついて離れないどんよりの中、ただぼんやりと側で鳴っていただけの音楽にいつの間に、実質的には多分ものの数秒でクリッシー・ハインドさんの歌声にすでに耳を奪われていて、そしてまたいつの間にか、あれっ、なんだかこの曲のこの感じはNOT WONKが演奏しててもおかしくないぞ、なんてよぎって、そうしたら頭の中ではThe PretendersからNOT WONKへと演奏のバトンタッチはすでに完了していて、こびりついた物思いを一瞬にして飛び越えて私の心に彼らが居座ってくれている。そうしていたらあの曲もあの曲もNOT WONKが演奏したらハマりそだなー、面白そう、なんてどんどんイメージが拡がっていく。年代もジャンルもバラバラなのに沢山あるなー、やはりNOT WONK恐るべし!なんていつの間にもう楽しくなっている。
たとえほんのひとときであったとしても、目の前の困難すら蹴飛ばして心に風を起こし今生きている事を思い出させ感じさせてくれるこの音楽っていうものは本当にどこまで凄いんだろうとつくづく思う。
NOT WONKの一声一音一打。本当にとても強烈に集中させてくれて、とにかく歩み続けようと誘ってくれる。
MV「Laughing Nerds And A Wallflower」の加藤君の自宅での撮影のセッティングの合間、何気なく加藤君が弾いたギターにすぐにフジ君、アキム君の音も重なり一瞬で無心に合奏に入り込んでいく3人の姿が私のNOT WONKの原風景だったりする。とても美しいシーンで僕は大好きで度々それを思い出す。
毎朝圃場へと国道17号線を東に、あまりにも眩しい太陽の方へと真正面に進んで行く。日々1分ずつ変わっていく日の出の時間に同じ日などは決して無くてこの時はそれっきりでかけがえがない事を思い出させてくれる。
NOT WONKと出会えた事は私にとってとてつもなく大きく幸せな事だ。本当に漫画みたいな主人公が現れたと思うくらいの興奮に包まれた事を覚えている。大事な大事な宝物の気持ち。本当にありがとう。彼らの音が止む事は私の中ではもう一生無い。これからもそれを積み上げるばかりだ。

与田太郎(KilikiliVilla)コメント

NOT WONKとの出会いは2015年初頭、彼らがデビュー・アルバムのレコーディングで上京してきた時だった。キリキリヴィラのオリジナル作品としてCAR10に続く2作目となった「Laughing Nerds And A Wallflower」はご存知の通り17曲収録、この17曲を突貫工事でレコーディングしていた時フジくんとアキムくんはまだ19歳、加藤くんは二十歳だった。それからは週末毎のライブとほんとにいつもギリギリのスケジュールを縫ったレコーディングであっという間に6年が過ぎてしまった。できたばかりのキリキリヴィラにとってNOT WONKの存在はとても大きかった、それは最初の一年にリリースしたどのバンドにも言えることだけど、2015年のリリースがレーベルの印象を決定づけていたからだ。NOT WONKをきっかけにして多くの出会いがあり、そういう意味でも彼らの存在はレーベルのエンジンとなっていた、そして僕らは現在に至っている。その過程はけっして平坦ではなく、けれどとてもワクワクする道のりだった。時には相当な無理をしながら多くの障害を一緒に乗り越え、中には信じられないほどひどい人に出会うこともあったけど、この道のりから学んだことはとても大きい。これからはレーベルとアーティストという関係ではなくなるけれど、また別のかたちでお互いの物語は交差すると思うし彼らとキリキリヴィラはまだ並走して行くだろう。
バンドへのはなむけというほどでもないが、これまでNOT WONKの制作ではあまり提案することのなかったフロア向けのダンス・ビートを思いっきり自分の感覚で作らせてもらった、このトラックがどこかのフロアで誰かの耳に届けば幸いだ。

柏井日向(Bigfish Sounds)コメント

2015年KiliKiliVillaリリースのコンピレーションアルバムで出会って以来、あっという間に彼らの虜になった。
盲目的ファンというのは勝手なもので、それ以来長年の友人であるKiliKili与田さんには事あるごとに「NOT WONKがどうしてもっと世の中に受け入れられないのか?」という身勝手なフラストレーションをぶつけてた気がします。
実際に彼らと顔を合わせたのは2019年「Down the Valley」のレコーディング。
エンジニアとしてついに直接自分の手でレコーディング、ミックスしたものを世の中にプレゼン出来る機会を得ました。
自分でやってる訳ですから作品にはもちろん満足していて、今年リリースのアルバム「dimen」含め、今までより少しバンドが認知された手応えがあったのですが…彼らへの想いからすると、まだまだ全然満足出来ない。
そのような中、加藤くんからうちのレーベルで作品を作りたいと話をもらった時はもちろん二つ返事でOKしましたが、「それならマネージメント含め全面的にバックアップさせてくれないか」と提案し、今回の運びとなりました。
今後はNOT WONKを自らプレゼンできる喜びとともに、自分に課した大きなプレッシャーもあります。しかしそれは望むところで、1人でも多くの人に彼らの音が届くよう邁進していく所存です。

NOT WONK 2122aw tour 露/ro(※終了分は割愛)

2021年11月1日(月)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
<出演者>
NOT WONK / betcover!!

2021年12月11日(土)北海道 苫小牧ELLCUBE
<出演者>
NOT WONK(※ワンマン)

2022年1月10日(月・祝)東京都 LIQUIDROOM
<出演者>
NOT WONK / and more

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