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デンジャー・クロース 極限着弾

20/6/16(火)

参考資料によればタイトルの"デンジャー・クロース"とは、「味方にも砲撃が及ぶほどの超至近距離での交戦」と書かれているが、映画を観るまでどんな状況下での戦いなのか、具体的には分からなかった。 オーストラリア軍の小隊がベトナムのジャングルの奥深くで、絶体絶命の状況に追い詰められる。指揮官は後方の基地に、目前にいる敵へ迫撃砲を撃つよう要請。それは、味方に対して超至近距離への砲撃になり、自軍の小隊を全滅させてしまう可能性が高い危険な要請、それが"極限着弾(デンジャー・クロース)"だ。 1966年、激しさを増すベトナム戦争の"ロングタン"で、オーストラリア軍108人が南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)2,000人に包囲される。激しい銃撃戦の末にオーストラリア軍の小隊が勝利した。だがなぜかその功績を称えられることもなく、50年間封印されてきた知られざる戦闘にスポットを当てたのが本作だ。 また、恥ずかしながらベトナム戦争にオーストラリアが参戦していたことを本作によって知った。その背景は、本アプリの「池上彰の映画で世界がわかる!」第23回「オーストラリア軍が参戦したベトナム戦争の“知られざる激戦”」に詳しいので参照していただきたい。 ベトナム戦争をテーマにした作品は『地獄の黙示録』や『プラトーン』が有名だが、両作には厭戦気分が充満していた。だが本作でそれがないのは、ベトナム戦争が泥沼化する前の初期の闘いであったからなど、教えられることが多い戦争映画だ。

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