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毛皮族、映像とパフォーマンスを重ねて物語を構築「Gardenでは目を閉じて」

ナタリー

毛皮族「Gardenでは目を閉じて」ビジュアル

毛皮族「Gardenでは目を閉じて」が、11月20日から28日まで東京のザ・スズナリで上演される。

江本純子が作・演出・ビデオ監督を務める「Gardenでは目を閉じて」は、映像とパフォーマンスを重ねて物語を構築し、演劇として提示する作品。出演者には江本のほか、原口洋平、金子清文、遠藤留奈、小林麻子、間瀬奈都美、荒木知佳、新井友香が、“ビデオ出演”には猪股俊明、宮部純子、菅原雪、田島冴香、羽鳥名美子、平野由紀、松尾里織、金山寿甲が名を連ねた。

公演の公式サイトには「サスティナ、ぶる。インクルーシ、ぶる。見えざるものと、生きる。」というキーワードが記されている。江本からのコメントは以下の通り。

江本純子コメント

“見えすぎるもの”が溢れている現代では、“見えないもの”の存在を忘れがちで、破綻を迎えたりします。本来この世界は”見えないもの”ばかり、ならば、いっそ“見えないもの”と暮らしてみたいものです……。

今作の劇空間を構築するにあたり、宮崎県の山で生息していた「カズラ」を、こども園yattaraの皆さんから移送してもらいました。植物的には強者なカズラ。放っておいたら自分が生きる領域をすくすく広げてしまうので、他の命(水や他の植物)ものびのびと生きられるようにと、伐採したり、少し動かしたりするそうです。植物界の強者がのさばらないようにするためには、人間の手を少し加えていくことも必要なんですね。

人間界では強者が弱者を犠牲にして、のさばっちゃうようなところありますが、今生き心地がよくない人には、誰が(何が)どのような手を差し伸べればいいのだろう、と考えました。今だけではなく、数百年先の生命の風通しをよくするために、私たちは何をすればいいのだろう? ひとりの人間の直接的介入では、到底力及ばずなので、小さな「媒介」を重ねた、命の循環のためのバタフライエフェクトを目指します。

シアターが命をつないでいく場所であるならば、見える命も見えない命も心地よく存在し、生きているGardenになるはずだと希望を持ちたいところです。しかし、毛皮族としては、宮崎から強制連行してきてしまったカズラの命を、このシアターにて生かすことができるかとできるのかと、カズラの人権ならぬ植権を守りながら、インクルーシブしていけるのかと、悩ましいところです。……シアターにいる皆さんと共に考えていきたいポイントでもあります。

毛皮族「Gardenでは目を閉じて」

2021年11月20日(土)~28日(日)
東京都 ザ・スズナリ

作・演出・ビデオ監督:江本純子
出演:原口洋平、金子清文、遠藤留奈、小林麻子、間瀬奈都美、荒木知佳、新井友香、江本純子
ビデオ出演:猪股俊明、宮部純子、菅原雪、田島冴香、羽鳥名美子、平野由紀、松尾里織、金山寿甲

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