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輪入道がdj hondaやDJ OASISら迎えたアルバム「光」発売、EXITにインスパイアされた曲も

ナタリー

20/3/23(月) 18:00

輪入道「光」ジャケット

輪入道の4枚目のアルバム「光」が3月25日にリリースされる。

本作には表題曲「光」のほか、dj hondaがプロデュースした「母ちゃん」や、念願だったDJ OASISとのコラボが実現した「Dream」、EXITにインスパイアされたラブソング「Exit」など全12曲を収録。多くのアーティストをフィーチャリングした前作「HAPPY BIRTHDAY」とは打って変わり、今回は盟友・鬼火のみが客演として参加している。YouTubeではアルバムから「Meltdown」のリリックビデオを公開中。

輪入道「光」収録曲

01. Meltdown(Produced by MUMA)
02. Exit(Produced by zipsies)
03. 壱目(Produced by Maria Segawa)
04. 光(Produced by Ekayim)
05. 母ちゃん(Produced by dj honda)
06. Dream(Produced by DJ OASIS)
07. Ring(Produced by SAN DAVID)
08. 帰り道(Produced by salty)
09. 日陰者 feat. 鬼火(Produced by DIGITAL NINJA 774)
10. Intersection(Produced by salty)
11. Skateboard(Produced by zipsies)
12. Solo(Produced by yamashiro keisaku)

輪入道「光」全曲解説

01. Meltdown(Produced by MUMA)

1バース目はフリースタイルダンジョンの3代目モンスター決定戦決勝でTKさんに負けた収録の帰りの事を書きました。
2バース目は2年ほど前まで当時の彼女と北新宿に住んでいた時の事を書きました。
怒りや憎しみがなければ今の自分は存在せず、これからもずっとその感情と向き合い続けていくんだと思います。
1曲目にふさわしいかどうかはわかりませんが、長年の付き合いであるMUMAの音に導かれて自然にこの形に落ち着きました。

02. Exit(Produced by zipsies)

元々は「絆」というタイトルの曲でしたが、ある出会いがあって歌詞をガラッと書き直しました。
チャライダーCEOのチャラスマさんの紹介でEXITのりんたろー。さんと飲んだ次の日から俺は300日近く酒を断ちました。
歌詞を書き直している前後、地元の千葉が台風の被害で大変なことになっている上にそれが殆どメディアで報じられていませんでした。
俺たちは三人で大量の物資を届けに行きました。偽善と言われてもやらないよりやった方がいいに決まっています。
この曲はEXITにインスパイアされてできたラブソングであると同時に、自分自身の決意表明でもあります。

03. 壱目(Produced by Maria Segawa)

はじめて「絵」にインスピレーションをもらって作った楽曲です。
この曲は目に見えないものの存在をラップで表現したかったんですが、最初はトラックの世界観を越えられず苦戦しました。
悩んでいた時ふと日本画家の平良 志季さんの個展のパンフレットがテーブルに置いてあるのが目に入りました。
そこに書かれた妖怪画を見ると自然にイメージが湧いてきました、そうして書き上げたのが「壱目」です。

04. 光(Produced by Ekayim)

このアルバムの制作がほぼ終わりかけた頃に、自分がぶっ壊れそうになる出来事がありました。
これは必要な痛みだと無理やり自分を奮い立たせ、飛びそうな意識の中で言葉を紡いで歌詞を作りました。
はじめてこの曲をライブで歌った日、トラックを作ってくれたEkayim君ともはじめて会うことができました。
音を最初に聴いた時からこの曲をタイトル曲にしようと決めていました。

05. 母ちゃん(Produced by dj honda)

dj hondaさんのスタジオで書き上げた曲です。この曲を作るためだけに札幌まで飛びました。
hondaさんとの制作は極限まで研ぎ澄まされるような感覚でした、お忙しい中時間を作っていただいて感謝しています。
はじめてこの曲をライブで歌った日、シングルマザーの友達が「久しぶりにこんなに食らった」と褒めてくれました。
女性からの支持がこんなにある楽曲は初めてだと思います。色んな街で歌っていきたいです。

