武田航平 オレニ撮ラセロ!
それぞれが考える2021年の過ごし方
不定期連載
第79回
未曾有の年を超えて、いかに2021年を過ごしていくかというそれぞれの考えも見えてきたようです。まだまだ先が見えないコロナ禍ですが、少しずつ希望が見えてきそうな座談会になりました。
2021年は「チームプレーが大切になっていく!」
南 今年はもう少し動き出していきたいなぁ。
岸 でも僕は、今年も変わらずステイホームだと思う。今年の年末は、今とそう変わっていないと思う。少しきざしが見えたぐらいなんじゃないかな。
武田 いろいろ考えて動いてきたけど、それが動き出すのもやっぱり来年以降な気がするよね。だから今年はさらに考えて勝負していかないと。
岸 そうしないと、本当に淘汰されると思う。おふたりは今年の目標って考えています?
南 やりたいことはたくさんあるけど、やっぱりファンの方と直接会える2021年になってほしいなとは思うね。希望的なことになるけど。
武田 俺は2020年にいろいろ種まきをしていて、それが今年、少しずつ形になっていくと思うから、さらにステップアップしていきたい。具体的なことだと、出演作品の番手をあげていきたいなって。いい作品に巡り会えるように頑張りたいし、そのチャンスをしっかりとモノにしていくことが大事だなと。音楽もやりたいと思っているけど、でもまずは、今まで一番長く続けてきた俳優業をちゃんとやっていこうと思っている。洋佑くんは?
岸 僕はね、やりたいことと、できることの中間を突いていくのが目標です。やりたいことはたくさんあるでしょ? でも、やりたいことと、現実問題としてできることの間をどれだけ攻めていけるかっていうのを、一年間、攻め続けていきたいなと。
武田 それおもしろいね。俺はどちらかというと、できることをやっていこうって思っているし。
岸 たぶん、ほとんどの人はそう考えていると思うし、それも間違いじゃないと思うんです。航平くんはやりたいこととできることが一緒だとも思うし。だけど、僕は社長業をやっているから、できることだけをやっていると、たぶん全部終わっちゃうんですよね。だから、やりたいって思っていることに対して、それができる自分のポテンシャルをあげて、歩み寄っていきたいなと。そうしたらきっと、2020年よりも質のいい年を過ごせるんじゃないかと思う。
武田 なるほど。そういう考え方もいいね。
岸 今は現実と理想が違いすぎるよね。
南 ちょっと剥離しているよね。それをいかに埋めるかっていうのが、今の洋佑の話だよね。やっぱりさ、そう考えると、今年はチームプレーが大切になっていくんじゃない? だってさ、こうやって集まって話せている、今日という日もありがたくない?
岸 それはもちろん!
武田 ひとりじゃ生きていけないっていうのは強く思ったよね。……今日はPureBoysが3人も集まれたし。
岸 え、僕もカウントされてる?(笑)
南 あはは!
岸 一番ピュアじゃないけどね!
南 大丈夫! それは関係ないから!
武田 (笑)。まぁみんなでやっていくしかないしね。こんなご時世だからこそ、一人になっちゃダメだよね。心がどんどん暗くなっちゃうし。
岸 マジでこんな暗い話になるとは思わなかったな。やっぱり明るくできないですね。いい年でしたって言えないじゃないですか。
「芸能界は戦国時代!」
武田 洋佑くんは最近ようやく吹っ切れたって言っていたけど、なんでそう思えたの?
岸 簡単に言うと、諦めたんですよね。期待をすることをやめたというか。今って誰にも結果を求められない時期で、逆に言うと、今のうちに成長できる。だから、精神と時の部屋にいると思おうって。今の内に、自分の質をあげていくしかない。僕は本気で死んじゃいたいなって思うぐらいしんどかったから、だったらまずはやれることをやってみようって考えたら、吹っ切れました。
武田 もうさ、みんな自分のやりたいことをやればいいんじゃないかなって思うんだよ。もともと多様化していた発表の場がステイホームでより増えて、スマートフォンやタブレット、パソコンっていう機器ひとつで情報を得る人たちが増えたし。考え方ひとつで活躍できる状況ではあるから、勝負ができることに気づいて、何か行動に移していけば、少しは救いがあるんじゃないかな。
南 自分でも場所は作れるしね。
武田 その代わり、実力が露呈するけどね。
岸 シンガーソングライターは本当にそうなんですよ! 実力差でヒエラルキーが変わってきていると感じるので、何ができるかってところが重要になってきましたね。
武田 芸能界自体のいろんなものが変わっているもんね。そういった意味では、おもしろそうでもあるよね。
岸 もうね、戦国時代ですよ!
南 入り口が増えたからこそね。
武田 どうやって戦っていくかだね。さっき圭ちゃんも言っていたけど、試されている時期なんだなって。
南 そうね。目を止めてもらえるように、自分たちがどんどん本物になっていくしかない。切磋琢磨してね。
岸 頑張るしかない! やるしかねぇ!
南 横の繋がり、縦の繋がり、そして応援してくれるファンの皆さんとの繋がりを大事にして、みんなで、チームで、頑張っていこう。
岸 もしよかったら、今年の年末の回も、僕たちを呼んでください!
武田 それいいね! 一年後にどうなっていたかって。
南 たしかに気になるね。どんな自分で、どんな言葉を言っているんだろう。俺も一緒に振り返りたい。
武田 じゃあまた来年も会いましょう! それまでみんなで頑張っていこう!
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プロフィール
南圭介
1985年7月3日生まれ、東京都出身。2004年に映画で俳優デビューし、2006年よりミュージカル『テニスの王子様』に3代目手塚国光役で出演。2007年には若手俳優ユニット「PureBoys」のメンバーになり、活動の幅を広げていく。ドラマ、舞台に多数出演し、2017年『宇宙戦隊キュウレンジャー』では、追加戦士の鳳ツルギ/ホウオウソルジャーを演じた。
岸洋佑
1993年7月2日生まれ、神奈川県出身。2010年、LDH主催のオーディション「VOCAL BATTLE AUDITION 2」にて約3万人の応募者の中からファイナリストに選ばれ、芸能界入り。2012年、本格的に音楽活動を開始し、各地でストリートライブを実施。2017年、スーパー戦隊シリーズ『宇宙戦隊キュウレンジャー』でスティンガー/サソリオレンジ役を射止め、初のテレビドラマレギュラー出演を飾った。2018年には日本コロムビアよりメジャーデビューを果たし、現在は俳優およびアーティストとして精力的に活動中。
武田航平
1986年1月14日、東京都出身。2001年に芸能界入り、同年に第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞を受賞した。『仮面ライダーキバ』『仮面ライダービルド』などで人気を博し、現在はドラマ、映画、舞台と幅広く活躍中。出演している恋愛フェイクドキュメンタリー『フェイクラブ』が、動画配信サービス「FOD」にて配信中。
写真/大塚秀美、ヘアメイク/田中宏昌(allure)、取材・文/榎本麻紀恵、動画BGM/タダオト、撮影機材協力/Nikon(「ニコン Z 5」)、撮影協力/カラオケ パセラ 秋葉原電気街店