06. Dream(Produced by DJ OASIS)

23歳くらいの時に「441」の誌面でインタビューを受けた事がありました。
いつか一緒にやってみたいプロデューサーは?という質問に「DJ OASIS」と答えましたが、その時点では叶うと思っていませんでした。
俺にとってOASISさんと曲を作るのはラップを始めたころからの夢であり、それが叶った喜びをストレートに表現したらこうなりました。
地元の友人2人の名前が曲中に出てきます。高校生の頃一緒にキングギドラを聴いていた彼らとの「友情」は30歳になった今も変わらずです。

07. Ring(Produced by SAN DAVID)

結婚式のために作った曲です。
まだライブで歌ったことはありませんが、お祝いメッセージの動画を撮影したときにアカペラで歌ったことがあります。
トラックを作ってくれたSAN DAVIDさんとは長い付き合いです。
18歳の頃、彼にもらったお下がりのジーンズを擦り切れるまで履いていた事を昨日の事のように覚えています。
今回はじめて一緒に制作できて光栄です、暖かい楽曲に仕上がりました。

08. 帰り道(Produced by salty)

2020年になって一番最初のライブは千葉の柏でした。
そこでこの曲を歌った時、フロアには「出張」から戻ってきた人もいれば逆に行ってしまった人もいました。
みんな名前を言うだけで盛り上がっていて、帰りを待ってるやつは声を返せと言ったら場にいる全員が叫んでいました。
誰かの為ではなく誰かのお陰で俺は生かされているんだなと再確認しました。地元への帰り道で是非聴いてほしい曲です。

09. 日陰者 feat. 鬼火(Produced by DIGITAL NINJA 774)

前作「HAPPY BIRTHDAY」に収録されている「TRAVEL」という曲で、俺は3バース目を丸々使って鬼火との邂逅を歌っています。
タワレコのインタビューで2018年一番印象に残った出来事は?という質問には「奈良へライブで行けた事です」と答えています。
どうして今回の唯一の客演が鬼火なのかと問われたら、彼ら以外「光」の客演はあり得なかったからです。
走馬燈にいきさつはありません、774さんの音の上で全員がブチかました糞DopeShitです。

10. Intersection(Produced by salty)

「左回りの時計」に収録されている「焦燥」の制作以来、久しぶりにsaltyと顔を合わせてゆっくり曲を作りました。
万人受けはしないだろうとわかっていても、もしかしたら誰かに届くかもしれないという一縷の望みを託してやり続けています。
本気で国を憂うなら、本気で自分が変わらなければならないと思います。一人の日本人として等身大で書いた一曲です。

11. Skateboard(Produced by zipsies)

Zipsiesの最高のトラックにPACHI-YELLOWさんのスクラッチが入った豪華な一曲です。
応援歌として書きましたが固有名詞はあまり出てきません。情熱を持ってラフに取り組めた作品です。
56年ぶりに東京でオリンピックが開催される2020年、自分よりはるかに年下の若人が世界を相手取って戦う事に敬意を表します。
「Skateboard」を滑り続ける全てのスケーターに捧げます、それぞれの捉え方で噛みしめていただければ幸いです。

12. Solo(Produced by yamashiro keisaku)

この曲をラストに持ってきたのには意味があります。
苦しんでいる人に聴いてほしいです。きっと恢復のヒントになると思います。

チャッカマン(Produced by ksmn)

今回は初回出荷分限定で特典CDが付くんですが、それにしか収録されていない曲です。
店舗によって特典の有無が異なるそうなのでお店にご確認下さい、Amazonではついてこないそうです。
「5年後」に向けて歌っている曲です。予言となるか妄言で終わるか、是非見届けてやってください。

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